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2006/09/28(木) 山村をどうしよう
 続きの「秋山に生きる」の結果はこの一週間が勝負で、天気もさることながら元気なお年寄りと出会えるかにかかっている。金物屋氏は頭を刈って気合が入ったままバスから降りた。
 この間秋山の其処此処を歩いていると今日元気なお年寄り達がズーッと元気でいられる訳ではなくこれからの秋山郷は引いては日本の風景が壊れていくのではないかという不安がわいて来るのです。70年以前の秋山に暮らすことの厳しさ我慢、諦めが今のお年寄り達のゆるやかな暮らしぶりと表情を作っているのですが次の世代が飽食時代のなかで確実に違ったスタイルをとらざるを得ない現代、自然と人間が折り合いをつけた暮らし方がこの国の至るところで消えつつあるように感じるのです。殊に山村の風景は今年の大雪でTVが報じたようにもう支えきれない所まで来ているようなのです。もっとも、ここ秋山郷でこの大雪に騒いだのは私らの世代の役人の目線で、ここのお年寄り達はせいぜい薬が無くなる、病気の時はどうするかといったことでした。昔は全集落の人間が力を集めて病人を町まで下ろしました。近年ヘリも来るようになって充分暮らしぶりは改善されたのですが、町のようにはいきません。でもそれが山の暮らしで知恵と工夫の源だったように感じます。
以前秋山の人たちの暮らしを取材していたとき「もう20年前だったら」と言われたことがありました。でも20年前には戻れないわけで今しかないのですから私らは「秋山に生きる」写真と暮らしぶりを行ないながら今までの秋山とこれからの秋山を考えていこうと思うのです。写真は仁成館の前にある大きな水管理の井戸のなかになったアケビです。網の蓋から伸びた弦が井戸の中ほどで実をつけました。何か今の山村の現状のようです。


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