来るなら来てみろ もっきりや
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2011年9月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

直接移動: 20138 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200811 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200711 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200611 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200411 10 月 

2011/09/30(金) 野良ヤマドリ
 腹の調子をくずして藪の中に入ってゆくとオスのヤマドリが近くを歩いている。目の周りの赤い飾りと赤褐色の体は輝くようで長い尾を自慢げに逃げもせずウゥーウゥーと唸りながら付いてくる。ヤマドリは鳴かないと物の本で読んだがこの鳥は低い声で唸っていた。よく山を歩いていると不意にドドドドドッという音に驚くことがあるがあれはこの鳥が羽根をはばたたせて出す音でほとんど鳴くことはないという。今日はつぶやくように音を出すヤマドリを身近に見えて面白かった。多分側溝を掃除していたのでミミズでも狙っていたのだろう。それにしてもまるで逃げようとしない鳥を見て不思議な感じだった。きっと若い個体で何にでも興味津々なのだろう。
 午後からはちょっと強い雨に打たれた。寒いと感じる雨だった。

2011/09/27(火) 秋の光だ
 今日の仕事は淡々と終えたのだが、一日青空の下で秋の気配の中だった。これからズンズンと季節が進んでゆく。
 釣りに向うお客さんを送り出して後を追うように索道に乗った。今日はゴミの日なので集積所に寄って栃川高原を廻って仕事に出る。索道から鳥甲を眺めると僕の乗ったカゴが河原に映っている。澄んだ天気の証拠のようなはっきりとした影だった。和山集落の上から見ると白クラ、赤クラの山の景色がいいので眺めていた。遠回りの上そんなことをしていたら時間に少し遅れてしまったが事なきを得て仕事に出た。
 帰りはMろーどに廻ったのだが開拓の政太郎さんの奥さんが道で僕を待っていてくれて大きなキュウリを袋一杯手渡してくれた。集落から離れている僕はそんなにして野菜をもらうのはないのだが、待っていてくれた姿を見てとても感謝した。

2011/09/26(月) 工事工法と鳥甲の夕景
 金網に石を積めて土留めにすることを学んだ。今日までいろいろと土砂災害を経験して来たけれど、この金網(布団カゴ)の工法は今後使えると思った。殊にMろーどに流れ来る土砂はそれを取り除いてこの布団カゴに石を積めれば土砂の再来は僕が生きているうちは防げる。もっと早く知っておくべきだった。
 仕事を終えて久しぶりに和山へ向った。ゴミ捨てが溜まってしまったのだけれど通常通る道が使えないので大回りして佐武流山登山口経由で帰ったのだが何だかずいぶん遠回りをしたように感じた。あんまり走らない道だし狭いしで遠く感じたのだろうが早く通常の和山、切明間の工事を終えなければバスの通行は無理ではないのかと感じた。
 いつもより高い位置から鳥甲の夕景を見た。

2011/09/25(日) これで済んだ
 ゆっくり起きて来た。朝食を済ませて畑の草刈を終えた。ナメコの木を日陰に並べて、看板用の中華なべにペンキを塗った。やることはたくさんあるがこんな日にはチマチマした仕事をたくさん片付けるのにはいい。
 ずーっと考えていたタミコの遺骨を玄関前の桂の木の洞に納めようと。この春に買っておいた石棺を出して担いでタミコを土に戻してやった。あのネコは町の育ちでこんな雪深い所はちょっと可愛そうだと思っていたのだが結局この地に埋めてやった。玄関を出るとその先に見える桂の木の洞にこれからは毎日片手拝みの習慣が出来上がるのだろう。でもほっとしているタミコは1年と8ヶ月後に落ち着いたのだから。これからは山の神となってもっきりやを守ることが仕事になったとタミコに言い含めた。
 石の棺は40cm×30cmの御影石なのだろうがとにかく重くて背負子に括りつけて何とか運んだ。祠の土はやわらかくやさしく石棺を受け入れた。ちょっといい石を載せて小石を河原から運んだ。それらしくなったところでタミコに別れを告げた。
 

2011/09/22(木) 寒く感じられるようになりました。
 昨日の雨は夜の8時になってふっと消えた。風もなくひどいことになる前に台風は通り過ぎたということだろう。
 そんな台風だったから今朝は一転晴れると考えていた。ところが終日雨は降り続いて仕事に出た僕はすっかり濡れてしまった。
寒いのでストーブを引っ張り出して火をつけた。大して暖かいとは思わなかったがストーブをつけるということに来る冬の情景を思い出した。また1年が過ぎてゆくということだ。山の中で暮らしていると夏と冬が交互にくるたびにふたつ歳をとるように感じるのだ。都会とは違った時間が過ぎている。そんなことが当たり前になるほどここで暮らして来たようだ。

2011/09/21(水) ここでは
 3時になって仕事は取りやめになった。雨が激しく降り出し側溝の土砂を片付けながら帰った。すっかり濡れてついでに家の周りの側溝を掃除したり、索道を固定したりした。どんどんどんどん雨が降り続き中津川はあっという間に濁りだした。12号の時から比べるとまだ水面は2mは下だがこれからだろう。風はなく山椒の木に巣くっているクロアゲハの幼虫は頭を持ち上げて雨に打たれている。時々ゴンゴンと石が流れ下る音がするので見てみると中津川の水量は一気に上がってそのなかを流木が50kほどの速さで下ってゆく。速い。対岸の旧仁成館さんではゲームの最中なのか車が何台か止まっている。腹の括り方を見習って僕も一杯飲んで台風をやり過ごそうと思っている。
 何とか上手く逃げ切って一過の青空をみんなで見なければと思っている。

2011/09/20(火) こんどは15号か、さてどうなるか
 台風15号が動き始めた。960hpcに成長したようだ。予報の範囲だとどうも長野県を縦断しそうだ。何があっても今年の場合はしょうがない。
 明治公園の集会に出た友人から状況を聞いた。団塊の世代が目についたという。相変わらずいろんな組織の旗が集まっていたという。主催者の話は分かり易くいいものだったとも聞いた。コンセントの先のことを考えてくださいという被災者の話などに関心が集まったようだ。もっと時間が掛かるのだろうとも感じたという。僕も出ようと思っていたのだが営業もあって出られなかったがこういった運動は長く続くものだと考えている。あんまり昔の人間が昔のままに集会後の飲み会を楽しむのもどうかと感じたのも本当だ。
 切明温泉から見ると河原の温泉は前回の12号の後流れが変わって簡単に温泉が掘れないようになっている。15号が去った後にどうなるのかを見てからだろう。

2011/09/19(月) カヤノ平
 蛹を春まで羽目板の下に仕舞いこんだ。全部で61の蛹の数だ。去年までは土鉢に蓋をして土のなかに埋め込んだが今年は縁の下に素焼きの鉢、その中に炭と水苔を敷いて蛹を並べた。初めてだからどうなるかとちょっと不安だが自然のなかと比べたらいい方だ。多分春には蝶に羽化して飛び出すと僕は思っている。
 チョウの指導者と今年の仕事を終えたので木島平村カヤノ平に遊びに出た。ここは1400mほどの高原でテントを張るにはとてもいい感じの施設がある。6月から10月一杯の営業だが子供を連れてのテント遊びは最高の場所ではないかと僕は思う。テント一張り900円施設使用料ひとり100円とは利用者にとっては申し分がない。牧場に放された牛の声と山を這う霧の中での一晩は子供には夜空の輝き、風の声、自然の不思議さと親のありがたさを教えてくれるのだろう。僕のもっきりやでお酒を飲むことも面白いがカヤノ平での一晩はそれ以上の思い出をつくってくれると思う。志賀高原とは違った風が吹いているのだ。父はカヤノ平をたいらと呼ばないでひらと呼んでいた。僕も今でもカヤノヒラと呼んでいる。たいらよりひらだ
 昨日の33度から17度の津南へ指導者を送りに行って帰ってきた。このところ津南によく下る。

2011/09/18(日) 秋山
 仕事仲間にこの土地のことをどうして秋山と言うのと聞いてみた。彼が言うのがとても分かり易くて僕はこれからそう他人に説明しようと思っている。
 何所から来たのかと他人に聞かれた昔の人が、あっちの山からと答えたという。あっちの山があっち山、あち山、秋山となったのだと。どうですかほんとのことはこれ位の単純さが真実味があると思いませんか。そう云えば南信の遠山はきっと同じように問われた時遠くの山と答えたのだろう。明治になって氏名を付けることになった時村の庄屋がお前は田んぼの中にいるから田中、やまの田んぼだから山田と姓を付けたと何かで読んだことがあるがその辺が僕には分かり易い。でも秋山も遠山も共に「郷」が付くのだ。

2011/09/17(土) もっきりや前の中津川
 河原を歩いていると先日の大水でなぎ払われた川岸に大きな岩が現れている。繁茂する草で分からなかったしその草の中を歩く気もなかった。今回の大水が教えてくれたのだがその岩が何となくニホンザルが寒さに身を竦めているように見える。岩がズーッとあったのか流されてきたのかは分からないがちょっと楽しかった。
 もっきりや前の川の様子がすっかり変わって橋を置いていた岩の片方は消えているし河床の白い岩が姿を現して水が何となく青っぽく感じられるようだ。釣りの上手なレオンさんは早朝に竿を持って出かけるのだがひとつのあたりもなかったと話す。このまま川が落ち着いて魚が戻ってくるとして台風以前の川の相には戻らないのだから釣りのポイントの称号は返上した方がいいのだろう。

9月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.