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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2010/02/28(日) 山の危険と海の危険
 吉村昭の「三陸海岸大津波」という小説が中公文庫で出ていて、実にリアルに読んだ記憶がよみがえった。インドネシアの地震によって引き起こされた津波がインドネシアやスリランカ、ミャンマーの被害は頭では理解して「大変だなー」と思ったが、私が歩いた町を襲う津波を考えると他人事ではなかった。厚岸や釧路、種市や普代、田野畑や田老、大船渡や陸前高田。小名浜や豊間、大津港や岩地と瀬戸の大島や宮崎の油津。画面には出ないけれど日本の思い出のある港を探していた。中公文庫は見つからなかったけれど、四面海に囲まれた国の人間は読んでおきたいものだとTVの報道を見ながら感じるのだ。
 さて今朝の雪は水雪で気温は0℃を越えなかったけれどここでも川の水位は下がらなかった。雪は腐ってグズグズでもう一度カンジキを付けなければ歩けなくなってきた。丸木橋は12月の雪で折れていた為に流れに押されて水に浮いているし、どこかで雪崩でも起きそうだった。上流で雪崩が川をせき止めれば一時ダムのように水を溜め一気に流れ下る怖さは津波の比ではない。上流から2Mもの高さで一気に流れ落ちる濁流を見たことがある。昔湯之谷村の只見川の源流で山小屋を作っていたとき地元の老人に雪崩は遠くから始まり川を飛び越えて対岸の山に跳ね返って目の前に飛び込んでくると聞いたことを思い出した。水の流れも、雪の流れも、空気の流れも勢いがついて押し寄せれば人間なんてひとたまりもないものだと感じている。
 これは山や海辺に住む人だけの問題ではなく都会で安全だと思って暮らす人にもある危険だ。
 名言
  悲しみは、時癒しに預けよう。それより共に過ごした楽しみを思い起こそう。
                          小椋桂

2010/02/26(金) プードルは背中に
 天気は雨に変わってとたんに肌寒く感じられた。お客のチビ犬は昨日の散歩の疲れか座布団に丸くなっておとなしいものだ。昼近くなってテレビを消してザックに顔だけ出したチビを連れて索道に乗って家を出たけれども雪がザクザクで歩き難くヒザ上まで埋まった足が抜けず雪だらけになってもがいていた。
 雪祭り会場は湿った雪と少ない人員で準備が遅れていてステージ上の音響の設置が出来ず、重いものだけ吊り下げて準備して後は深夜の作業になるという。私はそのまま帰って来て日も暮れたので和山で泊めてもらうことにした。タミコがいなくなって急いで帰る必要もなくなったがやはり自分のところで気兼ねなくしていたほうがいいようだ。何といってもこの辺りの人たちは健康的で8時9時にはもう布団に入っているのだから私の辛さを分かってもらいたい。その分朝は5時半に目覚しをセットした。深夜に中津川の流れが遠くに聞こえて雪解けが進んだことをうかがわせた。
 名言
  偉いのは評論家でもない、傍観者として「あーでもない、こーでもない」と批判する者でもない。
  実際に戦っている者こそ賞賛に値する。
                セオドア・ルーズベルト

2010/02/25(木) 若者遠征 僕炬燵
 玄関前の寒暖計は8℃を指していた。和山の武雄さんは外に吊るした温度計で18℃まで上がったと喜んでいた。南の風がほんわかと集落を包み地元の車と擦違う。ウインド越しに見る顔は何となく笑っている。中津川の右岸は日当たりがよく雪消えも早い。確かに18℃近く気温も上がってみんなウロウロしはじめるはずだ。よく見るとヤナギの芽が大きく膨らみ、まだ2月だというのにどうしちゃったのだろう。そうなればマンサクの花も咲き出してしまうかもしれない。5日晴天が続いたのだから。
 昨日のお客は小さいプードルを連れてMロードを切明に向った。山スキーヤーとボーダー、それにプードルもどうにか6時間の散策を楽しんだようだ。私は大回転の女子選手を見ながら一眠りした。明日は津南の雪祭りの手伝いに出る。ただ雨のようだ。
 名言
  机上の学問は恥ずべきであります。旅に出て土地を見、土地の人と出会ってこそ
  真の学問が生まれるのであります。自分だけ書物を読んでわかった気になるのは
  学盗人であります。旅をして多くの人と知恵と知識を分かち合うのであります。
        吉田松陰  「風雲児たち」 みなもと太郎     
              

2010/02/23(火) 春の後にやるべきこと
 気温も5℃ほどあって、天気がよさそうなので洗濯をする。布団カバーや敷布と着ている物を替えて外に干した。もう少しすれば水道の凍結もなくなるはずなので何時でも洗濯、入浴出来るようになるだろう。ひと月したらフキノトウも採れるようになるだろう。
 昨日大工さんと話したのだが、屋根は別にして冬季に雪消しようの水を増やす工夫をしようと思いその手伝いをお願いした。そのためには1インチのクロパイ(パイプ)を350mほど、ジョイントを3個。直に池に流そうと思っている。そうすれば雪消しも早くなる。水の動きが雪を消すわけで今の2倍になればずいぶんと楽になるはずだ。水も冷たい、暖かいがあるようで、温かい水なら百人力だ。それと川に面した増築分の天井の一部に欄干付きの廊下を作ろうと思っている。これは差したる費用も掛からないだろう。何でも材料を集めて手伝ってもらう手間賃だけでやらないと面白くない。工事中は大変だけれど終わってしまえば万歳だ!それとやはり郵便索道を作りたい9mmほどのワイヤーを100mほど掛けてアンカーを1立米、鉄材で支柱を立てて玄関前まで持って来たいと思っているのだ。これも出来れば「郵便索道」というだけでも面白い。ここの一軒家に住んでいるから出来ることだから。
 名言
  牛になることはどうしても必要です。人はとかく馬になりたがるものですが、あせってはいけません。牛になりきることは難しいものです。
          夏目漱石書簡集「にほんごであそぼ」より

2010/02/22(月) このまま春になってくれれば
 暖かかった。チョコチョコと買い物をして大工さんに寄って今年の改造の予定を話し、もし自然落下式の屋根にした場合どの位費用が掛かるか聞いてみた。あくまで打診だけれどここでのこれから先の暮らしを思うと雪下ろしは大きな問題になる。まあー山の暮らしはなかなかお金が掛かる。なんだかずーっと手を掛けている。まっチョットは面白いけれど。
 帰りつくと気温は津南と同じと言うわけにはいかないが5℃ほどあってなんだかもう雪は積らないのじゃないかと思わせた。世の中そんなに甘くはないけれど町ではもう雪の心配はないと行く先々で皆が話していたのを聞くにつけ私もそっちに一票を入れたいと感じた。そうなると帰りの車の楽しさを思い出してどこかに行きたくなるのだ。昨日の追っかけとそんなに違わない自分の気持の振れを照れた。
 名言
  我々は外国の良い政府より 我々の悪い政府を望みます。
                      「ガンジー」
 

2010/02/21(日) 東京が引っ越してきた!
 日が昇る少し前の会場は霧が出ていたが、重いスピーカなどを下ろしてしまえば私の技術で手伝える限界を超えてしまうのだ。
 10時になって和太鼓とドラムスとアフリカの笛?のセッションが始まると、若者達がステージ下に集まってリズムに合わせて腰を振りだした。私は大音響の響きにワクワクしながらもぎこちなく立ち尽くした。少し高い雪で作られた舞台の袖で見ていると踊る若者達は原宿や渋谷にいそうなどこか似た服装の世代だった。この雪祭りの行われている地域は久しくこういった若者が集まって作る華やかさを失っている街で、この会場の跳んだ雰囲気だけがなにやら場違いの元気を示していた。出場するグループの「追っかけ」というようなのだろうが都会の若い奴はとてもエネルギッシュだ。この辺りの若者はもっと内向的で大人しいように思うのだ。踊る若者のようにうねるような力があれば地域は変わるのだろうが毎日大音響を流す訳にも行かず、彼らは昨日のこの街に長くいようとは思わないだろう。うすい服を重ね着し、カラフルな色調で男も女も髪が長く、毛糸の帽子を被り、底の厚いウインターブーツを履きピアスや黒縁のメガネがそんな若い人には似合っている。やはり都会の気ままさと捉われない自由さが身についている種類の人たちだ。鼻歌ではるみやはるおを歌う俺たちの時代じゃないのは当たり前だが私だってそれなりに楽しんだ一日だったのも本当なのだ。
 名言
  怖いことは 年を取って無用になること。
                「モンタナの風に抱かれて」
 

2010/02/20(土) 雪上運動会
 秋山の冬の運動会はそれでも天候の良さにつられてたくさんの住民が集まっていた。生徒は七人と少ないが関係者はそれより多いと聞いた。この学校も今の一年生が卒業する6年後には生徒がいなくなって廃校となるようだ。もっとも今どこかで子供を誕生させる意思が行われていれば別だけれど、これから生まれる子供が通える学校が復活するのもなかなか大変だと思う。
 運動会であるとか文化祭と言った催しに集まる住民は久しぶりに会う仲間と話しをして、盛り上がったりとそれなりに意義はあるようだ。なにせ雪が降って寒い日が続くと年寄りは外に出ない。
 21日十日町で行われる「豪雪ジャム」の手伝いで下った。津南のドコモショップで調整をした携帯をもらって明日の準備に掛かるのだが降りだした雪は止むことがなく、結局暗くなってからの積み込みを始める始末だった。その日雪は止むことなく翌朝まで降り続いた。
 名言
  日本の仕事風景は英国とずいぶん違うようだ。
  資本主義の顔をした共産主義かもしれない。
                 ドキュメンタリー「ナオキ」

2010/02/19(金) 充実のナイヨー
 晴れたので着ている物を脱いでから洗濯を始めた。ここで水を通水しているのだけれどシンクまでにしている。それから先、洗濯用、風呂用まで水を通すと水の量が不足するし凍結してしまうように感じてバルブを閉めている。きょうは天気もいいし洗濯物も溜まっているので2回洗濯機を回した。外に干すのだが直ぐに日が陰った。3時になると降りだした雪にあわてて取り込んだ。
 周回の道の高いところを直すのだがこれが硬くてスコップが壊れそうだ。少し汗をかいたのでストーブに薪を入れて昼にした。ただし古い揚げソバは油が変質したのか食べられなかった。そこで少し新しい即席麺を食べた。上手くはないと感じた。
 結局きょうは洗濯、物干し、TV、取り込み、雪構い、昼寝、TVと何とも充実した一日だった。病気になりそうだが。
 きょうは手習いを回避した。今度は月曜に習おう。
 名言
  トイレ掃除は法律より大切だ        「ガンジー」
 

2010/02/18(木) 手習い、楽し!
 東京に雪が降ると、ここは晴れるようです。その変わり東京が晴れればここは雪になります。つまり多くの日が雪っぽい空の下になる訳です。このところ確かに寒いのですが気温を見ると−3℃といったところで冬の山間地とすればこんなものでしょう。
 掃除も済んで気分がいいので今日は藤沢周平さんの「冬の日」を朗読していました。タミコがいなくなってあんまり声を出さないので気分転換になります。読み終えるとお呼びが掛かって湯から二軒回ってきました。みんなストーブの前でチマチマと暮らしています。経済的な方法です。お湯を貰ってヒゲを剃って帰ります。 
 さて何をしようかと言う間もなく池の雪と裏の雪を構って、墨を摺ります。そうです。習字を始めます。土産用の木の枝を切ってこけしを作ろうとしています。「にぎりん棒」と呼ぶそれはブナやカエデ、カツラやナラなどで、木の裏にその名を筆で書こうと思ったのでして、下手な字でも筆で気持をこめれば格好いいですしね。ただどうしても真直ぐにかけない。右下がりになってしまうのです。書道は留め撥ねだとTVで見てから真似ているのですが結構面白い。毎月第2と4の月曜日は千住のトラヤの2階でいい勉強会があると聞いて参加したいのですが少しここで腕を磨いてからにしましょう。変な癖がついたとしてももう初老だからいいでしょう。
 名言
  ひとりになると 急に日が長ごうなりますわい。
                        「東京物語」

2010/02/17(水) 大掃除、大掃除
 昼の食事どころではない、始めた掃除は終えなければならない。ほぼひと月に一回の割合の大掃除は控えめだが誰も来ないしネコもいないからこれでいいのだ。今回は二階の客室まで掃いて何時でも客が来てもいいのだがこの寒さでは来てもらっても困るのだ。第一メンドクサイ。お客と一緒になってオリンピックを見ていてもしょうがないし、どうぞこんな時はハワイとかグアム辺りに行くべきだろう。逆にハワイとかマレーシア、シンガポールのお客が面白がって来たらいいのだ。これだけ降ると雪は面白いよ。
 きのうの栄村の色々な問題だけれど照屋林助氏の考えを使って「栄村チャンプルー」を確立して一気に諸問題を考えてみるしかないと、ピカッと来た。まっそんなとこだ。
 これから食事を取って一服して汚さないように暮らしていこう。
 名言
  笑うことから すべてが始まる           照屋林助

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