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2010/07/21(水)
ふらんどる
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昨夜も9時過ぎにホタルを見た。栃の木の周りを飛んでいた。こうなると家の周りに除草剤は使えない。草刈機をぐるぐる回していたお陰だと福一さんは言うけれど除草剤は以前石垣の工事に際し一度使ってしまったことがあった。「たまにはいいこともなければ」と福一さんは笑っていたけれど。何にもしないでホタルが増えるとは思わないが、何とかして増えればいいことだと僕も思う。今夜も見てみよう。きっと出てくる。 仕事は急傾斜地の草刈で鎌を持って命綱を頼りに這い登ってゆくのだ。これが僕は嫌いで休みたくなってしまう。それでも3時には終えて別の現場の草刈に向かう。今度は急な階段で、階段でも地面でも怖いのは同じだが終えてしまえば来年のこの日まで忘れていられる。明日からは志賀方面の除草になる。これが済めば少し時間が出来るようだ。 会社から監視に来ていた方が先週平ヶ岳に登ったと話していた。鷹ノ巣からの登山で大勢の登山者がいたという。あの頃は静かな山だった。今は群馬側からの登山路が出来たということでそっちからの人が多いようだ。まだ若くて子供だったころ山小屋を友だちと作ったことがある。大学を辞めて勤めながら金を溜めてずい分頑張った。南部の曲屋を解体して骨組みだけ日通の大型トラックで確か2台で運んだ。荷が重く性能の悪かったトラックがオーバーヒートしたり燃料がなくなったり。建てた大きな家は予算の都合で間仕切りが間に合わず結局翌年の5月に雪でたたむように潰れていたっけ。子供のやることだが翌年その材で小さく建て直した。ひとりの友だちがやるというので彼に任せ、喧嘩別れのように山を下りたことがあったけっ。その小屋はもうやっていないと話していた。草の中に埋もれて「夏草や つわものどもの 夢の跡」になっているのだろう。今年のお盆過ぎにはひとりで清四郎小屋に泊まって僕らの夢を見てこよう。40年近い時間をどう過ごすのだろう、僕は。
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