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最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

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2009/10/18(日) 今日から10日紅葉時期
 私は、もう年寄りだとか、ご先祖様と云えとか言うのだけれど鏡さえ見なければ自分は本当は年寄りだなんて考えてはいないのだ。鏡さえ見なければの話だが。今日仕事を始めようとしていたとき2台の車がとろとろと走り下りてきた。無視して仕事をしているとこの道はどこへ行くのかと聞いてきた。どこにも行けませんと答えるとUターンして戻るのだが、もう一台の車との関係がないようで私に助けを求めてきた。「おじさん、あの車知らないのだけれど、どうしようか」足立のHONDAは言った。もう一台、新潟のTOYOTAはジッと見ているだけだった。私が誘導して足立を出すと「おじさん、ありがと」と出て行った。あのおじさんにはどうも”田舎のおじさん”ないしは”僕よりズッーとおじさん”が入っていた。何だかがっかりして年寄りになってしまった。鏡を見た気分だった。新潟のTOYOTAは見学だといい、ここで砂防ダムの地質調査のボーリングをするという。川を見て「ここなら60mで出ると言った」。何が出るのかは聞かなかったがいろんな人がいるものだ。
 紅葉は今日一段ときれいに見えた。これから10日ほど紅葉は盛りに向かうようだ。私は倒木を集め、エンジュの木を切り出し、U字溝の枯れ葉対策をして、池の水をパイプでつないで、裏に雪消しの臨時の池用の水パイプを作り、春の下屋の工事跡にペンキを塗って、台所の雪囲いの柱を立て、川グルミの切り株を玄関まで12個拾い上げた。客はいないほうが仕事が進むのだ。
 今日の名言
  男の顔は履歴書 女の顔は請求書       藤本儀一

2009/10/16(金) 紅葉時期の交通情報
 志賀方面に向かってみた。私は満足しないが盛りになったようだ。そのせいか平日なのだが車が増えたように思える。ただ運転は下手くそで注意しないといけない。道の真ん中に止めて看板を見ていたり、ゆっくりすぎる速度で行く車や、カメラを構えて急に止まってみたり。カーブなど余程気をつけていなければならない。センターラインを跨いで走ってきたり。この頃の奥志賀方面や国道405は地獄です。何卒事故にあわないようにしてください。
 国道を使わないで地元の人は走ります。とにかくバス路線は難敵です。ここはこの時期紅葉見物の観光バスが増えます。国道といっても4級国道で道は狭く、カーブが多くバスとバスが相対でもすればそれこそ大変です。遅いバスの後ろにはたくさんの自家用車が続きバックも出来なくなるのです。そんなときは東秋山林道に入るか、405号を諦めて相吉から秋山林道に入るか、森宮野原から北野、五宝木を抜けて秋山林道に出るかしかありません。これは自分で研究出来る方に送るヒントですが。また、志賀と草津の道にしても駐車場に入ろうとする車が本線上に止まっていたり、大型バスやキャンピングカーが黒煙を吐きながらのろのろ急坂を行くのです。それはどんなに紅葉がきれいでも、天気が良くってもちっとも楽しくはない。そこのところをよく理解していなくてはいけない。やれ道が狭いの、坂が急すぎるだのよく聞きますが、ここの人間は常にこういった道路状況をガマンして生きているのです。政府がどんな政党になろうともここの国道は最後までこのままなのです。そんな訳で今度の土日は注意が必要です。
 今日の名言
  人間には不幸か貧乏か勇気が必要だ。でないと人間はすぐに思い上がる。
                           ツルゲーネフ

2009/10/15(木) ワイヤー張り替え完了
 今年の紅葉はいまいちでどちらかというと、下今市だろう。それともずーっと遅れて色付くのだろうか。私と同じで晩生ならそれで期待するけれども、もう15日になった。以前ならこの頃が盛りの年もあったのに。
 索道は3人で昼過ぎに掛け替えを終えた。強めに張った。今度のワイヤーは14mmで200kの過重に耐える計算になる。それでも使用禁止の立て看板を架けておいた。河川法に抵触するのでこれは昔からの荷物専用の索道ということになっている。それでも私がこの世を去る近い未来までワイヤーの心配は要らないだろう。村に援助を求めたいけれど村はきっと予算や河川法を盾に助けてくれないだろう。となるとやっぱり趣味で家を直したり、道を直したり、索道を直していると他人には言おう。
 時間があったので「カワクルミ」の木を切ってもらった。おまけに玉切ってもらって何とありがたいことか。自分でも切れるがきっと一日仕事になってしまう。ほんの1時間半であらかたきれいになった。このクルミの木は胡桃が成るわけではなく、キノコのホダ木にしても薪にしてもそんなに有りがたがられない。年輪は5ミリほどの幅で成長が早い木だ。冬に乾燥した薪と混ぜて焚けばいいと云われた。これで池の水を増やして台所の裏にビニールシートで雪消し用の小さな池(タネ)を作って、ガスを補充して、トイレを空けて、水場を掃除してと考えたら疲れた。マッ毎年のことだ。
 今日の名言
  とにかくね、生きているのだから、インチキをやっているのに違いないのさ 
                         太宰治

2009/10/14(水) 自然の生き物を囲うべきにあらず
 作業の合い間に時間が出来て、週刊誌なんかを読んでいた。つまらないだけだったけれど、漢字の勉強にはなっただろう。あしたの仕事にあぶれるようになるのでここの索道のワイヤー張り替えを決行することになった。ワイヤーは新しく張り終えても伸びるものでその伸縮の調整をしなければならず早い内に張り替えてグリースを塗って、再度締めてピンとたるみを取らねばならない。そのためにも雪の来る前にその作業を終えるべく、私は張り替えを望んでいた。せっかくワイヤーを心配してくれた方にもこれで胸が張れるというものだ。
 帰って池を見ていると一匹の岩魚が病気になって出てきた。網ですくうと一気に川まで下って岩魚を放した。岩魚はパクパクしていたが死ぬだろう。川で育った魚を小さな池で殺すわけには行かない。駄目でも川に返すべきだと、勝手な宗教論者になってみただけだ。ここで飼う岩魚はF1という人工養殖の物にしよう。天然の魚は自然の中でこそ生きるべきだ。残る一尾を元気な内に中津川に返そうと考えている。この岩魚を池に放した客に文句は言わせない。そして沢の水を池に入れて雪消しのための水量を確保すべきだ。
 今日はアマゾンで初めて買った映画「M*A*S*H」でも見よう。
 今日の名言
  人の命は平等じゃないんだもの
           「MONSTER」浦沢直樹

2009/10/13(火) 熊の糞に導かれて
 山に向かって歩いていると上から単独行の登山者が下ってきた。「きのうは」「避難小屋でした」「熊に逢わなかったかい」「熊の気配はずーっとあったが、逢わなかった」単独行の男はリックを揺すりあげて下っていった。まだ9時の前だった。途中トンネルを越えると大きな熊の糞が道の真ん中に落ちていた。下痢をしているのか軟便のこなれたどんぐりがズーッと続いていた。「これはどうしたのかい」と思いながら熊の糞を追いかけるように山へと向かった。群馬に抜ける街道に指しかかる頃ひと際大きな糞が道にへばりついていた。仕事を終え5時間もしてふたたび帰り道にかかると熊の糞は表面を黒く変質させて続いていた。臭いはしなかった。そこで考えるのだが熊は朝にあの単独行の登山者と相前後して歩いていたのかもしれない。今年はどんぐりが豊作だ。楢の木が枯れてくるのは「津南新聞」によると酸性雪の影響もあるという。中和させる為に炭を樹木の周りに何ふくろも撒かなければならないという。楢の木は必死で種の保存のためどんぐりを残しているのかも分からない。この山の平和な斜面に暮らす熊にしてもリスやネズミにしてもこのどんぐりの楢の木の衰退は大きな問題だ。それを知ってか熊は必死でどんぐりをむさぼっているのかもしれない。熊の糞も環境の激変に起因するのかもしれない。人間の存在が環境を壊し、野生動物を絶滅に追い込んでいるのだろう。そこで山を下りる熊は害獣として撃ち殺すというのは、自分の首を絞めているようなものだろう。腹下しの熊に逢ってみたくなった。
 今日の名言
  この世に存在する数々の問題は、その問題が発生したときと同じ考え方では解決しない。
                          アインシュタイン

2009/10/12(月) 捨て丸とキノコ探し
 どうも朝から野球なんか見ていると昼なんかあっという間だ。そんな時やれることはせいぜい洗濯ぐらいなものだ。ついでに夜具を冬用にしてコタツを出した。早速タミコがもぐり込んだ。何か安心なのだろう、出てこない。野球が終わって切明に向かい「捨て丸」を引っ張り出してナメコを採りに行った。この連休の人出は少ないようだ。山は2000m辺りの紅葉が見ごろになった。その中を短い足で捨て丸はぐいぐい山を上っていく。目的の場所に着くと最高のナメコが顔を出していた。虫が付くわけでもなくしっかりしていた。
 今年の枝豆は去年の一割も作らなかったが、それでもマメをむしり終えると日が暮れていた。ナメコを小分けにして凍らせ洗濯物をたたんできょうはお仕舞いにした。
 さてあしたからは仕事の毎日になってもらいたい。このところ御普請組は作業が少なく何となく休日も増えてずーっとお盆が連なっているようで困る。寒さも困るが財布だけは寒さで風邪をひかせないようにしなくてはいけない。そう云えば8月にここに巣を掛けた蜂は「姫スズメバチ」というと教えてもらった。さほど攻撃的な種ではないというがやはりスズメバチには違いないようだ。まだスズメバチは目の前を悠々と飛行している。
 今日の名言
  スプートニクに乗って宇宙に飛ばされたライカ犬のことを思えば、僕の不幸なんてちっぽけなものだ。
                 スエーデン映画「マイライフ・アズ・ア・ドック」

2009/10/11(日) 酒、酒、酒が人を鍛える
  エビスビール、鶴齢、月桂冠、特区ドブロク、カストリ、エビスビール、角瓶。酒の酔いの中で私は久しぶりに即興詩人に立ち返った。ただ日本海の波の音と共にギタリストが寄ってくれなければ私の一回こっきりの絶叫は出てこない。きのうはそれでもいい詩が浮かんだ。ただ二度と帰ってこない私の詩はもう歌われることがない。無念だったのは、いつもの年上のお嬢さんたちが即興詩人としての私を理解しないことだった。女はいつも現実的だ。芸術よりも処世術が好きなようだ。
 今朝はお陰で8時を過ぎてから起き出す始末だった。きょうはマル福商店の薪割りの梃子で行く約束があったのだけれど遅れて10時になってしまった。それでも今年の薪は準備できたようで上々であった。ただマル福商店も去年と違って今年の薪は一段レベルが下がるようだ。だんだんみんなそうなる。これからは連帯して行かなければここでの暮らしは立ち至らなくなるから。
 今日の名言
  楽しければ寿命は延びる。10年はネ。
          旅するバイオリン”四季”より

2009/10/10(土) 仕事をした
 きのうの続きできょうも仕事に出た。山の奥ではずいぶん風が吹いたようだ。木の葉が取っても取っても減るように思えず疲れた。一日霧雨で体も濡れて気分が重かった。それでも仕事があっる内はがんばって、這ってでも出るのだ。家でグズグズしているよりか健康にはいいはずだから。お金も貰えるし、好きなことして暮らすためには稼ぎ仕事も大切なのだ。
 今年の山葡萄は豊作なのだろう。山のそこここで葡萄をみる。ただ葡萄は高い木の上にぶら下がっていてサルが完熟するまでそれを待っているのだろう。
 今日の名言
  ほんのちょっとしたことが原因になって、まわりまわって人がいい目に逢ったり、ひどい目に逢ったり
  するようなこと、なにも戦争や軍隊に限ったことじゃないだろうけど、戦争に来ると感じるなぁ、
  人の命なんか、バカな大将のちょっとした気持ひとつで、バタバタ消えてしまう。
             「今夜、死ぬ」古山高麗雄

2009/10/09(金) 被害は軽微なり
 18号は夜になって愚図っていたが恐怖を感じることはなかった。今朝仕事に向かう道に風で倒れた木の枝がたくさんあった。それを拾い拾い和山にごみを捨てに向かうと和山の神社にエンジュの木が倒れ掛かっており長老ふたりが屋根に上がって木を切ろうとしていた。その前を知らんぷりして通るというのはいかにも人道的ではない。そこで下りてウロウロしていると区長がやって来て梯子に乗るとあっという間に引っかかった木を切り倒した。道に落ちた木を片付けて仕事に向かうと切明の途中にも一本倒木があった。雄川閣の支配人がチェーンソを持って片付けに向かった。この辺りの人はちょっとしたことなら何の文句も言うこともなく、淡々と旧に復す度量を持っている。前の栄村の高橋村長が小さな工事は村の職員が自前でやるとか、下駄履きヘルパーで村内自立の政策を打ち出す下地がここにあるということだ。元気な年寄りは放って置いてもやれることはちゃんと分かっている。政府の後期高齢者政策にぶつける対案がこれだと思うのだが如何。
 仕事はきのうの台風の後始末で大量の木の葉が山のように取水口を覆っていた。一日かかっても半分も終えることは出来なかった。終日雨が降ってすっかり体が冷えた。Mロードは生きていた。
 今日の名言
  自分こそ正しいという考えが、あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。
  これほど馬鹿げていて根拠のない考えはない。
                    J・G・ホーランド

2009/10/08(木) おばさんとたいふうと戦争、ウィスキー
 きのうは予約の客があった。この天気だし、メールで安全第一と延期を促しておいたのだけれど7時過ぎに雨のなかやって来た。急いでご飯を炊いた。めんどうだからキムチチゲを作ってどうにか食事を間にあわせた。私と同年輩の方々は嵐が来るというのに呑気にトランプなんかしちゃってわいわい遅くまで声が聞こえていた。この歳になったご婦人も殿方もいわゆる怖いものなんてもうないのだろう。ことにご婦人は顔では恐ろしがって頭なんかブルブル振るけれど心底自分は大丈夫と信じているようだ。
 7時に食事を終えると逃げるように帰っていったが、その後救援の要請もなく上手く戦線を離脱したようだ。
 ところで台風18号はドクターゲロの造った人造人間18号よりかずっと大人しかった。8時に電話が入って「東京は今しがた急に風雨が強まった。そっちは?」雨が降り続くだけで風もたいしたことがなく上手い具合である。と答えて洗濯なんかをしていた。TVではバツアナ沖でM8.2の地震が起き、津波が来るという。忙しくなってしまった。雨が少し強まった気もするが心配の範ちゅう外である。NYYは松井のホームランもあり7対2で勝った。あんまり拍子抜けするような嵐で戦争映画を引っ張り出してみていた「プライベート・ライアン」。台風よりも戦争のほうが恐ろしいと思いながらせんべとお茶ばかり飲んでいた。お陰で何回トイレに行ったことだろう。
 4時を過ぎて台風が抜けたと安心しだしたころ急に雨風が強くなって空がゴーゴーと唸りだした。どうなっているのかと外に出てチャックを下ろすとひと際強い風にあおられた。それならこれから酒にするか。ウィスキー。
 そんなことをしていると家の裏、下流方向で地震のような地鳴りがした。どこかが崩れたか大きな岩でも落ちたかもしれない。だからといってどうしようもない。今はちゃんと生きている。ウィスキーにしよう。
 今日の名言
  ジェームス 粗末にするな しっかり生きろ      「プライベート・ライアン」

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