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2010/04/25(日) 続 初雄さんの話し
 猟師だった初雄さんには、いつも身を守ってくれたり、猟の手伝いをする犬がいた。この犬は「アカ」という柴犬の雑種でなかなか頭のいい犬だったという。。アカの写真は探してもらっていてまだ出てこないが、初雄さんの犬の育て方には今のワンニャンカフェとは違った、本音で頑張らなくては死んでしまう時代の犬と人の付き合い方だと感じた。いろんな話しがあるのだろうが、先日聞いた話をひとつしてみよう。
 この辺りでは雪が降ると何日も雪のなかにこもって猟をした。何人もの猟師と協力してする熊猟やひとりで「りゅう」と呼ぶ岩のくぼみを丸太で覆って小屋を作ってする「小ケモノ打ち」という猟もあった。「小ケモノ打ち」なんかでは小さいケモノつまりテンやウサギ、ムササビやアナグマを獲った。こういった猟には犬は出しゃばるから連れて行かなかったがアカは初雄さんの言うことをよく聞いたという。アカは「待ってろ」というと初雄さんの後ろに下がって待った。弾を撃つと、とたんに飛び出して逃げるウサギまで捕まえたという。
 人は両手が使えるからいいが犬は手が使えない。そこで怖いところに来るとキャンキャン鳴いて付いて来れなくなる。そんなとき手を出すとそれが当たり前となる。初雄さんは知らんぷりしてどんどん進んで小屋に帰って来てしまう。夜になってアカはどこをどう通ったのか必ず帰ってきた。もちろん初雄さんは帰ってくるまで何回も外に出てアカを呼んだ。犬は飼い主の後を離れず、雪のなかを歩くときは飼い主のカンジキの穴に飛び込んで付いてくる。するとその後を歩く猟師は踏み跡が消えてしまって困ったという。
 今日は日差しあって蝶を出すと激しく動き回った。和山のサイシンはひとつ見つけた。写真はカツラの芽吹きである。


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