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2012/04/09(月) 春旅 勉強
 日が差すとアオゲラがやって来てトントントントンと軒を叩く。今日はアオゲラと交ざってタタタタタタタタタタと小刻みに打つ違った音がした。コゲラかと思って外に出ると見えたのはいつものアオゲラだけだった。彼らはあのカメムシを食べに来るという。
 さて四国から本州に渡る術を失った僕らは善通寺の駅でない頭をフル回転させて方法を講じてみた。昔の宇高連絡船を思い出したまでは偉かった。船は走っているとフェリーは云う。エンタツ駅員にその旨を伝えるといや〜勉強になりました。といやに素直に手柄を褒めてくれた。やって来た特急に乗って見たが列車は次駅の多度津で打ち切り、後続の普通列車に乗り換えてくれと云うアナウンスのままホームに立つのだが乗客で溢れるくらいになっている。特急の車掌は列車は4両で来るというので待っていると何の事はないいつもの2両連結だった。車掌にしてやられたのだ。
 高松から宇部に向うフェリーは着岸しているし宇部線もホームで接続するという。それならばいいだろうとにやけていたのだが着いてみると、強風のためフェリーは運航が取りやめになったと改札で言われると、今度は乗客たちがやくざになって駅員に詰め寄るのだ。ここにいても埒もないので取りあえずバスを探すが走らないとの返事。では港へ向かうと大きな船が沖に向って走り始めている。聞くと宇野行きの船だという。何と5分早やければ間に合ったのかと思うと、とたんに今日会う予定の友人の顔が浮んできて居合わせたJRの職員を詰ってしまった。JRとふたつのフェリー会社、本四架橋の公団、バス会社がよくあるというこういった状況に対処する方法を作るべきだとナマを云ってしまったのだがその後の5時間何の情報も与えられない通路の椅子に座って考えてみた。
 四国という所は大昔からそういったところで平安時代は島流しの流刑地だった。だから今は3本も橋が架かっているのだがその橋にしても完璧ではない。いつも割を食っているここの人たちは風が吹いたり台風が来て本州に渡れない不便を託っているわけで、たまにしか来ない観光客はいくら文句を言っても運行が再会されれば直ぐに船や列車に乗っていなくなってしまう。足止めを食う体験を大事にしてここで暮らす人の思いを考えればいい旅になるのではといった対応の大人っぽさを考えてしまった。地震にしろ津波にしろ強風にしろそれで騒いでいても何にも思うようには行かないのだよと。さすがお遍路をもてなす国柄を分かったように思えたし、観光客としてのわがままをどうしようと反省をするよりなかった。
 それにしても風はそんなに強くはないのだがな。
 宇野では列車が走らず代行のタクシーに乗って岡山には深夜の到着となった。ホテルはキャンセルしたしようやく見つけたインターネットカフェに入り込むまで長い一日だった。かかとの壊れた靴を眺めながら靴修理店を探しながらどうにか朝を迎えるのだ。


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