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2010/12/14(火)
雨が屋根を叩く12月
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雨の音に目が覚めたのだけれど起きる気はなかった。仕事が終わって、旅行が終わって、東京での用事が終わって、すき焼きを食べ終えてようやくひとりになった朝である。大雪だろうが大雨だろうが一向に起きる気はなかった。 昨晩の風は深夜まで吹きつのり近くでトタンの飛ばされる音や何かが倒れる音が聞こえていた。一本つけてちびちび飲んで時代小説なんかを読んで年寄り臭い日だった。65歳になると高齢者といわれるようになる。先に高齢者になっていたほうが勝ちだろう。 風と雨とで川は雪が溶けてあさみどりに濁っているのだが終日濁りは解けなかった。気温は4度に上がった。 昼前に玄関に測量技師が立って中津川に掛かる索道の測量に来たという。この上に砂防ダムが出来るという。その時に水没するだろう索道を吊り橋にした場合の調査だという。上手い話だけれど諸手でバンザイするほど順調に生きては来なかったので斜に構えながら技師にお茶をふるまった。でも橋になったら嬉しかろうな。そうなればこのもっきりやを継ごうという人も出てくると期待しているのもまた本当なのだ。未練だってしょうがない。僕が死んだあとに引越しは出来ないのだし高齢者に落ちる前の気がかりなのだ。しかし今時の若い者はただで施設を上げるといっても誰も手も上げられないということは困る。 名言 裸に生まれてきたに、何不足 一休和尚 三島市S氏
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