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2013/07/03(水) おけさの松
 切明からエンクラの坂を上ってしばらく行くと左手の断崖絶壁に一本のあたまの欠けた松がある。「おけさの松」と呼んでいる。昭和30年代に切明で魚野川と雑魚川の水を引いて発電所を作る工事があった。今から50年ばかり前の話で地元の人たちが魚野川上流渋沢の現場に工事用の資材やら生活物資を運んでいた。すでに亡くなった方も多くなったがそのひとりから聞いた話だ。
 当時20代30代だった地元の人たちが一斗(30K)ほどの荷を渋沢の飯場まで強力しての帰り背中の荷もなくなった解放感からここでいっぷくしたときに和山の福一さんだったか「あの松に上っておけさ節を唄ったら、酒1升出すが誰かやるか」と。すると和山の満直さんが立ち上がって尾根を伝って絶壁に佇立する松にスルスルとのぼって佐渡おけさを唄ってきた。一同拍手と掛け声でそれに答えた。するともうひとりの負けず嫌いがじゃあ今度は俺がと松に向かって行きとにかく天辺によじ登って佐渡おけさを唄った。ところが耳を澄まして聞いて見るとその声がふるえていたという。写真の左に立つ松は300mほどの崖に立って、そばを通り過ぎときには思い出してみるのだがむかしの人間というものは今時の人と違ってなんと屈託のない遊びをしたものかと眼下の川の流れを伺うのが癖になってしまった。


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