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2011/05/31(火)
稽古と6人の小人
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「只今」「あら遅かったのね」「いつもと同じだよ、なんで電気付けないの」「もったいないから」「だって暗いじゃないの。電気点けなさいよ」「分かったわ。あらずい分汚れているのね。直ぐ脱いで。洗ちゃうから」「風呂に入る時でいいだろう。」「いやダメ。直ぐ。」 これはもしかして同居人が出来た時のための訓練で、生活というものは予想もしない展開をするので慣れておかないと破綻を簡単に来たす。だからこうして訓練を重ねていることは僕の人生に役に立つはずだと思っている。今は同居人の出現はなくなって、癖のようにこんな台詞をおもって遊んでいるだけになった。これも一人遊びでそれなりに面白い。 今日は変な釣り人6人に会った。格好は立派な渓流釣り師だがリックにはシラネアオイやヤマシャクナゲ、ヤマウドやワサビが詰まっていた。花は都会に持って帰っても枯れるだけなのにその辺が分かっていない人たちだった。それが6人もいたものでワサビが自生しているところはぐしゃぐしゃに踏み荒らしてあった。その6人の小人は沢筋で焚き火をして白雪姫でも待っていたのであろうか。その小人が僕と同じ老人なのには困った。今時めずらしい小人達であった。もちろんすれ違う時に「魚は釣らないの」とは言っておいたが小人も6人も集まれば恐いものなしだ。
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