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最新の絵日記ダイジェスト
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2009/11/13(金) 風の置き土産
 昨日の夜から強い風がこのあたりを吹き狂っている。ほとんど一昼夜風の中である。お陰で一日いくらの仕事にありつけるのでありますが、こう強い風だと木の葉が河原から流れ来て切りがありません。それでも落ち葉を踏んで山を登るのは気持がいいのです。下りは滑って注意しなければなりません。歩きながら道にブドウが落ちています。揺すられて高い所から落ちてくるのです。拾い拾い歩くとレジ袋一杯になります。そうですな、3キロはあるかな。仕事を終えて帰って房から外して洗ってワインを造ろうかなんて考えながら仕事に向かいました。
 久しぶりにMロードを走って来ました。土の側溝や横溝が山のような落葉で溢れていました。風が止んで、落ち葉がなくなったら一気に掃除しなくては春の雪解けの時に上手く水を流せなくなるのです。そうやったとしても詰まる時は詰まるのですが。
 帰って駐車場のU字溝にもスギの葉や落葉が溜まっていて枡から溢れています。水浸しです。排水の50mmのパイプに被せたゴミよけの網に枯れ葉が詰まるのです。一切ゴミよけの網は外して水圧でゴミを流せると感じた。暗くなって直し、雪板をはめ込んだりして、今度はブドウ酒作りだ。ブドウは雪に当って甘さをまし貴腐ワイン用の上物になっている。前回の酸味の強いブドウとは格段に上等だ。ワインが出来れば上手いはずだ?
 今日の名言
  青年は老人を阿呆だというが、老人も青年を阿呆だと思っている。
                  ジョージ・チャップマン

2009/11/12(木) あしたはまた雪になるだろう
 山に3回積雪があると里に雪が来て、里に3回雪が来るとそれは根雪になると先輩も云うし、本にも書かれているのだけれど、どうも近頃はそんな悠長なことを言っていられるような環境ではないようだ。私はこれといった環境運動をすることも環境派でもないのだが、20年もしたらちょっと私には理解できない変化が起こるのではないのかと感じている。その頃わたしはいないからどうでもいいなどと言うきはサラサラないが、その渦中を生きる今時の若い世代の弱さを如何にすべきかと考える。でも私はそう思うだけでやはり「どうでもいい」と思っているのであろうか。そうかもしれないがやはり如何にすべきかとも考えているのだ。
 帰りがけ、見ると福一さん宅の煙突が設置され煙が上がっていた。デンマーク製の鋼板薪ストーブの煙突は太くていいのだがサイズもデンマーク式で特注になった。それで設置が遅れていて心配していた。それでも寒さが来る前にモクモクと煙をはいているのを見て安心した。
 さて明日一日働いてまた冬の準備が始まる。まず裏のタニ(タネとも言う)用のブルーシートを買って来てちゃんと水漏れのない池を作る。津南の米を友人に送ったり、トイレの水を切ったり、便槽を空にしたり忙しいのだ。早く寝よう。きのうは松山恵子の歌だった。彼女が亡くなっていたことを知らなかった。「未練の波止場」を歌いながら山の上で落葉拾いをやっていた。
 今日の名言
  しかし世の中なんてみんなが寄ってたかって複雑にしてるんじゃないか。あんがい簡単なんだ。
                映画「秋日和」

2009/11/10(火) 捨て丸 一芸
 指の先が割れるのだ。重い石やスコップを使い続けているとどうしても変なところに力が入る。それが痛い。人に聞いてみると修行が足りないと云われた。云われると思った。確かに修行は足りないのだから。今日のように暖かい日ならいいのだが寒い日には指先の痛さが倍になる。それが辛い。明日の天気が気になるところだ。
 切明に来る客もすっかり寂しくなって、数えるばかりだ。今年の5月にこの辺りに捨てられた犬がどうにか雄川閣に拾われて「捨て丸」としてはじめての冬を迎える。もちろん彼だってなかなか大変で寒い雪の時期にはたしてどこで朝を迎えるのかと思うと心配でしょうがない。タヌキやムジナ、キツネやテンのような野生動物が温泉のパイプの上で寒さをしのいだりしているのだ。玄関とかにでも寝床を作ってもらえないものかといらぬ気遣いをしてしまう。今日も捨て丸は短い尻尾を振りながら「忘れるな、忘れるな」とひとつの芸を私に見せた。俗に「チンチン」をビクとも動かないでして見せたり、右前足を上げて頭を低くしてブリューゲルの猟犬のポーズを取って見せたりする。私は私で慣れない仕事や冬支度に齷齪(アクセク)しているけれども、捨て丸は捨てられた犬として二度と捨てられないように齷齪しているのだ。
 今日の名言
  わしもめでたく九十五になった。昔日の齷齪、嘆くに足らず、じゃよ。
                「蒼穹の昴」浅田次郎

2009/11/04(水) きれいな景色だった
 昨日の今日で寒さが激しく気温は−2℃。そこで仕事に出なくてはお金がなくなってしまう私としては仁成館から切明まで道が凍っているのではと心配した。何しろノーマルタイヤなのだ。
 索道に乗って対岸に渡って見上げる鳥甲山は冠雪に輝いて神々しい姿に見えた。それだけ山は寒いようだ。車は雪が凍ってドアが開かないくらいだったし、フロントはへばりついた雪が凍って前が見えない。さてどうするかとガラスをこすりながら考えた。道は見えるところでは凍っていないようなので前さえ見えればどうにか出られると思っていると湯のご主人がお湯を持って出て来てくれた。寒さで雪も融けていないのか路面は光らず8時には事務所に着くことが出来た。今の一日の仕事は大切で今日は無駄にしなかった。だけれども雪のなかでの作業は応えた。
 今は月夜周りで人づてに聞くと月夜は降らないといわれているようだがこの頃の気候変動なのかそんなものは何の目安にもならないようだ。明日は今日の気温で融けた雪が流れ出し、寒さで凍るかもしれない。きっと凍るだろう。そうなら歩いてでも仕事に出てやろう。予報だと日曜まで晴れマークだから今度の土日には軽トラを外に出せそうだ。その時まで冬季対策のことは考えないで仕事に精出そう。貧乏は嫌いなのだ。
 今日の名言
  困難な情勢になってはじめて誰が敵か、誰が味方顔をしていたか、
  そして誰が本当の味方だったのかわかるものだ。
                        小林多喜二

2009/11/03(火) 降り続いて積雪15cm
 状況が人間を規制するとすれば、死もあるのだけれど戦場でもなく、大嵐の海上でもなく山をはぐれて、たった一人でさまようというわけでもない。ただチョット早く雪が来ただけなのだけれどやはりどうするか!と頭をひねった。現実的な冬季対策は何ひとつやってなかった。索道の雪対策、手摺りの取り外し、洗濯干し場の解体、雪囲い、軽トラの避難、タイヤ交換、便所の汲み取り、水場の整理と凍結防止対策、ナメコの収穫。
 外に出てゆっくり空を仰いで雪は降り止んだと確認した。これから一週間天気はいいようだからまず雪は消えると踏んでそれまでは出来ないことは出来ないと諦めた。それでも降るようなら軽トラだけを小屋に仕舞って、援軍にタイヤを出してもらって水対策だけでどうにかしようかと考えた。それも仕方がない。これが初冬の冬の私の状況だ。毎年違った形でやってくる雪をそれでも対応しながら待つのだけれどいつもイレギュラーしてやってくる。その度経験を重ねて成長して行けばいいのだけれど若い頃のようには頭も回転しなくなった。ただここに来た頃のような頭に血が上るようなパニックがなくなっただけだ。
 この時期の雪は樹木に葉があるのでそこに積もり広葉樹の枝がバリンバリン音立てて折れることがある。野球が終わったら紅葉基準点まで歩いて写真を撮ってこよう。そして雪のなかで出来る作業を手に息を吹きかけ吹きかけ始めよう。なァーに始めれば終わるだろう。
 今日の名言
  自分だけでも大変なのに 子育てとはりっぱだわ
              映画「IN・HER・SHOES]

2009/11/01(日) 池掃除に一匹の岩魚=解放
 池を掃除して水量を低くし、落葉を考えた。パイプを太くした分水量が多くなったのはいいのだけれど、この時期落葉が排水口に詰まって先日のように水を溢れさせてしまう。私が伊達巻作りに向かっている間に水が溢れては困る。さてどうするかと考えながら池を洗おうとするとレオン氏が放した岩魚が背びれを揺らしながら泥水のなかを泳いでいた。網ですくって一目散に川へ走った。岩魚はしばらく淀みに留まっていた。そのときインチパイプの飲み口に塩ビのパイプを突っ込んで水量を抑えようと思いついた。一月に帰って来て水量を見て塩ビのパイプを外せばいいのだと。もちろん排水に大きく網を被せて水量を低く抑えておけばどうにか雪が来るまで溢れないだろう。岩魚はまだ留まっていた。
 今日は索道の駕籠の「行って来い」の滑車の雪囲いをやって、タイヤを冬用に換えようとするも雨が降り出し、右岸側をチョット残してやめた。すっかり濡れて戻ると工具や洗濯物が水浸しになっていた。もう一度洗濯して、工具を拭いてお茶ばかり飲んでいた。こんな時は元気が出ないけれど川に帰った魚が元気ならいいではないか。
 今日の名言  
  迷ったときはじっとしているのが一番
          映画「荒馬と女」 アーサー・ミラー


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