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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2010/08/30(月) 道路情報だが、マッ いいか
 仕事が無いのだがまっいいかと言った感じである。だって仕事は無いのである。だから今日は汗をかかないで一日を過ごした。津南の燃料店のAさんが20kボンベを持って来てくれた。ガスはまだあるが折角の好意を無に出来ない。予備としてそれを預かった。先日の事故のことを話しながら明日はわが身と戒めながら彼は帰った。雪の来る前に3本入れれば春まで持つだろう。すでに対策としては来春を視野に入れなければならない。ここでは当たり前の準備だ。ゴミを捨てに出て道路工事のあったことに気がついた。9月の4日までは405号の屋敷分岐から650mの前面通行止めになっている。また9月1日から9月一杯、切明温泉から和山方面が全面通行止めになる。道は津南から405号を使うと屋敷から秋山林道に迂回して志賀との三叉路を左に曲がって切明に至るしかないようだ。切明の公社雄川閣も観光協会も迂回路があるから積極的な説明をしてないようだからここにもっきりやとして記しておきます。初めての方は工事で通行止めに出っくわすと驚いてしまうでしょう。よく掲示板を確認してください。ことに夜は誘導員もいません。地理不案内の方にはまことに持って申し訳なく思いますが、こんな時こそ実力が出るものです。落ち着いて来てみてください。
 雄川閣では「捨て丸」がフンとばかりに観光客を睥睨してました。
 名言
  マスコミも含めて気がつかないうちに危険な方向へと向っている
  日本にブレーキをかける時期に来ている。                田原総一郎

2010/08/29(日) 掃除をすればそれは来る
 8月はどうもお客さんの入りが少ない。それは致し方ないが、あんまり少ないと頭の隅でそろばんをはじいている。
 昨日は暑いので外での作業をやめて、茶殻を撒いて箒を使った。すっきりしてテンとしていると電話が鳴って、「急なのですが今日は泊まれますか」と問われた。人となりが出ている話しぶりで是非にと受け入れた。近頃はお客も少ないせいもあるがあんまり汚さないように勤めていて箒を使ったのは久しぶりだった。「掃除をすればそれは来る」と未知との遭遇を気取ってみた。安心したのだ。お客さんにはあるものを全部出していい気分だった。 
 その夜、変な夢を見た。昔からの知り合いが全部出てくるものだった。人は死ぬ瞬間にその人生を走馬灯のように瞬きの間に見るというが僕の夢もその類なのかと思ったりした。先日、この近くで亡くなったミキサー車のドライバーの影響かもしれない。
 お客さんが早く帰ったので朝食の後、薪でも玉切るかと思って箸を使っていると武雄さんがやって来た。チェーンソを使いたいという。先の短い先輩を優先して僕は日記を書いている。休みの口実が出来て結構だ。武雄さんは確か77歳になっただろうか、実に若い。やることも大したもので一抱えもあるブナやナラをちゃんと玉切って軽トラに乗せるように再度縦に切って仕事をこなす。僕なんかが死んだ後も彼なら充分長老として活躍できるだろう。「やるべし!」と。
 名言
  「もう一歩前へ 捧げ銃、帽振れ」
                           旧海軍標語 便所にて

2010/08/28(土) 去年の今ごろは
 「日支事変以後、日本はどんどん泥沼に足を突っ込んでいってる。いまの日本には残念なことだが、その収拾をつけることができる政治家も軍人もいない。おそらく近いうちに世界恐慌になるだろう。そして日本は敗退するだろう。」(佐野眞一旅する巨人)これはこの国が日支事変以降、戦争に突入する頃に渋沢敬三が宮本常一の満州行きを辞めさせるべく話したものだが、僕は読んでいて日支事変をリーマンショックと軍人を学者と置き換えて読んでみた。最近の円高や中小の企業の苦境が米国とECの戦略に何ら対抗する哲学や方向性を示せない指導者の実力と関連しているように思えた。
 去年の今ごろは衆議院議員選挙直前で新しい国のあり方に国民が盛り上がっていた時である。さて1年経ってみて政権党は寄り合い所帯の脆弱さを見せて迷走するばかりになってきた。政治を馬鹿にする者は、馬鹿にされる政府しかもてないの言葉通りの状況なるのだろうか。政権党の長老的な指導者はどことなく近くの国の指導者に似てきたように感じるのだ。困ったことだ。
 それはさて置いて今日は重機を下まで下ろしたり軽油を買ったり、薪を運んだりするのが精一杯だった。何しろ外は暑く作業を続けられなかった。
 名言
  女は恋してくれた人を一生忘れないし、その想いを何倍にしても返すのに!   離婚同居より

2010/08/26(木) 救助ヘリ
 腰、ヒザ、肩と家に居ると気になって仕方がない。朝はそれでも8時には起きたのだけれど、草刈に出る気がなかなか起こらない。だんだん日は中天に昇ってますます出られなくなった。TVの野球も終わったので仕方なくいやいや外に出た。仕事に入ると腰、ヒザ、肩は気にならなくなる。どうしてなのだろうか。
 草刈はもういいのだけれど9月に入ったら駐車場を舗装しようと思っている。そこでコンクリートミキサー車が入ってきやすくしておかなければならないと考えたのだ。そんなこんなで今日は昼と夕立後に草を刈った。刈るところの予定はすべて終えた。それから測量をしたのだがどうも頭が悪い。ワイヤーメッシュの枚数や間仕切りの板の枚数。砂利の量。ひとりで拾い出すのだがこれでいいのかなと悩みながらの準備はドキドキしてしまう。やらなければいいのだが少しでも改良しようというのは僕の趣味だ。でも始める前は何時も頭を抱えてしまう。なかなか大変なのだ。今でもやめようかとも考えている。
 昼前に救急車やレスキュウのサイレンが続いた。何だろうと音を追っているとどうも秋山林道から志賀方面に消えた。すると長野方面からヘリコプターも飛んできて直ぐに引き返して行った。はてと思っていた。湯に出向いた時に聞くと、どうもミキサー車が崖から落ちたという。落ちれば70〜100mは一気に落ちてゆく。どうも気になった。この暑さだ、ボーッとするのは当たり前だが事故はどこにでも転がっているのだ。
 名言
  「やるべし!」                  「七人の侍」黒澤明

2010/08/25(水) 雷様が涼しさを運んだ
 仕事が絶えると云う。明日は遅い朝になるだろう。
 きのうから腰が気になりだしたからいい休みになる。ゆっくり体を休めるべきだろうが気になる仕事はちゃんと待っている。マッ様子を見ながらだろう。
 今日は昨日のつづきの作業で水平道を塞いだ土砂を片付けに山に入った。道を歩き易くすることはここを通る旅人や釣り人の安全をより強固にする為で、山の道は手を入れなければ1年で通れなくなる。たまたま上流にあるダムを管理する為に行う作業ではあるが旅人は心して歩かなければならない。山の道で危ないところでは皆気をつけるが水平道のようなところでは気を抜きがちだ。そんな道こそ危ないのだ。東京の西部、高尾山でも遭難する人はいるのだから。僕はこの道を世に出したいと思うのだが、今時の登山者や釣り人の経験の無さや自己中心的な思い上がりを思うと考えてしまう。落石はあるしクマも出る。スズメ蜂の奇襲を想像できない人は車が走るところでの旅行がいいだろう。でも、ほんとうの山のよさは歩いてこそなのだが。
 渋沢えの道にヒカリゴケを見ることが出来る場所がある。今日は先日みつけたものを写真に撮って来た。携帯写真で上手く写らないが載せてみた。
 帰って風呂に入っているとザッツと夕立が降りだした。サッと涼しさがぼくを包んだ。
 名言
  日本が人権保護のリーダーと思えるようになる。
                             土井香苗

2010/08/21(土) 酔って歩くいい女を見た
 昨日は西荻の焼鳥屋で飲んでいた。ここのとり皮が旨い。8本も食べていた。ジョッキのハイボールは180円なのだ。おまけに店の人が「いらしゃいませ、こんにちは」とは決して言わない。注文をするのだって店側の人の動きを見ながら「ハツ、ガツ、カワ、シロ、塩で」と注文をする。確認はするがお愛想は決して言わない。これがいい。昔の新宿西口のションベン横丁では、よく怒られたものだがそれが楽しかった。60を越えた今、世代交代した格好だけの西口では飲む気はさらさらない。それにチェーン店の水っぽ刺身も食べあきた。西荻では何だか若い頃のままの自分に帰れるようだ。それに西荻は小さい町だからいいのだ。歩いていて疲れない。まっ飲み屋はそれでいいけれど酔って帰る電車でいい女を見かけた。ドアをひとつ挟んで女をチラチラと見た。いい女なのだ。肩までの髪を揺すってあくびをしていた。黒いTシャツと黒っぽいジーンズ。左手にオレンジの紙袋を持って少し酔っているのか体を揺するように足を引きずってホームを歩いていた。昔若い頃、僕の片思いだったけれど好きだった女に逢ったようだった。ちょっと演歌だけれど、ズーッと付いて行きたいと思ったものだ。東京のよさはこれなんだな〜。人が多い分、本来は会えない人に逢えるような気分になる。夜の電車でもいい旅が出来る。
 家に居る年取ったイヌは目も耳も利かなくなったようで、散歩に出るのもひと仕事だ。それでも奴さんが僕らに残した楽しい思い出を思うと寂しいものだ。みんな去ってしまう。昔の片思いの女も40年近い昔に11階のビルからひとりで飛び降りてしまった。僕もグズグズとまだ少し生きるにはたまに東京を歩く必要があるようだ。

2010/08/20(金) 連帯を求めて
 都会では熱さで人たちが死んでゆくという。ここでは家に居て窓を開け放っていれば呑気なものだけれど、それでは都会で暮らす同胞の苦しみが分からないだろう。苦しみを分かち合ってこそ連帯が出来るということだろう。あくまで遊びに行くのではない。むしろ救助に行く気持なのである。待ってろ〜同胞。
 そんな訳でこれから行ってきます、東京。本を買って、ビールを飲んで、電車に乗って、お酒を飲んで、床屋に行ったり忙しいのだ。ほとんど遊びに近いが。
 写真はクマイチゴ。これは甘くジャムにする人がいる。酸味がないとしない人もいる。カメムシの小さいのが中にいるときがある。注意、注意。でも美味い。
 名言
  自分の国の軍隊を大事にしない国の軍隊は、外国の軍隊を大事にしないのはあたりまえだ。
                                      澤地久枝

2010/08/19(木) ヤナギを切った
 昨日も今日もいい天気で焼かれながらの作業は大変だった。それでも長崎や広島の熱せんの1、000、000の1の熱さもないのだから。僕は夏は嫌いなのです。1月生まれのせいもあるけれど貧弱な肉体でしかなかった青春は頭でっかちな僻み者の夏しか思い出はありませんでした。そんな訳でよくひとりで山に行ったものでした。どこかの山道で困っている女性がいたら全力で助け出すのだと思って。でも女性よりか僕が先に参っていたようですが。どーも君のようで困りますが。
 切明地区には紅葉の時期になるとたくさんの観光客が入ってきます。ここはもみじが多く紅葉は抜群の美しさに彩られます。ただ今年は楢枯れや気候の変化でどうなるか分からないけれども、それでもツアー客は何台ものバスでやってくるのです。そこで駐車場を独占してしまうので今回、資金のない村が作る駐車場は御普請組の仕事になります。予算の無い工事は頭が痛く結局持ち出しもありうる状況です。そんな駐車場を使う観光業者のバスには駐車料を取ってもいいようなのですが取られた業者は面白くありません。上手く行かないわけです。お陰で僕のMロードには村は目もくれません。ひとつ観光看板に村の経済状況を収支決算の票で出したらいいでしょう。僕らの村はこんな状況でみんなが暮らしていますと。観光とはきれいなところや見るべきところばかりの看板で埋め尽くすことではありません。ここで暮らしている人間の状況をいいにつけ悪いにつけ知らしめることも含むものです。
 話をもどすと昨日の続きの伐採と片付けで一日は終わりました。明日はこのもっきりやの民宿の許可の更新です。それが終わったら久しぶりに老犬を見舞いに東京に行って見たいものだと考えているのでして、さっき電話で予約のお客さんにそんなわけを話すと、気持ちよく引き下がってくれました。ではひとつ行って見るかとおもいはじめているわけです。

2010/08/18(水) 夏の日を天辺禿は受け損ね
 仕事に向かう途中で車にオニヤンマが飛び込んできた。バタバタと狭い車内を逃げ惑う奴さんを優しく捕まえて「気をつけなければいけません」と諭して放った。大きな口をもぐもぐさせて分かったのか分からないのか不敵な面構えであった。 
 久しぶりの御普請組での作業は原野の刈り払いと樹木の伐採だったが、とにかく暑いのなんのって。汗だって始めはしょっぱいのだがだんだん味もなくなってくる。隣を見るとタオルを絞っている。汗がジャージャーと流れ落ちた。とんでもない日に仕事を始めたものだ。それでも仕事は続けなければならない。一月前には雨に打たれて震えていたのに。変われば変わるものだ。こんな時は家にこっもているものだ。還暦を過ぎた老人は。
 帰って昨日買ってきたかぐら南蛮ともっと辛いという南蛮とピーマンを煮付けた。これが辛いのなんのって指先がひりひりするまま風呂に入ったのがいけなかった。石けんをつけて顔を洗えば顔中、まぶたまでカーッと燃えて体中が燃え始めた。これはたまらんという感じでどうしようかとウロウロするばかりだった。煮付けた鍋をかき回すだけでザーッと汗が噴出す。トイレに行けばあそこも燃え始める。実に困った。世の中にこんな辛い南蛮があるのかと震えた。それでもこれだけの犠牲を強いた煮物はこの夏を乗り越える起爆剤になると信じている。それにしても辛い。ヒーヒー南蛮と名づけた。
 名言
  慈悲深い神などいない。苦しみの神だけだ。      映画「アマデウス」

2010/08/17(火) ユリやひまわり
 お客さんが同い年だというだけで何だか連帯感が出てきて、昨日不意にやって来た方と話していた。話がユリの花になんとなくつながると彼も欲しいということになった。それではというので今朝は早く食事を出すと2台でユリを買いに出た。先日の泊まったお客さんからの依頼と沖縄に送りたいという友人の頼みを持って出かけた。昨日の方は10本ほどのユリを求めて帰って行ったが僕は「午前中は出荷が忙しいので」とやんわりと作業場進入を諭された。強気である。しかし彼女が作り送ってくれるユリは絶品だ。物静かな立ち居振る舞いの中に自信が溢れていた。
 帰りにユリの畑を見に行ったが5つある畑はひとつずつ植えられた時期が異なるのかつぼみだけだった。曲がないから下に降りてひまわりを見た。津南町のひまわり畑はお盆を過ぎて終了したようだけれどひまわりは人間の思惑なんか関係なくまだまだ元気だ。
 車1台薪を積んで帰ってきた。それを片付けて早実を見たが何のことはない今日は元気が無かった。文句ばっかり言っていてもしょうがないので、ふたつ看板を書いて、草刈を続けた。横断側溝の土砂がつまっているので取り除いたりして日が暮れた。先日たのんでおいたDVDが着いたので仕事の始まる前夜祭だ。一杯飲んでそれを見よう。もちろん「都はるみ」だ!文句があるか!
 名言
  後につづく者を信じて走れ
                           「組曲虐殺」井上ひさし

8月絵日記の続き


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