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2010/04/29(木)
犬の暮らし
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あさから雨降りで、それも冷たい雨だった。外は寒くまたストーブの前で一日を過ごした。さて今日はどんなことを書こうかと思ったら書くこともないのに気付いた。ストーブの前で薪をくべながらひと昔まえの犬のことを思っていた。 15年まえにここに来たときは何もすることがなく、何となく場違いな感じがして地元に打ち解けることもなかった。一軒家のまんまの孤立した暮らしだったが、一年も経つと少し周りを見る余裕も出てきた。そのとき和山の福一さんのところに毛の長い白い犬がいて雨が降ろうが雪が降ろうが玄関前で寝ていたのを思い出した。冬などは雪が犬の体温で沈んで布団のように雪を被っていた。何時も家に入れてあげればいいのにと思っていて一度おばさんに聞いてみた。「あの犬はとにかく外が好きで家に入らない」と言っていた。もっきりやへの道の脇にも白い犬がいてこれは臆病なのか何時も吠えていた。 そう云えば初雄さんのところアカと武雄さんのポチは気が合うのかいつも一緒に歩き回っていた。繋がれてはいなかった。今のもっきりやが「川西荘」という名前で信一さんが民宿をしていた頃「シロ」という名の雌犬がいてこの犬に逢うためにアカとポチは仁成館に飼われていた「アカ」(大きな犬だった)の前を通るのだがこの大きなアカは何時も繋がれていて同じ雄だったせいで2匹でいるときはずい分といじめたという。アカが前から吠え立てポチが後ろから大きなアカの尻に噛み付いた。それからアカとポチは意気揚々と川を渡ってシロに逢いに行った。仁成館のお上さんがそれを見て武雄さんのところに電話を掛けてきた。「またお前とこの犬がふたりしてアカをいじめに来た。血を流してかわいそうだよう」と。本来、大きなアカは強くお客を案内して苗場山から湯沢まで言って帰ってくるような利口な犬だったから、ポチもアカも1匹の時は決して大きなアカの前を通ることはしなかった。そんな犬達もみんな死んで今では捨てられた犬かショップで売られる犬ばかりになった。写真は由信さんのところの気のいい犬だけれど年を取りすぎた。
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