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2007/10/12(金)
猟師のナイフ
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文化文政の頃からここ秋山郷では秋田の阿仁マタギから伝わった熊猟が現在まで続いている。何年か前に出熊猟を見たことがあった。猟師たちは採った熊をものの一時間のうちに解体して猟師全員に均等に獲物を分けた。その時使われたのが写真のナイフである。猟師全員が似たようなナイフをもって実に良く切れたのを覚えている。江戸時代に完成されたものを明治、大正、昭和、平成と追い求めるように猟師は自分のものとしている。銃は火縄銃から村田銃を経てずいぶんと変わったがナイフだけは江戸が息付いている。
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