来るなら来てみろ もっきりや
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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2013/06/19(水) 雨降りだから
 一晩中雨が屋根をたたいた。この分では仕事はないだろうと思いつつも弁当を作り始めると中止の連絡が入った。こんな日は家にいたほうが良い。
 洗濯、掃除を終えて弁当を食べてから台所の換気扇を替えようといろいろ調べている。サイズさえ間違えなければ通販の方が安いようだ。だからそうしよう。
 ギフチョウの幼虫は3つの箱の中に大きさに分けて入れてあるのだが大きい幼虫はジッとして糞もしていない。脱皮をする前なのであろう。他の箱の中の幼虫はたくさんの糞をして元気に葉っぱにへばりついている。少なくなった食草を採りに弱まった雨をにらんで出た。小学校に寄ってチョウの飼育について話をして来た。少ない小学生が手伝って育てたギフチョウを春になって放せば蝶愛好家の網の勢いも弱まるかと考えたからだが学校にはそれなりの都合があるようだった。でも小学児童に真っ黒な幼虫が脱皮を繰り返し蛹になってまだ雪の残る春に飛び立つのを見せてあげたいのだが…
 さて明日も雨ならまた休みになる。休みついでにもう一日休んだっていいようなものだ。
 チョッと待って。いま近くでアカショウビンが鳴いている。きのうの今日で驚いている。でもあの声だ「キョロロロ」

2013/06/18(火) アカショウビンの声を聞いた
 昼食になって横になっているとポツポツ雨が落ちてきた。カッパを着て目をつぶっていると雑魚川の上流から「キョロロロロー、キョロロロロー、キョロロロロー」と鳥が飛び去る感じだった。なんだろうと思いつつも目を明けなかったがフト気付いた。アカショウビンに違いないと。他人の話だと栄村の平滝(?)では多くのカメラ愛好家がこの鳥を写真に収めようと押しかけているという。カワセミ科で渓流のある広葉樹林にすむ夏鳥で燃えるように赤い。サワガニやカエルをとる。薄暗い時ヒヒキョロロロロロとしだいに細く消え入るような美声で歌う。と書かれている。そう云えば昔和山のご婦人から真っ赤な鳥は何という名前なのかと聞かれたことがあった。友人も見たといったこともあったが僕は初めてだった。アカショウビンは確かにいる。そう云えば昼飯の頃はどんよりと曇った薄暗い時だった。
 きょうは初めてホウノ木の花を見た。大きな白い花びらが手を合わせたように立っていた。またギンランの大きな花も見た。気味の悪いギンレイソウにも出あった。でも今日はキヨロロロだろう。横着しないで目を明ければよかった。

2013/06/17(月) 修理、懇談会、草刈、猿
 午後に村の長が集落を廻って村政を伝え、住民の要望を聞くという集落懇談会があるというので午前中に調子の出ない草刈機の修理をかねて町へ出る。7月に保健所の立ち入りがあり掃除用品を補給して機械を直し帰って来た。津南町の夏は暑く毎年すぐに山に逃げ帰るのだが今年も暑くなりそうだ。帰りに道路の気温表示で37度と出ていたけれど、そこまでは如何かと思ったが水田に植えられた苗もくすんで見える。
 小さい地区でもいろいろと解決をしなければならない問題があってそこで暮らす住民にとっては焦眉の急ということなのだろう。もちろん僕はもっきりやに至る道に対しての要望を行なうのだけれど要望を行なったということが大切だと思う。ほとんどの問題は自分で解決してきたのだから道が村道にならなくてもしょうがないと感じている。しかし道は村の財産であるとも思っているのだが。
 夕方になって草を刈りながら機械の調子を見て帰って来たのだけれどゴミ箱がひっくり返っていてツマミの柿の種がなくなっている。裏の掃きだしのサッシが開いていてまたやられたようだ。ただ他に被害もなく僕が家に入る少しの間の侵入だったようだ。
奴さんは部屋を引っ掻き回すようなことはしない。ただ袋に入ったお菓子だけを目掛けて進入し出て行くようだ。やれやれすっかりなめられた。

2013/06/16(日) お客さんの合い間に運動会
 お客さんの食事を準備しているうちにムッシューはサッとお帰りになった。彼はお客さんというよりも年長の従兄弟の様な感じでワイワイガヤガヤとなかなか面白かった。きのうは他のお客さんも巻き込んで盛り上がったのだけれど少しはセーブすることが出来たしお客さんに遊んでもらえた。どうも酒が好きなのでついつい飲みすぎるがきのうはまあ良かった方だろう。
 今日は秋山地区の運動会ということで公民館の役を頂いている都合、手伝いに出る。県内で一番小さな小学校なので地区の住民が手伝って会を盛り上げる訳だ。億劫だと思っていたのだけれど玉入れ競技のとき隣に立った女の子の額に浮んだ汗をみてこの子の思い出に参加できたのだと得心した。そしてここに集った人たちの表情を見ていると「ここはいいところだ」と実感した。

2013/06/14(金) お客さんというものは面白くなくちゃー
 梅雨になって雨も降らず暑い日が続いている。きのうきょうは蒸し暑く疲れる1日だった。でも1週間の仕事を終える日は何となく楽しい。今晩はムッシューと遅くまで遊んじゃおうかと思って帰ってきた。きのうは「秋刀魚の味」おとといははるみ節と遊んだけれどこれがなかなか息が合って怒鳴りあいながら楽しんだ。ここではこうでなくてはいけない。お客さんだとテンと落ち着かれていてはちっとも面白くない。こんな感じなら何日いてもらってもうれしいものだ。きょうはムッシューがなんとカレーを作ってくれている。ここのお客さんは観光客ではないからこそいいのだし、僕は何でも許しちゃうのだ。でも飲みすぎはいけないが。
 蝶の幼虫は年長組みと年少組みに分けたがこれから20日ほどは大変なことになる。頭も薄くなるのだ。

2013/06/13(木) 勉強をした
 このところ残りの時間についてよく思いを巡らすようになった。人間は生まれたら死ぬということを思うにつけ人生は死に至る病だということも分かる。古今亭志ん生が話の枕でこんなことを言っていた。「人間というものはオギャーと生まれてきてやがてこの世を去ってゆく。ですからその間というものは楽しみがなくてはいけませんな。殿方はご婦人、ご婦人は殿方。ですからあの武蔵坊弁慶だって女には弱かったですナ。ちょいと弁ちゃん、弁ちゃんあたしと遊ぼうよ…」これ面白くて覚えたものですがきのう読んでいた池波正太郎の小説にこんなことが書いてありました。「人というものは、生まれたるときより、早くも死に向かって歩みはじめている。このことのみは、だれが何としようとも、どうにもできぬことだ」「つまり、死の業を背負って生きねばならぬ。これはひどいものよ。」中略「さいわいに人という生きものは、日常の暮らしにおいて、すべてを忘れる術を心得ている。女を抱くときもさよう。空腹をみたすために汁を食べ、めしをたべているときもさよう。一日の仕事に疲れきって、ねむりをむさぼるときもさよう。世に生くる苦しさつらさを忘れることができるのみか、おのれが死の道をせっせと歩いていることも忘れ果ててしまう」「なればこそ、人は生きておられるのだな」
 志ん生の枕にしてもこの大衆文学にしても僕の分からないことを教えてくれる先輩の言葉に頭が下がる。
 僕はこう考えた。この頃そう60才を越えたころから楽しいと思うことが少なくなった分残りの人生を考えるようになったのかと。遠い所に旅にでも出てみようか。飛行機なんかに乗っちゃって。色事に励んでみるか。上手いめしでも食べてみるか。みんな卒業したようなものだが、面白いこと楽しいことをじっくりさがしてみようと考えた。

2013/06/12(水) 9時に寝るのはもったいないが
 9時になるともう寝ようかと時計を見る。以前は考えられないことだ。こんな田舎の暮らしでは当たり前なのかもしれないが僕は昔からシテイボー頭だから早くは眠らないのだ。世の中のこと精神性のこと心の成長を思うに付け少ない時間をやりくりしているとどうしても時計が向こうに廻るまではカッと目を見開いて勉強していたものだ。ところがどうだ、この頃はつまらない客扱いにおもねいて酒を付き合ったり世話を焼いたりで疲れ切ってしまっている。こんなことではイカンと思いつつ好きな酒に手が出たりお調子者の本性が出て馬鹿ばかり続けている。こんなことではイカンと思いながら労働や家業にすっかり性を吸われてしまっている。だから9時になるとボンボン時計を見上げてもう寝ようかと立ち上がる。これでは心の成長は望めないし最後の時によくやったと大きく息を吸うことが出来なくなってしまう。大事なのは少なくなったこの世の旅だ。でも疲れが抜けなくなった分髪の毛だけはちゃんと抜けてゆく年齢に達したということが少ない残り時間を疲れという結果で見せつけられるのだ。

2013/06/11(火) 台風や地震やハルゼミや
 天気はいいのだけれど風が強く吹いている。台風の進路もあるがそれよりもきのうから身体に感じられる揺れを伴う地震だ。今朝は5時10分に揺れ、驚いて目が覚めた。テレビでは栄村や飯山は震度1だというがここではもっと強く感じた。何となく穏やかではない。
 ハルゼミが一段と強く鳴きうるさいくらいに感じられるなかムッシューは水平道を楽しみに出かけた。僕はお客に朝食を出して弁当を作り食器を洗って片付けてから仕事に出た。外で福一さん武雄さんが座り込んでいる。どうしたと聞くと今日は温泉だと言う。仲間と連れ立って万座温泉めぐりだという。歳をとったらそんな遊びが一番楽しいのだろう。このあたりにはいい温泉がたくさんある。万座や発哺、だいたい1000円で入れる。僕は熊の湯温泉ホテルが一番好きだ。そこで遊んでここに来れば4000円で二つの味を楽しめる。
 

2013/06/10(月) ピロリ菌だって
 毎年の胃カメラ挿入で涙ぐんだ僕に女医者は「あなたの胃の内部には胃炎がみられこれはピロリ菌の存在があると思われます」と話す。その検査また治療を行なうためにはまた山を下りなければならない。今回は菌の有無を確認するだけにして治療は来年に廻すとしよう。ムッシューはピロリ菌は癌の元だというがまーいいだろう。限がないしその辺にしておこうと決めた。そもそも胃炎のひとつもない人はいないとお医者の友人は言ったし、山の水を飲んでいれば当たり前だと思う。むきになってもしょうがないが…。看護婦の説明によるとだいたい基準以内で去年と変らないということだし今年はちゃんと生きられるようだ。
 先達ての酒のせいでまだシャッキリとしないけれど一応検査も終ったしひと段落ついたようだ。

2013/06/09(日) 二日酔いだ
 何かというとすぐ酒になるのはどうもいただけない。それも少し飲みすぎてしまった。昼を過ぎてもボーっとしていて大切な梅雨の晴れ間になにも出来なかった。こういう日もあるが人が来てワイワイ始まるとすぐ酒に手が行ってしまう。今更ながら反省などしても仕方ないけれどいつまでもこんなことは続かないだろう。歳相応の飲み方を勉強しなくては。
 このところまたここ独特の地震が続いている。(どおん)という音と短い一発の揺れ。それが何回となく連続している。あの時の音とは比べものにはならないがひとりになって静かになると余計に耳につくようになる。嫌なものだ。
 少し落ち着いたのでここへの道の草を少し刈ってみた。申し訳程度だが。

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