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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2010/05/30(日) 草刈を終える
 日が出ると汗をかくくらい機械を使っているのだけれど風が冷たく汗はすぐ引いていった。
 昨日の続きの草刈を行って川を渡って仁成館側まで終えた。どうにか6時までに片をつけた。疲れるのだがやり終えたという気分はいい感じだった。湯で風呂を貰って今はウィスキーなんぞを飲んでいる。
 テレビから菅原洋一の「知りたくないの」が流れてきてあの頃を思い出しながら贅沢な時代を生きてきたことを確認した。ラジオしかない時代に生まれ、子供の内にテレビが出て蒸気機関車が走っていたし、都電に乗って何処へも行けた。都営住宅に入ってきた自動車の排気ガスが好きで追いかけてその匂いを嗅いだ。どうもその頃の無為徒食の12歳の子供に帰りたいと思う時がある。父や母、兄や弟。みんな元気で笑ったり怒られたりした子供の頃に帰れたらなーと今日は思った。多分やり終えた仕事が嬉しかったのだろう。もう一杯ウイスキーを注いでそんな気分を大事にしよう。
 名言
  俺から金を取ったら何が残るんだ。生意気なことをぬかすな キサマ!
                           田中角栄

2010/05/29(土) 予定をこなして日が落ちた
 寒いので布団を一枚かけて寝たところ、結局11時まで布団から出られなかった。久しぶりにゆっくり出来て何だか呑気を感じた。たまにはこうでなければ。腹がすいてやきそばのことを考えた。食べたくなってふたつ一緒に作った。残りのご飯を温めてチョット食べ過ぎたが無理にかっ込んで昼からは草刈を始めようと準備した。2時になって草刈機を動かそうしていると長野ナンバーの車がやって来た。お客ではなかったけれど看板に釣られて来たと話した。相手をして3時に草刈を始めるとまだ若い草のせいか紐で充分に刈れた。調子に乗って取り付け道路まで4時間で終えた。暗くなり始めた7時まで草を刈ったのだ。草刈をしているとこの辺りの食べられる野草の実に種類の多いのに気付く。ヤマニンジン、アザミ、タンポポ、フキ、ウド、イラクサ、シシウド、ハンゴンソウ。知っているだけでかなりあった。なるべく刈らないようにするのだがそれは無理だ。またスミレやハルジオンを刈らなければならず、蝶が出てくる前に刈らないと気持が動いて刈れなくなるのだ。蝶は僕が刈り進んで行くと刈られる花にとまって刈るなとアピールするように感じるのだ。年を取って人間がヤワになった。それでも明日は看板まで行って、右岸の仁成館までの草を刈れそうだ。
 名言
  今日も一日の仕事を終えたり。
                       武者小路実篤

2010/05/28(金) 過ぎたるは及ばざるが如し
 朝、外の気温は6℃。仕事で一服休みしていると吐く息が白く帰って来ると9℃。早速風呂を沸かして頭に汗が出るまで本を読みながら入っていた。いい気分だった。
 天明の飢饉のころオランダ商館長のチチングが江戸参府の途上天明3年(1783)7月浅間山が大爆発を起こした。それは現在に至るも最大の大爆発であった。チチングはその様子を克明に記録しその絵は著書「将軍列伝」に掲載され、この爆発を後世に伝えている。浅間山だけでなくもう一箇所火山の爆発があって噴煙は地球を取り巻き、北緯45度付近に停滞した。そのため日本では天明の大飢饉が起こり、イギリスではテームズ川が凍ったという記録もある。当時農産業主体の経済だったイギリスではその後天候に左右されないものへの志向が強まり、産業革命が起こってくる。フランスではバスチーユ牢の近くで名もない貧しいルグロ婦人が一通の手紙を拾い、それは無実でありながら30数年政治犯として牢に閉じ込められた人のものだった。ルグロ婦人はあらゆる苦難を覚悟のうえで救出のために立ち上がる。当時のフランスはルイ16世の絶対王政のもと働かない貴族や僧侶が民衆を恐怖に落とし込んでいた。ルグロ婦人の何年もの努力の末ついに嘆願書が国王ルイ16世に届いたのだが国王は無情にも囚人を死ぬまで牢から出さないと決定した。そのときルグロ婦人は挫折することなく「王の意志によって行われないことは、王の意志に反して行われるまでだ」と専制政治に疑問を抱く人々に働きかける。現在まで世界を引っ張ってきた北緯45度近辺の国々の基本となった変化はこの浅間山から始まったと言っても間違いはない。環境が人間を作り進化する源になる。さて今年の天候の有りかたがこれからの100年地球にどう資する基礎を作れるだろうか。また誰がルグロ婦人の役をやるのだろうか。
 このところ手元のお金がやれ車検代だガス代だ、保険代だと消えていって山菜ばかりを食べているせいかどうもトイレが近くて困る。山菜の繊維質が腸の中をきれいにするのはいいがあんまりそればかりだといけないようだ。写真は白いレンゲだ。

2010/05/27(木) 寒い寒い
 霧のような雨のなか仕事が行われ寒くて困った。シャツにワイシャツ、チョッキに上着おまけにカッパと来れば汗もかくというものだ。すると風が吹いてブルブルと震えるようだ。時計を見ると確かに5月27日で生ぬるいような気候の頃のはずで、ブヨに苛められる頃なのにと天を仰ぐとくらくらと目が眩んだ。風さえ当らなければカッパを脱いであれだけ着てちょうどいいのだが風が吹くとひと月季節が戻った。こんな時は早く仕事を終えて熱燗を飲んで休みたいと思うのだが今はお茶を飲んでいる。熱いお茶が美味い。
 さて風呂に入って洗濯をして一日の行動を決めた通りにこなした。自分だけでも例年通りやらなければ冷夏の季節に対抗出来そうもない。世の中が冷え切っている時代の夏が暑くなければ、賢治のようにオロオロ歩くしかないようだ。コタツをつけてストーブ焚いて真冬とちっとも変わらない寒い一日でした。
 名言
  熱いか冷たいか はっきりしなさい。        聖書
 

2010/05/25(火) 自分床屋でスッキリしよう
 この時間、外はまた雨が降っている。NHKの半井さんの予報は当る。僕は加藤さんの予報の方が好きだが、単なる好みの問題だ。加藤さんも当るのだ。
 岩菅山への道を上って行くとそこのタラの芽もウドも大きく伸びていた。それでも3・4本取って来たのはいいのだが帰ってから食べるまでずっと台所に立っていた。あんまり野菜を摘んでくるのはやめよう。飽きて来たし無駄なことは来年の為にならない。山にいると暖かいのか寒いのかよく分からなくなる。今日もそんな日だった。日本国中がどうもこの天候に悩んでいるのだろう。3月の末に床屋に言ってからそのまま伸びた少ない髪が気になってしょうがなかった。昨日の壊れた道を直して帰って裸になってバリカンを使って髪を切った。坊頭になっただけだが、イライラは消えた。床屋は東京では1000円からあるけれどこの近所では3500円もする。そのくせ小さい街に床屋ばかりが目に付く。値段の高い床屋は行かない訳がある。禿頭には高度の技術はいらない。バリカンがあればそれでいいと思っている。何だかつまらない愚痴になってしまった。そういうことでなく、自分床屋で気分が晴れたといいたいだけなのだけれど。ここでは何でも自分でやる。道を直すにも、水を飲むのも、肥溜めを片付けるのも。面倒だが、そもそも生きることがそうなのだ。
 名言
  きれいなものではなく 美しいものをつくりつづける。
                  十四代酒井田柿右衛門

2010/05/24(月) 嵐の合間に
 予報通りの天気になってここでは風の強さに新緑が吹き千切られて飛んでいた。仕事はもちろん中止になって布団の中でテレビを見ていた。雨は大したことがなかったので便槽の掃除を終えた。後に池の掃除をして水を切った。昼前には終わって昼寝をしていた。起きてからカメムシをどうにかして津南に下りる。
 東秋山林道を初めて走って見倉で最後のカタクリを見た。車検代を払い、PCのウイルスバスターズの代金を払ったら3000円しか手元に残らなかった。お陰で余計な買い物もしないで急いで帰ってきた。スッカラカンになって津南の相吉から秋山を目ざすと高野山、妙法牧場で最後の桜を見た。細い山桜できれいというのではないがこれが最後の今年の桜だ。牧場の入り口には口蹄疫対策の進入禁止の立て看板が置かれていた。Mロードに入ると一箇所岩が落ちて跳ねたのだろう40cmほどのくぼみが出来ていた。下りて直していると上からいくつも石がビンビンと音たてて落ちてきた。危ないのでそのままにして帰ってきた。この嵐が収まるまでは家の中で逼塞するしかない。それでも気になっていた仕事をすべて終えて安堵の息をついている。
 名言
  「れんげ菜の花この世の旅もあと少し」 (時実新子)は、私をいつも慰めてくれる句で、
  だんだんと(あと少し)の旅になればこそ、いよいよ、この世がオモシロクなってくるところがある。
                       田辺聖子

2010/05/21(金) 東へ西へ
 山を東へ向かって歩いて行くと道のカーブの先にサルが顔を出す。サルは驚くだろうが慌てずゆっくり踵を返して戻ってゆく。僕らは何もなかっように進んで行った。東に向う道は東京が近いせいかここよりも緑が深かった。二、三残雪もあって怖い思いもするがここを越せば東京の近づくと思うと頑張れた。怖かったけれど。こうやって山を歩いているとまた今年も生きていられたと実感出来た。山はいい。あの土の匂いや咲く花々に心を動かされる。
 山にコブシの花が咲いていた。このコブシは香料として集めて売った時代があったという。五宝木集落では採りすぎてコブシがなくなった時期があるという。花の匂いを嗅いでみるとスイカの淡い草のような匂いを感じた。怪我のないような旅を続けられればこの道は日本の巡礼道になるだろう。今時の「山女」の方々には是非とも歩かれんことを期待するものである。
 名言
  仕事をもっと楽しむのだ。結果を信じて、開き直れ。
                           アンソニー・ホプキンス

2010/05/19(水) つつじも咲いた
 昼寝をしていると何となく寒いなと目が覚める。昨日の暑さの後だから冷えると感じるのかもしれないがいい季節というには何か物足りない。変な天気だ。
 山を仕事しながらよく見るといろんな野菜が目に付く。山ウドやハリキリ、タラの芽やコシアブラ、沢筋にはクレソンやセリが食べごろになっている。仕事中で摘んでいるひまはないが目に留めて今度の休みに行ってみようと思っている。日当たりのよい魚野川右岸にはつつじが咲いてきれいなのもだ。切明で風呂に入って帰った。ネズミ捕獲トンネルがカタカタ騒がしい。ひとつ入っている。小さなネズミはこのまま明日になれば静かになるのだが何となくそわそわする。甘いのだが外に放そうかとチョット思っている。放さないのだがこのところ生き物の生死に係わると気持が不安定になる。そのくせカメムシはバンバン殺しているのにいい気なものだが、目を見てしまうとどうもいけない。昔からやわな奴なのだ。それが少しづつ顕著になったようだ。
 名言
  人はみな死ぬ どう生きたかだ。   映画「ブレイブ・ハート」

2010/05/18(火) 今日は木の芽
 仕事が終わって木の芽を捜しに出た。あんまり太いものはなかったが一握りの木の芽を採って来た。木の芽の苦さは卵の黄身と醤油で和えて食べる。新潟の人は好んで食べるけれどこの辺りではそんなに古くから食べていないようだ。卵が高かったせいか、他にたくさん山菜があるからかはわからないが僕は木の芽は美味いと思う。食べる分だけ摘んで湯がいて水に晒し3cmほどに切って水気を取っていつでも食べられる。ついでに山ブドウの新芽を天ぷらにして食べればお客がいつ来てもいいのだが?
 家に入るとカメムシの臭いするようなので2階に上がってみるとガラスに行列だった。30分ほど頑張ってその間に洗濯をして
忙しいがいい運動だ。山は新緑が燃えて出てくるようで実にきれいだ。こういった季節の移り変わりは僕にとっていい薬だと思う。だけれども少しないものねだりもして見たくなる。山がきれいだとどれくらい空気がいいのかを知る為にもひとつ空気が悪い所にも行ってみたくなった。今細川美術展が行われていると聞いた。
 名言
  芸術は人生の糧だぞ!人生の糧より明日の糧をどうにかしてください。
                    ゲゲゲの女房より

2010/05/17(月) ブヨに追われる
 春の仕事は毎年登山路の修理、復旧から始まる。山への道の工事は昔通りほとんど手仕事だ。スコップやツルハシを担いで山に登るのは昔の兵隊のようなものだがこれが体にはいい。しっかり汗をかいて、弁当を使ってまた汗をかいて仕事をする。空気のいい山での稼ぎ仕事は天気さえよければ上々である。そんな気分で歩いていると終わってしまった山菜が出始めていたりする。ちょっとつまんで持ち帰って天ぷらにして食べたりとおまけの楽しみもある。今日はゼンマイを見つけた。
 今日は午後からそんな仕事の始まりになった。ただ風が止んだせいかブヨが汗の臭いに寄ってきて往生した。こうなるといい仕事とばかりは云えないがブヨの次は蚊に苛められその後はアブだったり蜂だったり。山なのだからしょうがない。それでも明日は腰に蚊取り線香をぶら下げて行ってみよう。少しはいいだろう。
タバコでも吸えばいいのだが、今は昼は禁煙なのだ。それでもブヨなら仁成館のお湯に入れば直るからいい。今日もゴミ捨てがてらお湯を貰いに行った。
 名言
  雲は心という青空に浮ぶ夢なのね。
                  映画「アウトロー」

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