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2013/05/27(月)
あの頃の友人とあの頃を生きた
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学生時代の友人が9時にやって来た。3時まで話し込んできょうの仕事には出られなかった。 40年も前のあの頃のことを、ひとりではどうしても思い出せない学生や先輩の名前が次々と確認されて僕の心の中に住み始めた。デモに出る日の不安や動き出した隊列のなかで感じた高揚。機動隊と対峙したときの心の高ぶり、追われて逃げる身体の悲鳴。そんなことが禿あたまの今の自分を忘れてドキドキとよみがえった。軽い脳梗塞で倒れて酒もタバコもやめたその友だちはあの頃、明大前の茶店でねばった6時間じっとコーヒーカップを見つめた同じ目をして寂しそうに笑っていた。学部のバリケード封鎖が解かれた日だった。 友人が帰って僕は冬のごみを捨てに津南へ出た。帰りに届いていた今年2月の「都はるみ」を見てみた。本来の声ではない歌い方をする彼女を見ながらこれもこの歌い手の歴史なんだと思った。だから僕も頑張って続きの草刈を「邪宗門」を口ずさみながらやった。みんな平凡なだけではないのだからと…
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