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2006/09/20(水)
好日
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天気が良くて、山遊びをする人、稲刈りに忙しい家々をまわって来る。 話を聞きながら写真を撮らせてもらうのだが、一日に何人もの人生に接すると私の胸が壊れてしまうのではないかと感じる重さがあった。人の一生は何分何時間で聞き遂せるものではないからだろう。でも、写真を撮り進めるうちに確信に似た想いが浮かんできた。ここの自然のなかで暮らしてきたご夫婦の40年、50年が僕たちに教えている感動は確かに人の正しい生活の結果なのだと。私もこうして老いて行きたいものだと感ずるものなのだけれど、どうもこの奥山住まいのウグイスは、一生忘れぬ片思いで終わりそうなのである。それだけが困った問題として残っていく。 金物屋からの一言「カメラマンは道楽や遊びでないことがやっと分ったようです」
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