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2010/07/11(日)
山の水
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子供だった頃父親に連れられてよく山に出かけた。父はよくこう言った。「底に赤茶けた岩がある水は飲むな、水苔が生えている沢の水はまず大丈夫、流量の多い水を飲めよ」仕事で奥に向う時いくつもの沢を渡って行くのだけれどその時は水の冷たさが飲む基準になっている。仲間は長いことその道を歩いて、先輩から教えられた水を僕に教えながら飲んでいる。みんな美味しい水だ。 ところが最近の登山者はこう云った水を飲まなくなった。みんなペットボトルの水を大事に飲んでいるという。もっとも沢筋の水と違って尾根の下の水は雨などが降ると周りの汚れを抱き込んで流れてくるので汚れる公算が強い。山にはケモノがたくさんいてそれらのフンなどが雨水に乗って流れてくる。それで生水に慣れていない中高年の登山者や初心者が水に当ってしまうらしい。それだけ人間が弱くなっているのだろうが、水を見る目を作っていろんな人に聞いて体験を重ねて覚えてゆくことしかないだろう。最近は100名山登山の人が増えてこの辺りでは「苗場山」にはたくさんのツアー登山客が入り、その分山は汚れ水も汚染されるということだ。因みに苗場の山頂小屋ではタタミ一畳に二人が寝かされると聞いた。そんな混雑する山のチョロチョロ流れる水は避けるのが賢明なようだ。 名言 仕合せは待っているものではなくて、自分でつかんで思い込むものだと今は思っています。 都はるみ
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