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2007/02/22(木)
春遠からじ
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東京は暖かい日が続く。秋山とて例外ではないようだ。慌て者のふきのとうが出始めていると云う。暖冬の影響なのだろうが、降った雪も瞬く間に融け、季節は駆け足で先を急いでいる。 私も東京での諸事に追われて少々浮き足立っている。為さねばならぬ事が山積しているのだ。年寄りの世話をしながら家事全般をこなしている。家を守るとはつくづく大変な事だと思う。秋山でも十年以上「もっきりや」を死守して来たが、自分独りの暮らしではどこかで甘えが出て弱い自分と折り合いを付けていた。今更ながら『主婦業』の苦労、キッチリと家を守る事の大変さに思い至る。やった事のないラグビーボールを渡され、独りで遥か先のゴールまで突進しなければならない気分だ。しかしボールを抱えた以上、私が私自身の力量でゴールを目指す決意をしている。小手先の小細工ではなく正面突破を狙うのだ。ずーっと離れていた分、弱った年寄りの世話をしながら家を守り諸事に対応し、毎日を真剣勝負で生きて行く。春は必ず来るのである。 と勝手な決意を胸に秘め、今日は都心を横断するために地下深く潜っている。
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