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2009/10/21(水)
バスとカメラと観光客
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切明温泉の赤い橋の上にはたくさんの素人カメラマンが何十万もするキャノンやらニコンを三脚につけて同じ景色にピントを合わせています。その後ろを何台ものバスが志賀へと津南へと走りすぎます。すると雄川閣のトイレは行列が出来、駐車場でパックの弁当箱が忘れられて残ります。毎年の光景に私はうんざりしているのです。紅葉ファンはファインダーに目を当てるだけで周りには一切無頓着でただシャッターを切ります。しかし写真に一番良いシャッターチャンスは朝の8時には終わっていると思うのです。切明や雑魚川林道と太陽の関係で言えばですが。 今日は一日良い天気で日光の紅葉がきれいであるとか裏磐梯が最高だとかTVは伝えます。そっちの紅葉を見に行った方がいいのではないでしょうか。紅葉はここのだけではありません。 ですがただひとつ取って置きのポイントをお教えしましょう。きのう我が宿にお泊りの七十路の単独行登山客が話していたのですが、野反湖からの道の紅葉は素晴らしい。人に出会わなかったことが素晴らしい。熊の糞が素晴らしい。こんな天気に山を歩けたことが素晴らしい。もうこんな天気のもみじをひとり占めすることはこれからは無いと話しました。 どんなに年を取ってもやはり工夫や研究、努力をした旅は記憶に残ります。そう云う人には手間隙惜しまず知っていることはお教えすることにやぶさかじゃありませんが、目が点になったカメラマンはただ忘我の恍惚に浸っているだけだから危ないだけでこっちが注意しないといけません。秋山郷のもみじはそれはきれいなのですが日光や奥入瀬のように観光客を迎えるには準備が出来ていません。ですから何卒安直な気持は控えて、注意をお願い致します。では。チョット落としどころを間違えたようだ。だから写真は薬師堂の桜にした。この後切られて今はないけれど。
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