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2012/11/08(木)
サルの通夜
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寒く感じられた日だった。帰って来るとすっかり暗くなって心細いものだ。 昨日車で現場に向かう時だが倒木があってそこに赤ん坊のサルが傷ついてうごめいていた。どうも倒木に潰されたようだ。車を止めて見ると腸が飛び出していて助かる見込みはなさそうだった。直ぐサルは道を横切って薮に飛び込んだが今日の朝その近くにサルの集団が道端に佇んでいる。昨日のことがあってその集団が何となく侘しそうにしていると感じた。まるで通夜だ。これから来る寒い雪のなか赤ん坊サルを連れたその家族がどうにか生き残れるようにと祈るしかない。生き物にとって厳しい季節を諄々と過ごす姿には心を揺すぶられるように響く歳になってみるといかにも生きることは残酷なことだと分かるようになる。畑を荒らすサルもタヌキもクマもキツネもカモシカも本当に耐えて生きている。
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