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2010/02/21(日)
東京が引っ越してきた!
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日が昇る少し前の会場は霧が出ていたが、重いスピーカなどを下ろしてしまえば私の技術で手伝える限界を超えてしまうのだ。 10時になって和太鼓とドラムスとアフリカの笛?のセッションが始まると、若者達がステージ下に集まってリズムに合わせて腰を振りだした。私は大音響の響きにワクワクしながらもぎこちなく立ち尽くした。少し高い雪で作られた舞台の袖で見ていると踊る若者達は原宿や渋谷にいそうなどこか似た服装の世代だった。この雪祭りの行われている地域は久しくこういった若者が集まって作る華やかさを失っている街で、この会場の跳んだ雰囲気だけがなにやら場違いの元気を示していた。出場するグループの「追っかけ」というようなのだろうが都会の若い奴はとてもエネルギッシュだ。この辺りの若者はもっと内向的で大人しいように思うのだ。踊る若者のようにうねるような力があれば地域は変わるのだろうが毎日大音響を流す訳にも行かず、彼らは昨日のこの街に長くいようとは思わないだろう。うすい服を重ね着し、カラフルな色調で男も女も髪が長く、毛糸の帽子を被り、底の厚いウインターブーツを履きピアスや黒縁のメガネがそんな若い人には似合っている。やはり都会の気ままさと捉われない自由さが身についている種類の人たちだ。鼻歌ではるみやはるおを歌う俺たちの時代じゃないのは当たり前だが私だってそれなりに楽しんだ一日だったのも本当なのだ。 名言 怖いことは 年を取って無用になること。 「モンタナの風に抱かれて」
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