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2012/04/08(日)
春旅 前兆
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一昨日、帰った晩のこの家は冷え込んでいて布団から出す顔がいつまで経っても寒かった。昨日も一日雪が降って気温も上がらなかった。今日になって日が差し、春らしい気候になるのだけれど雨だれが忙しげに音をたてている。 響灘の魚島を出て来島海峡を越えて今治に着くと藤堂高虎の再築された今張城を左に見て街に入る。今は繊維ことにタオルが世界的に有名だと聞いたが道行く人は少なく大きなアーケード街は寂しいばかりだった。 翌3日は善通寺を見て岡山へ抜けようと予定していて出張で岡山に来るという東京の友人にも逢うつもりだからだ。 雨は降っていたがその日の大荒れはちっとも考えなかった。駅では案内もなくそのまま列車に乗ったのだけれど新居浜の手前で動かなくなって特急列車に抜かれることになる。伊予三島で強風のため運行が出来ず新居浜駅ではホームが空かず動けないという。予讃線は多度津以西は単線であると若い車掌は言う。幹線が複線でないのはよくないというと1時間に特急普通上下各1本だからこれでいいと云われたがそのおかげで普通列車は何時も割を食うのだ。車両など古くても複線は大切だと四国の人は考えないのだろうか。それは余計なお世話だとしても代行バスに乗って伊予三島に着くと特急石鎚が入線していて切符がなんであろうと飛び乗っていた。風は時折強く吹くようだが心配はしなかった。多度津で乗り換えて善通寺に向かう時も風は強くはなかった。 善通寺は弘法大師の生誕の地で真言宗善通寺派の本山で八十八箇所内七十五番札所である。昔は11師団が置かれたところで浅草のように賑わったところらしいが今はお遍路さんの観光バスばかりのように見た。参拝を終えた頃から風雨激しくなり駅に戻ると瀬戸大橋線は強風のため運行を見合わせているとちょっとエンタツもどきの駅員が対応に出た。予定のある観光客としては見合わせであるということでは済まない。がまだ事が深刻になるという予感はなかった。
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