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2010/05/15(土)
独活(うど)や山の野菜の話
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独活と書いて「うど」と読む。独活は夏になるとドンドン成長して辺りを睥睨するように伸びる。独活と書かれる謂れである。独活は捨てるところがない。根元の白い部分は水に晒してそのまま味噌なんかで食べる。独活の刺身である。皮は頭から剥いて水に晒して翌朝キンピラにして食べる青い部分はアクが強いから湯がいて酢味噌やキンピラがいい。また酢と醤油と塩を一度沸騰させて白い部分を漬け込むといい漬物になる。繊維質が強く体内の汚れを一気に出すような作用がある。春の山うは大した宝物だ。この時期秋山を訪れるお客さんは採りたての独活を堪能できるだろう。独活が出始めるとタラの芽その後に越アブラやイラクサ(アイコ)モミジカサと目白押しだ。天ぷらが簡単だがタラの芽の酢味噌和えなんかなかなか捨てがたい。この春の野菜は昔からこの山間地で暮らす人たちのエネルギーの素だ。近頃は行者ニンニクなどを山からこいできて畑に植えるようになったが本来の山の野菜だけにここでの味は一味違う。西荻の「えびす」という店があってここでも秋山の山菜を食べることが出来る。いい店だから行ってみるといい。 名言 私たちは当分猫を飼わないことに決めた。私たちは時折猫のうわさをしている。 私たちはまぼろしの猫を飼っているということである。 飼い猫が死ぬまでかけて描きつづけ尚未完の「眠る猫」の作者 長谷川燐二郎
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