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2010/07/03(土)
遠くから見れば山はきれいだ
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亡くなった人たちが僕を慰めに来てくれるまで昨日は飲んでいた。我がままに苛立つことに慰めに来てくれる亡者はいなかったけれど、ネコのタミコが近くでニャ〜とないたように思った。それだけで落ち着けた。 今日はギフチョウの幼虫と遊んでいた。幼虫のフンは水分が多くなって、その量も増え、筆で突っつくとオレンジの角を出して反りかえった。一昨日採って来た食草も無くなってしまった。 まず、フキを採りにいってついでに最後の三番手のワラビを見つけた。明日の客にキャラブキを作った。その間に部屋を掃いて、右岸の仁成館側の草刈をやった。幼虫の食草を摘んできて風呂を馳走になって一日が終わった。機械を使っての草刈のせいか右肩が痛くてシップを貼り通しで困る。年を取るとあそこもここも壊れてくるのだろう。 山を歩いていて赤く燃えるように見えるものがあった。何だろうと藪こぎしながら近づくと赤い新葉だった。イタヤカエデのようにも思えた。山はびっしりとツルや野草がはびこって何所にも行けないくらいだ。こうなると山はあんまり居心地がいいとは言えなくなる。だからいつも草を刈るのだ。刈った草は一日の雨でまたグンと伸びて毎日草を刈らなければ追いつかないようにも思う。この時期山は遠くから見るに限る。 名言 人間という生きものは情智ともにそなわって(人)となる。情の裏うちなくしては 智情おのずから鈍磨する。 池波正太郎
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