もっきりや


来るなら来てみろ　もっきりや

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2012年8月

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最新の絵日記ダイジェスト

2013/08/09		予定の作業をこなす
2013/08/08		最後の焼畑のころ
2013/08/07		他人の力で生きてゆく
2013/08/05		貧すりゃ鈍する
2013/08/04		僕はツールド栄村でいいと思う

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	2012/08/18(土) 怠け心に昼の雨

　昨日の夜の雨は結構激しかった。朝にはいつもと同じように晴れいた。そろそろ身体を動かさなくてはと嫌がる心にむちを打ってそとに出た。まず道の状況を確認して薪割りの準備にかかっる。チェーンソの具合が悪く様子を見るように作業を始めるとポタポタと汗が流れた。調子の定まらないうちにポツポツ雨が降り出し、一気に夕立となった。機械をしまって家に入って吹き込んだ雨を片付けてシャワーなんかを浴びてしまうともう何もやる気が無くなった。怠け癖ではないがこんなものだとビールを飲もうかと考えた。しばらくすると雨は上がって日も差したが僕は動こうとはしなかった。こんな時もある。

	2012/08/17(金) 実は！

　実は仕入れをしなくてはならないので昨日の５時過ぎに買い物に山を下ってスーパーに寄った。ところがお盆の後遺症なのか何にも棚に並んでいない。ことに野菜や魚は質量ともに見るべきものはなかった。帰る途中に子だぬきが外灯に集まる虫を必死で食べていた、それも道の真ん中でだ。思わず轢きそうになったのだけれど停まってしばらく見ていた。親とはぐれたのかひとりでチラチラとこちらを気にしていた。僕は子だぬきだと思っているのだが１匹だったと思うとテンなのかもしれない。もしかして今日玄関のコンクリートの打ち直しになるかもしれなかったから出かけたのだが予定は延期された。
　実は飯山日赤の内科にかからなくてはいけなく今日行こうと思ったのだが何にもしないでグズグズしていた。思えば４日ぶりのひとりだったせいかお盆休みになってしまった。
　実は薪割りの準備もしなければならないのだが身体が承知しなかった。
　実は池の苛められっ子の小さな岩魚なのだがいなくなったと思っていたらひょっこり池の中を泳いでいた。暑いので日陰に引っ込んでいたようだ。
　実は先日のクロアゲハだが産み付けたと思う山椒の葉にはまだ卵も幼虫も見つけられないでいる。
　仕事に出ないでここにず～といたら結構つらいのかもと感じている。

	2012/08/16(木) ミッキーちゃんは帰って行った

　北千住の街外れで僕がやっていた「もっきりや」にはたくさんのお客さんが来てくれてそれらの人々と友だちのような付き合いが続いていた。
　殿方でコウちゃんタカマッちゃんビンちゃんコウシンさんシャチョウ、ミッキーちゃんフクちゃんリッちゃんオジキたち。ご婦人ではシブ、シカ、シマ、キミ、モリヤさん。マユミちゃんオネーちゃまイハラさんレイコちゃんウメちゃんアベちゃんオオノちゃんたち。店の売り上げはたいしたことはなかったけれど面白い時間を一緒に過ごしたと思っている。
　昨日、大型バイクで来てくれたミッキーちゃんとは、もう１６年振りの再会だった。千住当時２０代だった彼も今は５０を越えて二人の孫がいると笑っていた。
　僕がこのように山深い里に引っ込んだ今も千住の友人達と逢えるのはやはり当時の何とも云えない付き合い方だったと感じている。あれから３０年近く時間が過ぎてしまったけれど今でも目をつぶれば「もっきりや」のなかで働く仲間やたくさんのお客さんが小さな店の中で輝いて思い出される。
　そのミッキーちゃんはバイクに跨って左手を上げてカーブのなかに消えた。僕は挙手の礼をしてしばらく佇んでいた。
　見上げるともう秋の風が山々を流れているようだった。

	2012/08/15(水) 岩魚の刺身を食べる

　釣竿があればと聞かれて、どうぞと手渡した。初めての渓流釣りで釣れないけれど遊びたいという青年の希望には副わなくてはならない。僕が洗濯をして掃除を終えてのんびりしていると、なんだかだい一投で岩魚がかかったと彼は帰ってきた。飛び出して見るとなんと尺近い大物であった。飲み込んだ針を外して池に放すのだがそのまま岩魚は池の底に沈んだ。再度挑戦した彼が帰って来るのを待って刺身にしてそうめんをご馳走してやった。
　ここに来る釣り人は多いけれどアッと云う間に岩魚を釣り上げる客は少ない。それも８月の真昼間にである。よほど筋が良いのかまったくのまぐれかはどうでもいいが釣りをしようといって川に降りてゆく姿がいいと僕は感じた。何でも思うことは出来るがそれを実行するのは面倒である。それも全てにビギナーだ。そんなことのご褒美なのかもしれない。
　急に夕立が来て急いで洗濯物を取り込んだ。雨が屋根を叩く音が激しくなった。

	2012/08/14(火) 今年の気候

　昨日のことだったがクロアゲハが一羽どこからか飛んできて山椒の枝のまわりで卵を産むような行動が見られた。
　今年はここ秋山郷では虫がずいぶん少ないように感じられチョウも見かける数が少なかった。ハエやハチ、カやセミも少なかった。気候が例年と比べると寒い日が続き、空梅雨だったし明けるととたんに暑さがが来て、夏だと頭を掻いているうちに何となく秋っぽくなってしまった。それではカメムシもたぶん少ないのだろうと期待してみるのだがそんな風には行かないことだけは僕には分かっている。そんななかでやってきた数少ないクロアゲハがもっきりやの山椒に産んだだろう卵を注意して見てみようと思っている。この卵は４回？暗い脱皮をして蛹になるのだが雪の頃になるとみんなネズミや鳥に食べられてしまう。もし蛹まで成長したあかつきには先生に頼んで確保してやれればとも考える。

	2012/08/12(日) 汗だらけで作業する

　今日はひとつMロードの横断側溝を敷設してみよう。ついでに道のデコボコも直したり側溝の土砂上げもして台風に備える。僕の重機は中古のものだがよくキャタピラが外れる。それが問題で何回かひとりでも直したのだがそれが嫌で大雨も無かったのでこの３ヶ月は出動することはなかった。今日は友人に来てもらって作業を始めるのだがやはりポコペンの僕が２日かかる仕事を半日でやり終えた。グレーチングを買って走行を確保出来るようになれば完成なのだが、これがなかなか値が張るのだ。お客さんが来たら１枚、また来たらもう１枚と買い足してゆくか。
　外仕事の昼まではとにかく暑くシャツもズボンもすっかり汗まみれになってしまった。食事のあとは日陰での作業でホッとした。力がなくなったのか重いコンクリートを持ち上げられなくなってしまった。

	2012/08/11(土) 旧盆態勢

　昨日は仕事だったけれど今日は残った草刈作業をどうにか終える。家の周りと畑を刈り上げた。ようやく夏を迎える準備が出来たということだ。これからは薪割りの作業とU字溝設置と玄関のコンクリート打ちこれで今年は工事も終える。
　５時過ぎに夕立が来た。たいした降りではなかったけれどサッと気温が下がったように感じられる。何となくほっと出来るようになった。
　ところでこの宿は旧盆の頃はひまなんだな～。黒澤の「赤ひげ」を買ってきたのでいないならいないで映画三昧としよう。

	2012/08/09(木) 秋山では夏は過ぎたか

友人の所から徳山に帰る友と別れてさて午後の２時まで時間を潰すのに困った。昨日の酒が抜けずにトイレを探すのに忙しかった。帰りつくと山は今にも闇に消えそうだった。疲れもあったのだが気温も低くて夏は終ったのかと感じるようだった。

	2012/08/08(水) 東京の夜

　昔の仲間と暑気払い。ご婦人を招待して実に面白かった。徳山から新幹線で来てくれたドラマーを交えて２次会は高田馬場のジャズバーに向う。マドンナだった方はお帰りになったけれど残ったおじさんたちはライブのジャズを聴きながら少し酒量が過ぎた。東京も飽きたけれどこんな場所は東京にしかないと酔いに任せた。
　夜はそんなに暑いとは思わなかったけれど、ゆっくり眠ったようだけれどテレビでも今日は特別だと夏の夜を評価していた。

	2012/08/07(火) 僕の自転車

　昨日は千住の歯医者さんから大宮で一杯飲んでいた。酒はほどほどにしてよく食べた。地元の人たちの情報はいい結果を僕にくれる。埼京線に乗ってしまえば新宿は近い。京王線で帰った夜はやはり暑く寝苦しいのだが扇風機をつけっぱなしにして気がつけば朝だった。
　さて車がないので麦わら帽子を被って安い自転車を探して街を歩くのだが中古の自転車は見つからず市のリサイクルセンターでようやくひとつ見つけ僕の自転車にすることが出来た。ただちょっと高い。ママチャリが８０００円とは考えたがとにかく日中歩くのに負けてしまった。盗られないように赤白のゼブラに車体を塗って外敵に備えた。

8月絵日記の続き