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2011/10/28(金) サルに出会う
 今年の山にはそれなりに成り物があってクマもサルもカモシカも食べられているのだろう。いいことだ。今日は山を歩いているとイヌの鳴き声が聞こえて来た。ここにイヌはいるとは思えないが鳴き声がイヌにそっくりだった。それはサルが僕を威嚇している声だったがサルという生きものは朝寝坊で起こされて機嫌が悪いのじゃないかと思っていた。その声はしばらく付いて来た。そのうち聞こえなくなってふと見ると行く先の道をゆっくりと横切って斜面を上がってゆく。見るといくつものサルが集まった群れだった。みんなゆっくりと木に寄りかかって逃げるそぶりもなく下を過ぎてゆく僕を見ていた。
 真冬のサルの寂しさは見ていて気の毒に思うくらいだけれど今年のようにたくさんの成り物に恵まれて腹いっぱいに食べている姿を見るとホッとする。たくさん食べて脂肪を貯めて来る冬を乗り越えろと声を掛けた。


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