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2010/06/03(木)
タミコに線香の一本も
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お客さんはタミコについてこう話した。 「以前ここに来たとき玄関を開けると、そこにタミコがいてニャ〜と迎えてくれた」と。彼は僕のこの日記を見てくれているという。僕より年上の彼はタミコにお線香を上げてくれた。嬉しくて嬉しくて心臓がドキドキするようだった。僕にしては初めて会う人なのだけれどズーッと仲間だったように思えるのだ。僕の留守にタミコがちゃんとこのもっきりやを守ってくれていたのかと涙が出た。 タミコはよく僕が仕事から帰って来ると玄関と居間の間に座って待っていたことがあった。必ずニャ〜と鳴いて迎えてくれた。きっと昨日のお客さんが僕が不在の玄関を開けたときタミコがそうやって迎えてくれたのだろう。その彼が訪ねて来て泊まってくれてタミコにお線香を立ててくれるのだ。何だかだらしない僕を気遣って生前精一杯いろいろな仕掛けを残してくれたのだと頭のなかがタミコというネコで一杯になった。ゆっくり話したかったけれど、たまたま飛び込みで来た客の準備があったので出来なかった。次回にはゆっくり彼のネコやイヌの話も聞いてみようと思っている。思わぬところでタミコが生き返ったようだ。いやこの家のどこかでいつものように眠っているだけなのだと感じるのだ。 名言 心は熱く 頭はクールに 安原幸彦
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