|
2010/10/29(金)
静かな山だった
|
|
|
ようやく一週間が終わって10月が終わろうとしている。実に早い。良寛和尚は弟への手紙に「人も40、50を過ぎると後は坂を転げ落ちるばかりなり」と書いている。どうも坂ではなくてエレベーターを一気に落ちているような気分になる時がある。 灯油の買い込み、飯米の搬入、来年の薪の始末、トイレの汲み取り、プロパンの設置、水場の整備、トイレの水を切る。タイヤを換えたり軽トラを仕舞ったりまた、雪消し用の池の組み立て、雪囲いの取り付け。忙しいのだが11月は2度ほど歯医者に通わなくてはならない。それまでにあらかた片付けておきたいのだが優先順位をつけてこなして行こう。仕事を休んででも完璧に終わらせなければいけないのだ。毎年そうだが季節とのゲームなのだ。8勝7敗でもいいから負け越せない。実に面倒だけれどこの辺りの男はみんな忙しい思いで暮らしている。 久しぶりで雨のない山道を歩いていた。川はこの雪と雨で水量を増し、よく見ると雄の岩魚が産卵床を作って雌の産卵を促している。そこによその雄がチャチャを入れに入ってくるとそれを追い出すのにクルクルと円を描いて追いかけていた。うすい青空がつかの間戻って静かな山を今日は歩けた。
|
|
|
|