来るなら来てみろ もっきりや
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2010/03/21(日) 逃げ場はない
 昨日の夜に風は強まったがそれほどではなかった。夜中の4時に小金井の友人がメールをくれた。「大丈夫か?」そう云われても布団の中で雨のなか外に出る気は更々なかった。底雪崩が来たとしても30分震えていれば死ねるなと考えて布団を出ようとは思わなかった。だから朝は相当遅くなった。昼まで寝てやろうと決めたのだけれどやはり10時にはパンツを引き上げ布団を出た。
 こんな時はビールでも飲んでピーナッツを齧るに限るが、かわき物は直ぐに飽きるものだ。春や秋の桜マップや紅葉マップの土台となる地図の元を作っていた。春になったらこの地図を持って桜を書き込み、秋には紅葉の場所を書き込んでプリントするのだ。来年には当もっきりやで桜・紅葉マップを100円で分けてやろうと考えているのだ。儲かりゃしないがタダでは観光客には上げないのだ。
 予報通りに低気圧はここを通過した。午後の4時に一陣の強い風が吹いた。雪も舞っていたけれども、一本の線のような前線が通り過ぎたのだろう。そのご風も収まってしまった。気温は朝に5℃近くあったものが0℃の落ちたけれど春はそこに来ていた。ただ5時を過ぎても雪はゆっくり降っている。やっぱり予報は当っている。
 名言
  オレはだいじょうぶだ つらいのはいまだけだ あとはよくなる。……天国、ここは天国だ。
                     映画「グリーン・マイル」

2010/03/19(金) 秋山の民間薬
 50年近く雪の中を猟をして歩いた武雄さんは3年ほど前に銃を置いて狩猟をやめたがその武雄さんに聞くとクマは熊の胆だけでなく熊脂をあかぎれの薬として使ったり骨は骨で煎じるとリュウマチ、神経痛にも使ったという。今でこそ薬効の科学的な証明は難しくいちがいに何に効くとは云えないがこの地方の人たちはクマのお陰でずいぶんと助かったものだと話してくれた。
 薬と使われたのは熊だけでなく動物ではウサギやテンの胆を熊の胆と同じように作って飲んだりマムシ酒も利用した。私もマムシ酒は持っているが突き指をして親指がひどく腫れたことがあった。コップにそれを注いで指を浸けていると痛みはきれいに取れたことがあった。ただ痛みがなくなると放って置いたもので、指が曲がらず医者に怒られたことがあった。急場の治療とその後の病院での対処が大切だと感じた。
 またキノコも薬として使ったという。ナメコやカタハ、コウタケ、シシタケ、シイタケなどは煎じたり焼いたりして食べたという。人によっては解熱や食あたり、ガンに効くという。真偽は分からないがここにいると差も有りなんと感じることもある。ガンといえばサルノコシカケを煎じるといいというのは誰でも知っていることだろう。ただこの辺りのサルノコシカケにしても生える樹木によって効果は違うと聞いた。またマムシに噛まれた時はワラビの根を潰して液を出し傷口に塗るという。猟師だった武雄さんだけになるほどと記憶に残った。
 名言
  人生とは 移り変わり、働き 成長すること。   べネシア

2010/03/18(木) 熊の胆について
「銃を返して寂しくない?」と聞くと「もう少し出来たな」と武雄さんは笑うけれど、彼の狩猟の話の中には充分にやったという満足を私は見た。
 中国の研修生が津南百ノ木の民宿「もりあおがえる」の中島さんに連れられて狩猟の話が聞きたいとやって来た。中島さんは面白い宿を続けていてなかなかお客さんの受けもいいという。いつも助けられているもっきりやとしては秋山郷の「マタギの歴史」を確認する為にも研修生を連れて出かけてみた。
 昔の秋山はそれこそ雪でも降ればどこにも出られない陸の孤島になって病気になっても医者に掛かるのも大変だった。そこで昔から民間薬が伝統的にあって、人びとは家に伝わるその薬でほとんどの病に対処していた。今でこそ1時間も走れば病院もあるしよく利く薬をもらえるから使われなくなったがほとんどの家には昔ながらの民間薬が大事にしまわれている。まるで家宝のように持っているだけで安心するといった感じである。まず、貴重な薬としては熊の胆がある。文化文政の頃秋田マタギが山中、獲物を追いかけてやって来て、火縄銃を伝えここに住みつた。今は少なくなったが武雄さんが猟を始めた20歳のころには40〜50人ほどのマタギがいたという。彼らは三つ位の組に分かれて志賀、野反湖、赤湯まで命がけでクマを追った。クマは当時10〜15頭ほどとったという。毛皮、熊の胆、肉と利用価値が高く捨てるところがなかったという。とったクマの内臓は酒で煮て振舞われ山の神に感謝してはじめて獲物として分けられた。「この辺りのクマは山の薬草のオウレンやウド、といった自生する野草を食べていて、他のクマとは違っている」という。熊の胆は当時金と同じ値段で取引され町から業者が買いに来たという。
 熊の胆は滋養強壮、高血圧、骨折、切傷、貧血、腹痛など何にでも効いたと物の本で読んだことだある。飲み方は米粒の半分ほどを水や白湯に溶いて服用したという。一週間位置いて飲むという。それほど効果は強いという。  (つづく)

2010/03/17(水) 日差しと雪が
 友達たちはゆっくりまどろんで昼に帰ってゆきましたがなごりの雪がチラチラ舞っています。私は池の水が止まったのでスコップもってパイプを掘り出すと沢の上の雪が沈んでパイプを引っ張ったようで後20cmが伸びません。本流の増水を考えるとここの沢の水量も増え雪を動かしたようです。少し雪を構うのですが増えた水量のせいか接続しなくても、少し流れて来たので毎日少しずつ雪を構って融かしてからパイプを引っ張ることにします。心配する時期は過ぎました。
 今日は和山区の地区常会ということで常会から帰った湯のご主人は面白おかしく常会後のご苦労さん会の模様を話します。風呂に入って暖まって帰るのですがやはり温泉はいいものです。
 名言
  生涯一書生        道元 禅書

2010/03/13(土) 日が長くなった
 友人が来るというので雨降りだったが護岸に手すりを付けた。手馴れたもので1時間も掛からなかったが、それでもすっかり濡れてしまった。中津川の右岸に積まれた護岸の高さは10mほどあって雪でも降るとちょっと危ない感じになる。もっきりやに来る人は充分わかっているからいいけれど、解禁で来る釣り客の中には素人もいるだろうし怪我でもされると困るじゃないか。まっそれもあるがやらなければならないのだから付けてしまえと言うところだ。恩着せがましく言ってはいけない。
 濡れたので湯に入れてもらって上手い餅を頂いて帰ってきた。何だか腹持ちのいい餅だったのかちっとも夕食を作る気がしなかった。それでもキノコ鍋を作って燗酒を飲んでTVを見ていた。NHKの広島で作られた「火の魚」をふたりして感動しながら見ていた。原田芳雄もいいが何とか真千子の役がよかった。
 一日中ストーブを焚いて暑いくらいのもっきりやだった。
 名言
  人間というものは失敗と劣等感を持たなければだめだ。だからこそ努力出来る。
                     岡野雅行 中小工場の社長

2010/03/12(金) 事、足るを知る
 朝は遅くやってくる訳ではない。私の起き出すのが遅いだけだ。6時から10時までウトウトしていた。けれど夢ひとつ見るわけではなかった。朝と昼が一緒になった食事を終えて外に出た。風が強かったけれどそれは南風のようだった。中津川右岸、湯への道を作り始めた。堰堤の上は手摺りがないと危ないので今日掘り起こした。明日は手摺りを設置できるだろう。
 見上げると鳥甲山と空と光と川の流れが輝いていた。この景色だけで何もいらないなんて思わないが、暖かく風もいいし、光も輝いて水の流れの音も優しい。見ている私が満たされているのも事実なのだ。こんな日はそんなにない。春が近くやらなければならないことに追い回されるわけでもなくただボーッとしていられる時間はそんなにあるというのではない。日差しの中で桜が咲いて青い空で桜が川面に映って誰もいないといった所にぶつかったような満足、幸福感に近い。そう云えば今年は「桜マップMロード」編と「紅葉地図Mロード」編を作ろう。この辺の若者に話しても進まないから私が作ってやろう。タダでは上げないのだ。
 日が暮れると寒さが増してストーブを焚いた。焚いて、焚いて、焚いてようやく暖かくなった。これで充分だ。
 名言
  梅は匂いよ 桜は花よ 人はこころよ 振りいらぬ 
                          山家集

2010/03/11(木) 夢の兄と目覚しのテンとトキの私
 きのう夢で兄と会った。兄は他の人と釣りをしていた。兄は殊のほか釣りが好きだった。通りかかった私が兄から竿を借りて投げると直ぐに熱帯魚のような青い大きな魚が釣れた。どうだとばかりに振り返った。兄は笑っているだけだった。そのとき他人に斟酌しない自己中心的な自分がそこにいた。にこやかに笑っているだけの兄に自分を恥じるしかなかった。いつもそうだ。嫌な奴だと思って目が覚めた。何かが屋根裏を走る音がしていた。 
 トキを襲ったテンはここでも私を狙っているようだった。テンは屋根裏にも出没して大きな音を立てて走り回ることがある。タミコはベットに寝たまま音のする方を見上げるだけだったが、私は銀球鉄砲を持って屋根裏へ通じる天井板を外すのだが明りには何も浮び上がることはない。むかし一度だけ夜中にあんまりうるさいので戸を開けてみると外に出ようとしたテンに出会い頭に出っくわしたことがあった。まん丸の目と白い毛がなんとも可愛らしかった。1mで1秒もなかっただろう。テンは栃の木やさくらんぼの木を伝って屋根に上がりキツツキが開けた穴から入ってくるようだ。この雪の中テンだって大変なのだろう。
 トキを復活させる努力をしている人も大変だろうが野生の生物の生きることへの絶対条件は、ゲージのあるなしに係わらず食べなくてはならないことに尽きるだろう。テンもトキもどっちの見方も出来ないが、この家が私のゲージのように思えていつかテンに咽喉笛を噛み切られるのかなとトキならぬ私は兄に話しかけていた。
 名言 
  一生を暮らすのではない 一日、一日、 一日、一日を暮らすのだ。
                      山尾三省「一日暮らし」
 

2010/03/10(水) ここは差したる降りでなし
 ニュースでは大雪が九州や仙台、多くのところで春の雪になったと言っている。ここは寒いのは寒いのだけれど舞うといった感じの雪だった。九州などでは除雪の機械がないので大変だろう。
 昨日職安に行って一週間仕事が出来ないので一日遊んでいた。切明から屋敷まで道を開けたというので見てきた。雪はまだ1.6mほどあるようだけれど周回できるようになった。別に走ってもなんと言うことはないがそれでも知らない内に春に向けての準備が進んでいる。温泉に入って作業場に寄ると大きな重機で雪割りをやっていた。見ているとなかなか勇ましいけれど寒いので直ぐに帰ってきた。もう少し暖かくなったら力を入れて湯に向かう道を作ろうと思う。こんな日はコタツにもぐり込んで映画が一番だ。
 名言
  自分で出来ることは自分でやる。丁寧に一日を過ごす。清潔を心がける。
                 「二本の木」小沢千緒 NHK
                    

2010/03/08(月) 待春風
 雪囲いを外し始めた。和山温泉はまだ早いよというが室内を明るくするためには板囲いの呪縛を取り除く必要がある。だって、もう直ぐ春だよ。確かに風は冷たくてブルブル震えるけれど東京から5日ぶりに見るここの雪は確実に30cmは沈んだように思うからだ。だから春を迎えに行ったっていいだろう。用事は明日一日で片付けて歩き易いように雪を掘り起こそう。二日もあれば出来るだろう。予報では雨か雪になっているけれどもスコップひとつで汗かいて湯の風呂を楽しもう。お金を持ってビールなんかを風呂上りに飲んだりすれば雨だろうが雪だろうが、寒かろうが暑かろうが上々吉というものだ。来週の解禁に来る釣り道楽の客がお金を使って都会から来るのだから、のんびりし過ぎた私はそれくらいの汗をかいて彼らに答えるのも自身ちょっといい気分というものだ。
 春になれば魚が泳ぎだし、フキノトウも頭を出すのだ。そう云えば除雪作業の人に聞くと今年の雪は地面に積っている雪は綿雪だそうだ。量は多いけれど空気を含んだ綿雪は融けるのも早いと言っていた。そうなればますます上々吉なのだ。
 名言
  メロスは激怒した。   「走れメロス」太宰治 NHK教育

2010/03/07(日) 出口ユキ
 雨は越後に入って雪に変わっていた。細かい雪の粒がフロントガラスを乗り越えて行く。積る雪ではないけれど雪は嫌いだ。年のせいか高速を軽自動車で100kを越えて走ると何となくハンドリングが下手になったなーと感じるのだ。以前のジムニーの時は車高が高いせいか何時も怖いと感じてたけれど今のKeiではズット安定してると思っていたけれど今日のように雨が降っていたり夜だったりするとアクセルを抑えてしまう。やはり軽は軽なので、普通車だったら130kで走れるのかと考えながら帰ってきた。どうでもいいことだけれど。そう云えば今日は八王子から圏央道経由で塩沢まで1000円だった。一番嬉しかった。
 山へ向うにつれて粒が大きくなって和山では10cmほどの積雪になっていた。汚く融けはじめた雪は真っ白できれいだったが歩きにくさは一層ひどくなっていた。右岸の和山温泉側に手を入れないとますます歩けなくなりそうだ。
 索道はワイヤーやロープに積もった雪が凍って滑車に噛んで動きにくく嫌になった。それでも私のもっきりやは対岸にあるのだ。
 東京はお金の掛かる街だ。また欲しくなるものがあるのだ。本や映画、絵画や刺激。困った場所だけれどもやはり面白い街なのだ東京は。
 名言
  地獄の沙汰も金次第        河竹黙阿弥

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