来るなら来てみろ もっきりや
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2009年10月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2013/08/09 予定の作業をこなす
2013/08/08 最後の焼畑のころ
2013/08/07 他人の力で生きてゆく
2013/08/05 貧すりゃ鈍する
2013/08/04 僕はツールド栄村でいいと思う

直接移動: 20138 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200811 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200711 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200611 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200411 10 月 

2009/10/30(金) 不思議な頃のカレンダー
落葉の除去を一週間かけてやり終え。ようやく10月が終わります。なんだかホッと気が抜けました。そんな時ヤンキースの松井がホームランを打って3対1で勝ったと聞こえてきました。そうか、それなら帰って久しぶりにひとりで一杯やろう。軽トラの車検が済んだというので湯に向かった。寄ると色々頂戴ものをした。お湯を貰って、久しぶりの温泉に浸かった。
 この頃あんまりひとりで酒を飲まない。時に飲みたいと思うこともあるけれど面倒だから立たない。ただ友人が来たり、今日のように面白い番組なんかがあるとめんどくさがらずにスックと立って燗をつけたりする。寒いときは酒の徳利、猪口、箸たての上の塗り箸。かに味噌のようなものを小付けに盛って箸の先につけて舐めるように味わい、箸を置いて、徳利から猪口に酒を移してゆっくり飲むのはいいものだ。あれば唐桟の袷に紺の角帯でも締めて新派気取りで飲むのもいいだろう。そんな頃になった。そう云えばこの時期のこの辺りの散歩はいいものだ。地の者は日のあるうちの冬の準備に忙しく、こっちを見ることも無い。それをぶらぶら歩きながらのぞいて行くと、ここの暮らしの一端を見つけられる。そして歩くあなたの肩には音たてて枯葉が舞ってくる。
 今日の名言
  走らないと同じところにはいられない
                「不思議な国のアリス」

2009/10/29(木) 木の葉が落ちると何でも見える
 いつものところで写真を撮っていたら横に張り出した木に卵形のハチの巣が見えた。結構大きい巣でスズメバチには違いないがまだ中にはたくさんのハチがいるはずだ。ハチは霜が2回ほど下りると動きが鈍ってくる。ただ写真の巣は採れそうもない。また巣の模様に目新しさがなくただ白っぽいだけだ。この時期の山は木の枝だけになり、明るくなって山の様子がよく分かる。尾根の姿、岩や倒木が見つけ易くなる。山好きの人はこの時期よく山を歩くのはキノコ探しばかりではない。どこにブナの倒木があるか、この木は何年後にキノコを持つか考え考え山を歩く。だけれどもこの頃は倒木も少なく自然に生えるキノコも激減した。
 きょうは目の高さの上ではあったがC−1中型輸送機が中津川上空を舐めるように飛び去った。このあたりはよく戦闘機が2機編隊で低く飛ぶのだが大きな輸送機が飛んだのはめずらしい。操縦士の顔が見えるときもある。その距離で見る飛行機はたとえ戦闘機でもかっこいいな〜と感じてしまう。きっと子供の頃に見た少年サンデーやらの影響なのかもしれないけれど、今でもカッコイイと感じる私であります。
 今日の名言
  無駄に終わった生や死は何もないのだ。
         スピルバーグ「宇宙戦争」

2009/10/27(火) 雨に濡れて「破獄」を思う
台風20号はここでは雨が強く風も時より強く吹いた。18号の時は覚悟をしていたが今回の20号なんか歯牙にもかけなかった。ところが起きて外を見ると池の水が満杯で溢れんばかりだった。排水パイプの網に落葉がかかり、水量が増えた分危ないところだった。こういった時は沢の水の導入を切っておくべきでいい経験になった。また駐車スペースのU字溝も落葉が詰まって水が枡から溢れていた。これも落葉対策が必要でまた排水のパイプのサイズを考えなければならない。治水とはなかなか面倒で難しい。これから雨降りの朝の仕事が増えた。ただそういうことだ。
 仕事も強い雨のなか枯葉の処理に終始した。枯れ葉は片付けるのだけれどそれを越える量の枯れ葉が流れてくる。嫌になった。雨に打たれて寒くはあるが震えるほどではなかった。きのうみた緒方拳さんの「破獄」。佐久間清太郎が網走の雪原を逃げる姿を思い出して濡れることを我慢した。でも私は佐久間のように収監されてるわけではないので街の飲み屋で一杯飲みたいとずーと思いながらいたわけだけれど、思うに佐久間とそんなに違わない自分に気がついた。彼のように強い意志と緻密な計画は持ち合わせないけれど。
 今日の名言
  「いいか坊主 夢を追いかけない人間は野菜と同じだ」
  「どんな野菜」「キャベツ」
               映画「世界最速のインデアン」

2009/10/26(月) 雨降りカッパ仕事、寒し!
 結局終日雨で疲れた。
 川には岩魚が上流に向かって上ってゆき、水面にはいよいよ枯れ葉が流れ来たって今年の色のある世界の終わりを指し示している。もう直ぐ冬になる。そして一年が終わって行く。まだふた月も残っているのだけれど伊達巻戦争従軍を考え合わせると私にとって一年は11月までであるから。
 雨でも風でもバスは順々とやって来てパッとお客が歩きはじめ、30分もするとしゅんといなくなってしまう。紅葉は津南方面も始まってバスは国道405号線を詰まらせ、詰まらせ下ってゆく。反対に津南から路線バスや観光バスが上って来るからそれでなくても狭い酷道405は悲鳴を上げる。蜂蜜の生蜂園から大赤沢までの間はことに大変である。是非、清水河原から左に入って東秋山林道か生蜂園から右に入って秋山林道に抜けることを進めるのだが、いくら言っても分からない唐変木もいるから注意するように。それでもそろそろここのもみじも終わりになります。そうなると今度は色をなくした寒い風が見えるようになって少し前の賑わいを懐かしんだりするのです。その頃のシンとした静けさも乙なものですが、そういった楽しみの分かる人は少なくなりました。
 今日の名言
  朝夕の食事はうまからずともほめて食うべし
                       伊達政宗

2009/10/25(日) つづき、薪割り流を少々
 風が吹くとはらはらと木の葉が落ちます。紅葉の頂点を過ぎた山がだんだん明るくなって稜線が見渡せるようになります。そうなるとここは初冬の風情です。これからの一週間は木の葉が陽の光を受けて輝きながら乱舞します。冬なのです。
 きのうの薪割りの続きを援軍の友人と始めたのが9時を少し回った頃でした。帰る都合のある友をなだめたりすかしたりしながら本日5時前に終えました。これは嬉しかった。ひとりの仕事では到底出来ない作業を終えたのです。そりゃー他の事は後回しになったけれど面倒な仕事を片付けて私は安心しました。東京の友人から心のこもった手編みの帽子や寸胴のレッグウオマーも届いて友人の帰った後、ひとりで酒を飲みました。タミコもなんだか私の周りをウロチョロしています。嬉しさは伝播するようです。今朝、佐武流山に向かった客も6時過ぎには切明下山と連絡がありみんなよかった。友はまだ多分前橋の手前辺りで渋滞の中かもしれませんが私ともっきりやの薪を終えたのです。これが喜ばずにおかりょうかです。後は少しづつひとりでやります。まだまだ60才なんだから文句は言えません。酔っているのでこんなものですが、とにかく安心しました。バンザイ。
 ところで友人は私のETCnと違って「カードがセットされていません」というとのこと私のETCの方が僕は好きだな〜。
 今日の名言
  男は女の過去を知りたがるが、女は男の未来を知りたがる。
  男は女の最初の男になりたがるり、女は男の最後の女になりたがる。
                       のり平の格言

2009/10/24(土) おまけの薪割り
 援軍の到着がないので掃除のあと昼から先日切ったカワクルミの薪割りを始めた。これが乾いていないから割れない。この木は軽い木で放っておくと直ぐ腐る。割ってさえいれば来年に使えるのだ。だけれどもう終わった薪割をここでまたやるのはちょっと大変だ。ボケたブナは芯のところしか使えないけれどこれも割らなければいけない。そうなると結構の量だ。津南の民宿「もりあおがえる」の中島さんがおいていってくれた薪割り機と斧でどうにか終えたがまだ半分も切っていない。天気次第の仕事なので明日は早くから割らなくては終わらないだろう。それを積んでシートを掛けて、時間があれば索道の籠を引くロープの滑車に雪よけのカバーを付けたいのだ。
 スギの皮はよく燃えるのだけれど油が多く煙突を煤で塞いでしまう。それで今日は皮を燃やしながらやっていたのだけれどよく燃えた。だれかお客がいたらビールでも飲みながら焚き火はご馳走なのだけれど週末の客は多くはない。明日も焚き火をしながら続きをやろう。晴れればいいな。
 今日の名言
  2匹のネズミがクリームの中に落ちた。1匹目はあきらめ、2匹目はもがいた。
  やがてクリームはバターになり、ネズミは逃げた。
            映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

2009/10/22(木) 面白いものだ、ETC
 久しぶりに屋根を叩く雨音だった。仕事がどうなるか気になったが弁当だけは作って仕事の準備を続けた。中止の連絡はなく霧雨のなか事務所に出た。雨のせいか何だか人が出ていなかった。今日辺り山奥に仕事に行きたいけれどそんなに甘くはない。今日も近くでの作業となった。
 先日ETCなるものを設置した我が軽自動車はまだカードが来ていないので使えないのだが、車は何だか敏感に反応してエンジンを掛ける度に「カードが挿入されてません」と年のころ38才くらいの女性の声が聞こえてくる。あれはコンピューターの作る声かもしれないがそれが言葉の意味と重なってどうも落ち着かない。それは確かに挿入しなくてはETCは意味をなさないけれど何もそれでなくてもよさそうなものだ。「入っていません」?これもちょっと突き放したようだし、「使えません」もチョット高圧的に感じる。なかなか難しいものだ。それでも私はこの女性のこのフレーズを聞くのが気に入っている。何だか笑ちゃうじゃないか、挿入。
 今日の名言
  女は嘘をつかない。だが、本当のことも言わない。
                   三木のり平

2009/10/21(水) バスとカメラと観光客
 切明温泉の赤い橋の上にはたくさんの素人カメラマンが何十万もするキャノンやらニコンを三脚につけて同じ景色にピントを合わせています。その後ろを何台ものバスが志賀へと津南へと走りすぎます。すると雄川閣のトイレは行列が出来、駐車場でパックの弁当箱が忘れられて残ります。毎年の光景に私はうんざりしているのです。紅葉ファンはファインダーに目を当てるだけで周りには一切無頓着でただシャッターを切ります。しかし写真に一番良いシャッターチャンスは朝の8時には終わっていると思うのです。切明や雑魚川林道と太陽の関係で言えばですが。
 今日は一日良い天気で日光の紅葉がきれいであるとか裏磐梯が最高だとかTVは伝えます。そっちの紅葉を見に行った方がいいのではないでしょうか。紅葉はここのだけではありません。
 ですがただひとつ取って置きのポイントをお教えしましょう。きのう我が宿にお泊りの七十路の単独行登山客が話していたのですが、野反湖からの道の紅葉は素晴らしい。人に出会わなかったことが素晴らしい。熊の糞が素晴らしい。こんな天気に山を歩けたことが素晴らしい。もうこんな天気のもみじをひとり占めすることはこれからは無いと話しました。
 どんなに年を取ってもやはり工夫や研究、努力をした旅は記憶に残ります。そう云う人には手間隙惜しまず知っていることはお教えすることにやぶさかじゃありませんが、目が点になったカメラマンはただ忘我の恍惚に浸っているだけだから危ないだけでこっちが注意しないといけません。秋山郷のもみじはそれはきれいなのですが日光や奥入瀬のように観光客を迎えるには準備が出来ていません。ですから何卒安直な気持は控えて、注意をお願い致します。では。チョット落としどころを間違えたようだ。だから写真は薬師堂の桜にした。この後切られて今はないけれど。
 

2009/10/20(火) とんぼも消えて、寂しい秋だ
 索道に乗るとこの時期ワイヤーにはトンボが鈴なりで滑車がトンボをひき殺すように対岸に渡ったものでした。今年はすっかり赤とんぼが消えてしまって、そのかわり寒くなった今でも蚊が飛んでいます。「沈黙の春」がやってくるように感じた。この2年確実にこの辺りの状況は変わった。蝉も少なくなったように感じるし、蛇も少なくなった。カメムシだってここでは去年と共に少ない。もっともカメムシだけは見つけると私が殺しているけれども。もっとも昆虫はその年によって異常に発生したりして一概には言えないのだろうが、このところの変化はその範ちゅうではないように思える。
 このところ新型インフルエンザがどうのと騒がれているけれど、私達の世代がやらなかった事の付けが現れたように感じてしまうのだ。私達に続く世代に取り返しの付かない地球を残すことになるのだろうか。例えばトンボの飛ばない秋は寂しいし、かえるのいない春は不気味だろう。今時の人間は虫も爬虫類も大嫌いらしいから関係ないと思うのだろうが、失ったものの大切さに気がついたときには自分の存在が危うくなっている時だろう。もう遅い。「明日のエコでは遅すぎる」とNHKは云うが「もう終わりですよ」と聞こえた。
 それでも仕事はあるので今日は重機で側溝の土砂を掬い出した。
 今日の名言
  私は賢明に思慮をめぐらし、愚かに行動し、一生の日々を送った。
                       グリルバルツァー

2009/10/19(月) 70まで後10年か。何回紅葉見れるかな〜
 仕事は半日で帰ってよいということになった。ごみを捨てて旧大家荘の前で鳥甲山がきれいだった。湯に寄ると昼ごはんをご馳走になってしまった。索道に乗りながら「弁当を如何にせん」と考えた。
 玉切ったカワクルミを運びながら、薪割りの準備をしようと考えつつ家で寝ているとどうも人の声が聞こえる。出て行って「おじさん」といわれるのもいやだから不貞寝をしていた。結局迷い込んだ主は扉の閉まる音を残して何処へ去った。私は2時間をかけてほとんどの枝を運び上げた。天気もいいし、こんな日は日向ぼっこしながら古山高麗雄でも読んでいたいものだとも思った。
 明日の仕事が中止になってしまったのでひとつ薪でも割るかそれとも側溝を重機で起こすか考えている。どっちも止めて寝っころがってでもいようか。どれも私の選択ひとつだけれども結局やらなければならないことは決まっていて呑気には程遠い。生きるってことは面倒なことばかりだ。桜も後10回なら、もみじも後10回。京都のもみじはまだ見ていない。果たして生きている内にちゃんと見れるかしら。
 昼の弁当は夕食として食べた。うまい弁当だと思った。
 今日の名言
  人は死ぬかもしれないし、国は興亡するかもしれないが、理念は生き続ける。
                      ジョン・F・ケネディ

10月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.