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2009/08/06(木)
花を手向けてねんごろに
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ラジオからヒロシマの8時15分の黙祷の声が聞こえた。人間という奴はそこに出会ってしまった悲劇から逃れられないようだ。たまたまそこを歩いていたり、その時代に生まれたりその都度人は事故にあったり大きな時代の渦に巻き込まれたりと悲劇はきりがない。ここでも同じで大きな工事があって働いていて事故に遭ったりしたものだ。吉村昭の「高熱隧道」を読んでみると様々な事故で亡くなっていく人たちが描かれている。それは全国に慰霊碑といった型で残されている。何だか紋切り型の仕様ではあるけれど亡くなった人と残された人との違いは歴然だ。僕らが亡くなった犠牲者の無念に答えるのはもちろん二度と過ちを繰り返さないことだが慰霊碑に花を手向けて忘れないことも大切だと思う。事故は明日私を襲うかもしれないから。 今日の名言 人間は大きな苦難にとざされている それよりも私は天国にいたい マーラー交響曲2番「復活」
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