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2012/08/15(水)
岩魚の刺身を食べる
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釣竿があればと聞かれて、どうぞと手渡した。初めての渓流釣りで釣れないけれど遊びたいという青年の希望には副わなくてはならない。僕が洗濯をして掃除を終えてのんびりしていると、なんだかだい一投で岩魚がかかったと彼は帰ってきた。飛び出して見るとなんと尺近い大物であった。飲み込んだ針を外して池に放すのだがそのまま岩魚は池の底に沈んだ。再度挑戦した彼が帰って来るのを待って刺身にしてそうめんをご馳走してやった。 ここに来る釣り人は多いけれどアッと云う間に岩魚を釣り上げる客は少ない。それも8月の真昼間にである。よほど筋が良いのかまったくのまぐれかはどうでもいいが釣りをしようといって川に降りてゆく姿がいいと僕は感じた。何でも思うことは出来るがそれを実行するのは面倒である。それも全てにビギナーだ。そんなことのご褒美なのかもしれない。 急に夕立が来て急いで洗濯物を取り込んだ。雨が屋根を叩く音が激しくなった。
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