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2010/06/01(火)
ニレタケについて考える
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昨日のことだけれど90歳になる大家の信一さんから電話があった。「竹の子を見に寄ったが、下の大きな岩の下にニレタケが出ているよ。気付いていたかい?明日辺り取った方がいいよ」信一さんは不精な僕を気遣って電話をくれる。 今朝そのうちのひとつを取って仕事仲間に見せた。「こりゃ不味いキノコだ。美味くネ〜」いくら上げるといっても誰も反応はなかった。夕方信一さんのワラビを摘んでからニレタケを取りに行った。みんなが不味いキノコというもんで僕も差して触手が動かないがそれでも僕が菌を打って作ったものだから捨てるわけにもいかないのだ。向かいの福一さんに聞くと持ってこいと即座に返事があった。喜ばれるのなら野越え山越えである。 福一さんは話した「これは若い内(大きくならない)に食べれば美味いのだ。茹でて大根おろしと味の素かけて食べるのが一番、茹でてバラ肉と油でいためるとこれも美味い。匂いが嫌いな人がいるがこれはしょうがない。嫌いなんだからな。ただ大きくなりすぎると匂いもきつくなるし虫も出るから早い内に採って食べればこの時期貴重なキノコさ。」 何でも嫌いな人、好きな人いろいろあるが、ほとんどは体験して研究し、こねて捏ねて努力すれば美味しい食べ方を作り出せるのだが、みんなその辺の経験で分かったような気持になって新しい体験を出来ずに一生を終えるのだ。今日、僕はそんな意味では少し努力してひとつのキノコを僕のものにした。 東京から手紙が来て開けてみると「第60回 板院展」北千住駅西口 シアター1010 6/11〜6/19 千住にいた僕だから是非とも千住在住の君も君も、貴方も貴方も行くといい。山にいて僕に出来ないことでも東京にいる貴方達には簡単に出来るんだから。是非 行け!命令である。
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