来るなら来てみろ もっきりや
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2010年10月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

直接移動: 20138 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200811 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200711 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200611 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200411 10 月 

2010/10/15(金) 帰り道にカタハやモトハシ、ブナハリダケが
 ずい分疲れた。山は4時になると暗くなり始める。奥山から帰る時間を間違うと電気の明かりがないと心細くなるものだ。仕事がきつかったせいもあって帰り道が長いと感じた。道中山にはキノコが多く出ていた。僕が知っているキノコなんてほんのわずかなものだけれど少しづつ収穫しては仲間を追いかけた。
 帰り着いて二日ぶりに風呂に入って、洗濯してほっとテレビをつけるときれいな画面に顔がほころぶのが分かった。今日は静に食事をとってゆっくり映画でも見ようと思っている。
 明日は先日見つけた天然ナメコを採りに行ってこよう。捨て丸をつれて山に入ってみようと思っている。やはりこの時期キノコ汁は大事だろう。お客さんの喜ぶ顔でも見よう。
 名言
  「初め半年や一年は暴れてご覧に入れます。しかし、2年3年となっては全く確信は持てません。
  日米戦争回避に極力御努力願います」
                           山本五十六 近衛文麿首相へ

2010/10/14(木) 仕事、仕事!
 魚野川に向って仕事に出る。紅葉がどこまで進んだのか見るいい機会だった。毎年のことだがここはいい景色が見渡せる。至る道中もなかなかいいものだ。切明辺りで見るものと違って汗をかいて出会う景色はズンと心にしみる。歩ける内にいろいろと行ってみるものだ。
 僕らの仕事は土木作業に類するものだけれど山奥にあるダムで働く人たちは穏やかでいい感じの人たちだった。今日は山泊まりで久しぶりに家を留守にした。ネコのタミコがいた頃は心配だったが、心配することが無くなって寂しいものだ。ただ今回は折角通じたきれいな画面が見れないのがちょっと。今度はパソコンのプロバイダーが今までのISDNから光ファイバーに移行する工事だけになった。明日は不在だから無理だろうが来週内にはこれも終わるだろう。そうなったらいよいよ冬の準備に入ろう。まず薪の積み込みと灯油の仕入れ、プロパンの交換。食料の備蓄と酒など趣向品の買い入れ。便所の汲み取りと、水場の整備。今年は出稼ぎには出ないから急ぐことも無いけれど雪の降り方を考えるとそうのんびりしていられない。この時期はそんなものだ。今年は丸木橋は掛けないつもりだ。索道の保守をしてどうしてもこれを冬中使えるようにしておこう。仕事もあるし大変なのだがやるしかないこの時期の仕事である。
 名言
  「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやって
  のける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これがにんげんだわさ」
                           池波正太郎「鬼平犯科帳」

2010/10/13(水) 地デジ工事完了
 地デジ工事の日がようやくやって来た。栄村でもその最後の工事ではないかと思われるような遅い開通だった。やはりきれいに見えるのはいいものだと僕は感じている。こういった山間地ではテレビなんていうものは家族の一員でそれがなければ時間の使いようがないところなのだ。一人暮らしの年寄りや僕のような独り者にとってテレビは女房だったり先生だったり友達だったりするわけでこれがあれば充分ひとりで生きていけるはずだ。
 仕事仲間が言うのには11日に飛んだヘリは鳥甲から落ちた70歳の老登山家の死を教えていた。この山はヤセ山で登る人には怖いと思うのか死亡事故は一切なかったのだが残念だと思う。山でなんか死んではいけない。すべての事故は防げるのだから。
 仕事は午前中で切り上げ地デジ工事の立会いになったのだが、きょうは山で天然ナメコの原木を見つけた。昼に帰りしな山に入って見つけたのだが後2日いや3日かな。今度の土曜に採りにはいろうと考えている。誰も先に入ってはいけません。
 テレビがいいから日記もいい加減になる。人間とそう言うものだ。
 名言
  「災難に遭う時節は、災難に遭うがよろしく、死ぬる時節には死ぬがよろしく。
  これが災難を除ける法にて候」と
                             良寛和尚

2010/10/11(月) 虫退治
 夜から降りだした雨は8時頃まで止まなかった。昨日のお客さんは佐武流山へ向かって暗いうちに出かけていったようだ。雨に濡れただろうか。それでも昼前から晴れだして暖かくなったから濡れた雨具も乾いたはずだ。いい方だろう。
 援軍氏と昨日の残りの空練りモルタルを道に撒いてから洗濯をしてひとりになってからひたすらカメムシを撃退していた。今日だけで300匹は捕獲処分した。ここに来て以来僕はずーっとカメムシを殺し続けている。本来なら9月の末頃に寒い日が続き不意に暖かい風のない日に奴らは飛んで来る。今年はまだまだ暖かいせいか今日まで大群での襲来は無かった。ところが今日はちょっと忙しかった。会津喜多方辺りのレオンさんもカメムシに驚いているようだが山ではこれは致し方ない。慣れるしかない。僕は慣れた。でもカメムシに対しては凶暴になるのだ。一度2階の廊下一杯にカメムシを見たときの絶望感が忘れられないからだ。それからはビンに灯油を入れて殺しまわるようになってしまった。こんなことでは僕がこの世を去って、もし輪廻転生があるとするならカメムシとして1000回は生死をくり返すのは仕方がないこだと思っている。ということは人間に転生する確立はすごく低いことにも気付くのだ。
 名言
  風雅におけるも造化(自然)に従いて四時(四季)を友とす。
                                 松尾芭蕉

2010/10/10(日) 援軍氏に牽かれて
 お客さんがお引取り下さった後、援軍氏と作業に出た。この間4tの車が走ったりでMロードに石が飛び出したようになった箇所でその石をはつる作業を行った。
 御普請組から発電機を借りてはつり機でドンガラドンガラ石を叩くのだがこれが大変だった。カッターも引っ張り出して昼過ぎに作業を終えることが出来た。その間一般観光客が迷い込んできたり二組のお客が来たり交通整理も大変なのだ。さてそれから砂とセメントを空練りして道に撒いたり4時まで援軍氏が疲れきるまで頑張った。ただ援軍氏は根を上げない。負けず嫌いなのである。おかげで久しく出来なかった作業ははかどるのである。
 4時になって川を渡って手伝いに出たり帰ってきてお客さんの夕食を作って一日が終わった。支援団体のご婦人にお好み焼きを作っていただいてまた飲みすぎた。いけないいけない。
 名言
  時間は偉大な良薬だよ。                イタリア、ペルッチョ

2010/10/08(金) 消防訓練
 消防訓練が行われるというので今日の御普請組は臨時休業になった。団員が二人いて、民宿関係の僕と議員がいると休んだ方がいいということになった。訓練には防災ヘリまで来て砂を巻き上げて帰って行った。各区の区長や村長までやって来てだいぶ賑やかだった。久しぶりに「えーのかみ」の照一さんにあったり前の御普請組の組頭に会ったりこんな時でなければ逢えない人がたくさんいた。それはまさに自分の不義理なのだけれど、まっしょうがない。それでも元気そうな先輩を見ると落ち着くものだ。スワリの福一先生が区長の半天を来て前を通り過ぎた。彼はこの格好がよく似合う。昔のおとこだな〜と感じる瞬間だ。
 そんな訳で今日は朝にキノコを見に寄った信一さんとお茶を飲んでから布団を干したり、カメムシを摘んだり、重機を片付けながら側溝の土砂上げをしたり、セメントをぬかるんだところに撒いたり、道に浮いてきた岩をハツッたりとコチョコチョと体を使っただけだった。湯によるとお客さんからケーキをご馳走になっていい日だった。明日から天気が崩れるというがさてどうなるだろうか。
 今朝、コンクリートの駐車場にはじめて車を下ろした。軽トラだけれども硬い道はいい感じだった。
 名言
  悪く生きるより、良く死ね   
           モンゴル格言

2010/10/07(木) 述べる弁当
 秋晴れであった。鳥甲山の稜線は色づいている。志賀高原や苗場山といった2000m辺りは紅葉の盛りだろう。もっとも苗場山に泊まって8000円も使うのは真っ平だ。この時期の山小屋は監獄より悪い状況だ。こんな日にはカメムシが向ってくる陽気なのだが、帰って調べるとそんなにでもなかった。ただ風呂は少し亀の湯ぽかった。ここの特色であるから致し方ない。来たばかりの頃はずい分泣いたものであるけれど、ここはそんなところであるから慣れるより致し方ない。で慣れた。まだ敵対しているけれど。
 久しぶりに切明から和山まで回ってごみを捨てに行った。福一さんはのんびりしていたし、武雄先生のところでLED液晶テレビを褒めて帰ってきた。切明の工事は遅れていて14日か15日の天気のよい日にアスファルト舗装をして工事が終わるようだ。道は迂回路を使ってどちらからでも通行できるけれども砕石を敷いて圧せつしただけだからバイクは滑ります。要注意が求められるようです。ガードマンがこの連休もつめていると聞きましたが。
 そう云えば今日の朝のテレビでノーベル化学賞の鈴木章先生と根岸英一先生が映っていた。弁当を作りながらいいニュースに嬉しくなった。だから特別に今日の弁当はノーベル弁当にした。海苔を2段にしてポークソテーとタラコ、卵焼きは同じだが塩辛と佃煮。白菜漬けと梅干。弁当箱一杯のおかずはほんとは食べにくいのだった。と「述ベル弁当」なのである。
 名言
  自分に基礎的な能力があることに気が付いたら、そう思えたら大きな夢を持つこと
                                   根岸英一

2010/10/06(水) 紅葉ははじまったのか
 昨日感じたのだけれど先週末頃から山の景色が変ったようだ。紅葉の始まりなのだ。しかし山の色付きはここ本来の紅葉とはちょっと違うように感じる。昔は15日辺りになるとすっかり山は色づいていたように思う。今年はまだ暖かいのだろう。紅葉は10日ほど遅れているように思える。これは僕だけではなく仕事仲間に聞いても同じように答えた。ニュースでは寒くなったりまた夏日になったりと気候が定まらないと話している。例年遅れている紅葉は今年の暑さのせいでより遅れるようだ。
 志賀方面は霧が深く雨に濡れてようやく色づいた木々の葉を隠すようだった。山を歩いて行くとブナハリタケやベニテングタケ、スギタケを見ることが出来る。ベニテングタケを3本食べた人の話を思い出した。酔ったようになって幻想を感じたり力が抜けたようになったと話したが、2本までなら大丈夫と笑っていた。僕は食べないけれど物の本に依ると4時間ほど興奮状態が続き後は深い眠りにおち、嘔吐する程度で死ぬことは無いというがテングタケ科の中には人を死に至らせるものが多い。何でも食べ過ぎるといけないようだ。ブナハリダケにしてもスギタケにしても同じで弱い人がスパーなどで採集するのが賢明のようだ。モトハシを探したのだけれどそれは見なかった。年によって出来方が違うようだ。
 名言
  しばらく二人で黙っているといい、その沈黙に耐えられる関係かどうかが分かる。
                            キルケゴール

2010/10/05(火) 日常に戻ること
 今日は仕事に出た。このところの忙しさから早くもとの暮らし方に戻らないといつまでも疲れが抜けない。今回のような大仕事の後は休むのではなくいつもの暮らし方に戻らなければ疲労も取れないしこころの安定をもてなくなる。ここは大事なのだ。あの伊達巻戦争時もそうだったが、何が何でも毎日同じ事をくり返して体と心を安定させることが大事なのだ。僕は中年になった頃からそうしてきた。もちろんそれでもダメな時はあるけれどもそんな時は泣くしかないことも知っているのだ。ひとりで泣くのだ。
 今日はちょっと変った体験をした。大きなトンネルの前で仕事をしていた時のことだ。トンネルの闇の中から人の声が聞こえてきたとき、映画「ゆめ」のトンネルから出てくる旧日本軍の全滅した一個小隊の隊列を思い出した。ジーッと見つめていると何だかその闇が特別の宇宙に続いているように感じた。子供だった頃常磐線「磯原」近郊のトンネルを歩いたことがあった。危ない遊びだったけれど、そこから飛び出てくC62の蒸気機関車が牽く列車を見ているとそのすさまじさにトンネルの中には何があるのかと感じたのであろう。そんなことを考えながら仕事をするのもいつもの僕である。
 名言
  世渡りの為 学校はつまらなくても 学校へ行け
                            岡野雅行

2010/10/03(日) こころの健康
 鶴ヶ島を過ぎてどうも燃料が心もとない。11時を諦めて外環から府中まで80kでどうにか高速を下りた。燃料は1ℓしか残っていなかった。危なかった。来月にもう一度歯根を入れる手術をすることにして西荻に回った。あんまり歩いたので足の甲が痛い。長靴でないと歩けなくなってしまった。
 店には1時間ほどいただけだけれどひとりで周りを見ながら楽しい酒を飲んだ。この店ではタバコがまだ旧料金で売っていた。ひとつ買って聞いて見ると、値上げ前に買ったもので、タバコで儲けている店ではないからといい答えが返ってきた。タバコが体にいいわけではないしみんなに迷惑をかけるものなのはみんな知っている。だからと云って健康を金科玉条にして禁煙を迫るのは僕はどうもと感じる。健康は体だけじゃなくてこころの健康もあるのだし、今時の会社での仕事の方がどんなに健康に悪いかと考えている。それでも悪いのは悪いのだから仕方がないが、飲み屋に入ってサッと灰皿が出てくるのは飲み屋の真骨頂だと思った。飲み屋はこころの健康に寄与しているのだ。

10月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.