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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2010/09/11(土) 祭り、祭り
 壊したダンプのミラーを直しにここを出て、ついでに砕石を1立米持ってきた。折角ダンプで下りたのだから、から荷で帰って来るのはもったいない。砕石は何んにでも使える。田舎ではそういった材料は何時もプールしておくものだ。
 今日はお客さんがいるので買い物にスーパーに寄ると、今夜の祭りの買い物客で店は混んでいた。なかで茂ちゃんに会った。祭りに招待されていたが営業のために参加できない詫びを言って別れた。結東の神社では飾り付けを終えていたし、ここ屋敷地区でも幟を立てて準備に忙しいのだろう。
 砕石を下ろしてダンプを返して、夕食の準備に忙しかった。枝豆と塩鮭の混ぜご飯。ナスの揚げ煮のひき肉あんかけ。もやしの南蛮漬け、ピーマンの醤油煮で充分だろう。売り上げはしっかりコンクリート代にまわすのだからしっかり稼がなければならないのだ。
 名言
  神への道は所有欲と情欲から自らを解放することだ。
                            インド格言

2010/09/10(金) 陽に焼かれた
 朝の草刈作業だったが背中に背負った太陽がジリジリと左肩から背中を焼くのである。9時頃になると痛くなってタオルでカバーしながら機械を使った。日陰に入るようになって休んだりして落ち着いたけれど、帰って風呂に入って背中を擦るとヒリヒリと痛んだ。秋の日差しになって直接陽が注ぐようになったのだ。
 先だって砕石を運んでいる時ラジオから鳥取の方の便りを読んでい声が流れた。「あんまり暑いので、鳥取ではナラの木が暑さに負けて枯れている」と。きのうの朝テレビニュースで奈良の春日原始林でのナラ枯れが取り上げられていた。「カシナガ」と呼ばれる害虫は日本全土を席巻することだろう。ここ秋山郷のナラはすっかり害虫が入り込んでいるようで緑の山に赤茶けた無残な姿を晒している。今日、志賀方面に向ってみるとそこではまだ顕著な被害は見られなかった。今度志賀辺りでミズナラの実を集めて何年かしてカシナガの被害が収まったころに植えてみよう。50年もすればナラの若木も20cmほどの太さになって、その頃には「カシナガ」の防除技術も確立するだろう。ナラの紅葉は黄色でやはり赤、緑、黄が無ければ錦秋の色彩は壊れてしまうから。この害虫は6月頃になると飛んで新たな樹木を探すと教えられた。ドングリの実を集めてみんなでナラを復活させねばいけないだろう。大した努力は要らない。登山の途中にドングリを埋めていけばいいのだ。これなら誰でも出来る。植えた本人がいなくなってもナラの木は感謝の成長を続けてくれるだろう。
 名言
  「オイアクマ」 おこるな、いばるな、あせるな、くさるな、まけるな。
                           旧海軍標語

2010/09/09(木) 重陽の節句の日に
 自宅の工事に追われていると体の中のガン細胞が力を得て悪さをしそうな気分になるのですが、御普請組に出ているとそのガン細胞がサッと散らばっていくように感じるのです。だからここの工事にしても続けてやるのではなくメリハリをつけてやった方がいいと感じて、今日は仕事に出ました。出ないと支払いの日にまたガン細胞が団結しちゃ困るから。
 今朝まで降った雨が上がって暑くなる予感はあったのですが仕事に出るとき見上げた福一さんの家の上にある杉に霧がまとわりついてそれに朝日が当ってちょっといい感じでした。そう云えば技術主任と話したのですが日記に10秒の動画を入れられないかと。10月に1メガか10メガ程度の容量に変えることになるのを機会に研究を始めました。皆様の期待が大きければやるきゃないと思うオチョコチョイの性格なのでお知恵を拝借することになるかもと感じています。
 今日は草刈で暑さも昨日までとは違って背中を流れる汗は感じませんでした。昼にシャツ1枚で昼寝をしていると風に吹かれて寒いと感じる一日でした。環境は確かに悪化しているのだけれど1年の季節の移ろいは、デコボコはあるが始まっています。東京も台風以後涼しくなったことでしょう。クーラーが嫌いな友人の笑顔が見えるようです。僕のところの老犬もほっとして足を引きずって散歩に出ていると思うのです。まるで戦争が終わった後の平和に似ている。狂気の熱さがこれで納まるように九が重なる日に都会の仲間にエールを送る。
 名言
  あせるなよ。先は長いんだから
                            宮本常一の父善十郎「旅する巨人」佐野眞一

2010/09/08(水) 安全で作業を終えるために
 Mロードは確実に良くなってはいるのだけれど悪い道で二箇所のヘアピンカーブがある。そこをコンクリートを積んだミキサー車が通るのである。それも4t車がである。きのうからの雨と台風情報を5時ごろから見ていたのだが、直撃する予報である。そうなれば作業は出来ない。まず安全であり、問題なく作業を終了するために今日の作業を中止し、翌日も道の回復を考えて取りやめた。来週月曜日に再開することにして一旦作戦は棚上げにした。「急いじゃ、いかん」と小津安二郎映画のいちフレーズを声を出してコンクリートプラントと御普請組に連絡を取った。
 朝食の後に友人は帰って行ったが月曜日の打設時に再度来てもらうべく依頼をした。申し訳なかったが天気は致し方ない。
 お陰で骨休みとなった。車の調子を見るために今日も津南に下りたのだが用事はすれ違いで土曜日まで延長となった。津南の田んぼはしっかり実を付けた稲穂で一杯だった。
 明日は稼ぎ仕事に出てこの間の出費を支えなければならない。忙しくなってきた。
 名言
  私たちの働きは大海の中の一滴に過ぎません。
  けれどももしその一滴がなければ大海となりえません。
                            マザー・テレサ

2010/09/07(火) 山間工事管理部情報2
 砕石を運びながら「さてどうなちゃうのかな」と心配ばかりなのである。天気は空を見ても秋の感じになるのですが、どうにか明日のコンクリート打設を心配しをおります。臨時情報であります。
 工事となるとそれは大変で段取りを付けるのも準備をするのもみんな僕の責任になります。もっともひとりでは何も出来ず友人に助けてもらうばかりなのですが、なるべくいい環境を作らなければ作業は進まないのです。食事の用意や汗で濡れたシャツの洗濯、風呂の準備と付随する仕事でも活躍しなくてはなりません。こんな時はひとり者を選んだ自分を責めるのですが、以前から比べれば上手になったものだと感じるのです。
 今日は朝、津南からU字溝を買って来て伏せてサイドを埋めてふたたび津南に下がってワイヤーメッシュ(コンクリートの中に埋めてコンクリート強度を出す)を78枚と鉄筋などをダンプに乗せて持ってきた。荷台でメッシュが滑ってロープが切れたり、雨のなか荷くずれを直して忙しい限りだった。帰って来ると友人がひとり雨に濡れて続けてくれていた。すっかり日が暮れたなかメッシュを下ろして、土砂を積んで捨てるのだがこれが大変で恐ろしかった。
 明日の天気を考えるとどうも無理なように思うのだがとその夜はしたたか飲んだ。
 名言
  宇宙の中で人生など ちっぽけなゴミなのだ。
                          「火の鳥」手塚治虫

2010/09/06(月) 山間工事管理部情報
 本日から始まった駐車場コンクリート固め作戦は順調に推移せり。ちょっと大工事になりそうで経済、天候に憂慮せり。
 さて、工事のほうは友人の技術に任せて僕は砕石を取りに3回津南まで下がってくるのだが往復3時間近く掛かってしまう。またいろいろな工事が重なって大型ダンプやトレーラーが行き過ぎる。狭い道の急なカーブなどで出くわすとアッと声を出しそうなこともある。5時を過ぎると現場からの帰り車が一気に街に向って走り抜けるもんだから注意、注意の連続で急な坂やカーブをゆっくり登るしかなかった。外からこの辺りを走る方はそんなことを頭に入れて走って欲しい。
 暑いなか三角小屋から橋までの急な坂も一緒に舗装しようというと側溝を入れなければ意味が無いと指摘を受け、そのまま友人の車で津南に下がった。どうにか2mもののU字溝を見つけ朝に積み込む予定を立てた。
 工事は物が足らなくなると先に進まない。何時も余分に用意していなくてはならないのでその案配が難しい。それでも工事を始めたのだから最後まで貫徹しなければ終わらないのだ。

2010/09/05(日) 秋の実り
 お客さんが帰られて、風もなく暑さは8月を上回るような感じになっていった。洗濯をしてもう何も出来なくなった。川側の日陰に先日切った栃の実を拾って灰汁抜きでもしようと斜面に落ちた栃を拾い集めた。バケツ一杯の実を池の中に沈めるともう昼になっていた。栃の実はネズミかリスかが食べた跡があって、彼らの食べる分を残して止めたのだがようやく野の動物も秋の実りに喜んでいるはずだ。今年のブナの実はほとんど無いようでドングリもナラ枯れで実る前に落ちているし彼らにとって栃の実はこの秋大事な成り物だ。家の前の栃の実はもう知らんぷりをしよう。
 このところ連日のようにレスキューのサイレン音や救助ヘリを見るのだが、どうも忙しくなっているようだ。宿泊施設の露天風呂に酔って向った客が転んで頭を切ったり、ミキサー車が転落したり、重機が横倒しになったり、工事現場で転落して腰を折ったり、またお客の車が道から落ちたり、釣り人が奥沢で転落したりとどうもいけない。暑さのなか無理をして走ってくるせいかまるで余裕が無いようだ。道がよくなって東京からでも日帰りが出来るようになったせいだろうか。暑さで判断が狂うのだろうか。街にいても、海にいても山にいても気をつけないと本当に死んでしまうぞ。
 名言 
  僕ら人間にとって幸せは、同じ時間を他の誰かと共有することによって得られるんだ!
 世界一周する友人の息子さんが中国成都で逢った仏女子ロィーザと旅するクラスメートアレキサンドルの言葉

2010/09/04(土) ピーヒョロロ ケーンケーン
 お客さんが今日はあるので朝から夕食の下準備に時間を使う。ピーマンを醤油と酒で煮てカツヲ節で味をつける。量が多いので新聞を敷いてテレビを見ながらの始まりだった。煮ながらナスの揚げ煮を作って、貰ったキュウリで酢の物を作る。これが終わって食事をとっていると電話が鳴った。このところ川を渡っていない。久しぶりに出来上がったピーマンの煮物を持って索道に乗ってご機嫌伺いに向う。
 ぴぃ〜と声がする。ご主人は「呼んでるわ」と言って外に出る。トンビが餌をねだって鳴いているようなのだ。見ていると投げた餌を急降下でつかむと飛びながら食べていた。大きな鳥は悠然と羽根を広げて頭上を旋回していた。何回か餌を食べると木に止まってもう鳴くことはしなかった。
 川を挟んで左岸。僕のいるところの枯れたナラが痛ましく望められた。この辺りのナラは全滅するのではないかと汚れた森林を見ていた。ナラ枯れはクリの木やブナまで影響を残して東に進んでいる。この山の姿は新潟から長野に入って、今この栄村が一番目立つらしい。また京都辺りにも発生しているとも聞いた。
 山に食べ物の無くなったクマはここから山を下って津南や栄村本村辺りで捕獲されているという。檻に入ったクマはドラム缶のようなものの中で暑さにやられて死んでしまったと聞いた。また日本鹿も見かけるようになったらしい。立派な角を左右に動かしながら畑や山を歩いているとも聞いた。日本鹿は足が細く雪の多いこの辺りにはいないものだったのだが。そう云えば最近被害を出すイノシシだって足が短く雪の中を歩けないのだが目撃談を耳にする。はたして自然がどうなってしまったのか。僕には何にも分からないのだ。
 名言
  あきらめないと決めたときがスタート
                          画家松井冬子

2010/09/02(木) 達人の仕事を見続けた
 8時半に栄村森林組合の方が地デジのアンテナ設置の前作業のために来た。5年前に掛けた電話とTVのケーブルが杉の成長で枝にひっかっかている。影響のある杉を伐採しに来たのだ。切るといっても根元から切ればいいというわけにはいかない。生きている電話と在来のTVアンテナを傷つけないように切らなければならない。考えるだけで混乱してしまうが、森林組合の方が頼んだ方はこの辺りの伐採の達人であるという。
 彼は足に爪をつけて安全帯とロープを頼りに枝を切りながらケーブルの高さまで上がり杉のトップを切り払い1mほど下がってふたたびなぎ払い下りて根元から切り払った。昼前に7本の杉が切られ前の仁成館さんがよく見えるようになった。達人の仕事はどこかのTVが記録しておくべきだろう。とにかくすごい。
 僕としては家の屋根に掛かっている栃の木も切ってもらって何ともうれしかった。毎年雪の頃に切ろうと考えるのだが木に登っての枝打ちはどうも怖くて出来なかった。しかし今日の達人の仕事ぶりをよく見たので低いところなら出来るかもと思っている。安全帯と体を支えるロープ。足には爪カギ。チェーンソウを吊るすロープと枝が暴れないように固定する長いロープ。それを使って枝の張り出しを見極めてからの作業となる。ひとりでは出来ないが梃子がいれば今度はさくらんぼの枝を切ってみよう。
 達人の仕事は後に続く人がいないという。どんな木でも切り方や季節を考えて切るのが「伐採師」だという。切れない木は無いともいう。それでも市街地や立て込んでいるところでの伐採の他こういった作業そのものが少なくなってきたともいう。
 何だか見ているだけで今日は疲れた。いつまでたっても僕はここで自立できないように、彼の仕事ぶりを見ていて思った。


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