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2011/03/23(水)
あれがなければ
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積るといっても5cmもあるだろうか。いやに降っているように感じて外に出るのだが雪は降りながら融けていくように感じた。なごり雪のようでうっとりと雪をながめていられるのだが今年はそうも云っていられない。ドーンドーンという山鳴りはほとんど収まったのだが今朝は何回か大きな揺れに驚かされた。以前はドンと一発突き上げるだけの直下型のものだったが今日は短いのだが横に振れるように感じられる。こういったちょっとした変化に何かとんでもない余震が来るように感じてしまうのは気持がそうとう小さくなっているからだろう。話すことと思うことはずいぶん違うものだ。 東京ではコンビニやスタンドに長蛇の列だといっていた。そしてなんにも無くなった棚を映して買いだめはやめようとコメントが入る。買いだめはオイルショック時のトイレットペパーの話で今の都会では狭い家にそんなに食料を置いている家は少ないのだ。いつでも買えるものは本来は買いだめる物ではない。何も食べるものがなくなったから列に並ぶしかないのだろう。むしろTVの方が逆説的に買いだめを煽るようになってしまうのだ。と僕は思った。そもそもコンビニにはそんなに食料はないのだ。 きのうは「七人の侍」を見ていた。菊千代が百姓を称して言う言葉がある「百姓は米も麦も酒もないと言う。だがあるのだ床を剥がしてみろ。そこに無ければ隅っこを見てみろ。酒も麦もなんだって出てくる。うそつきでずるいのが百姓なんだ。だが百姓をそんな風にしたのはみんな侍なのだ」ちょっといい加減だがこんなことを確か言っていた。僕らも百姓の生きる知恵とかずるさとか強さを学ぶ時が来たのだ。
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