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2010/08/29(日)
掃除をすればそれは来る
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8月はどうもお客さんの入りが少ない。それは致し方ないが、あんまり少ないと頭の隅でそろばんをはじいている。 昨日は暑いので外での作業をやめて、茶殻を撒いて箒を使った。すっきりしてテンとしていると電話が鳴って、「急なのですが今日は泊まれますか」と問われた。人となりが出ている話しぶりで是非にと受け入れた。近頃はお客も少ないせいもあるがあんまり汚さないように勤めていて箒を使ったのは久しぶりだった。「掃除をすればそれは来る」と未知との遭遇を気取ってみた。安心したのだ。お客さんにはあるものを全部出していい気分だった。 その夜、変な夢を見た。昔からの知り合いが全部出てくるものだった。人は死ぬ瞬間にその人生を走馬灯のように瞬きの間に見るというが僕の夢もその類なのかと思ったりした。先日、この近くで亡くなったミキサー車のドライバーの影響かもしれない。 お客さんが早く帰ったので朝食の後、薪でも玉切るかと思って箸を使っていると武雄さんがやって来た。チェーンソを使いたいという。先の短い先輩を優先して僕は日記を書いている。休みの口実が出来て結構だ。武雄さんは確か77歳になっただろうか、実に若い。やることも大したもので一抱えもあるブナやナラをちゃんと玉切って軽トラに乗せるように再度縦に切って仕事をこなす。僕なんかが死んだ後も彼なら充分長老として活躍できるだろう。「やるべし!」と。 名言 「もう一歩前へ 捧げ銃、帽振れ」 旧海軍標語 便所にて
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