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2011/05/20(金)
クマの親子の話
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昨晩は二人の兄貴に囲まれて昔の唄を聞いていた。僕はそんな年齢の人と一杯飲んでいるのがいいのだ。ゴロリと横になって気持ちよく酔ってゆく感じはなんと言うのか極楽なのかもしれない。どっちがお客か分からなくなってしまうことはちゃんと反省して立派な朝ごはんを食べてもらった。もちろん食べ残すほどは出さないけれど。 きょう、もっきりやへ入る畑で野菜を作っている人と出合った。彼はトラックに八重の桜を括りつけて桜が西日に光って粋なトラックになっていた。彼は猟師としてこの辺りのクマの生態には最も詳しい。 「オレの畑の行者ニンニクの様子がおかしいと思ってみてみるとどうもクマの親子が畑の中で遊んでいたらしい。今日のことだな。この辺りはクマの遊び場が多く「野の向かい」(もっきりやの旧屋号)の上の斜面はクマの好んで遊ぶ場所でクマは斜面が好きだ。秋山林道から「野の向かい」を通って開拓辺りで遊ぶか、その逆か。今は藪が茂るから鉄砲を撃っても藪に当ってクマには届かない。だから対岸にクマを見つけても奴さん逃げもしない。」 桜を荷台で振り振り彼のトラックは遠ざかっていった。 人もクマもこの季節を楽しんでいるのだ。
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