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2006/08/09(水)
二足の草鞋
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昨日釣りから帰ってきたお客さんは河原で熊の足跡を見たといって「まいったなー」を連発していました。熊はここの原住民で私等よりかズーット長く住んでいるので驚くにはあたらないのです。熊の野郎はきっと朝早く水を飲みにやって来たのだと思うのですが、この時期多くの釣り人が川に入っているので熊は恐れて出て来ないはずです。山には食べ物もあるといいます。でも人間の食べ残した残飯をまだ若い熊は食べに出るともいいます。さてそうなるとなかなか経験則が当てはまらなくなってきます。人為的なことも含めて環境の悪化は野生生物にも人間にも直ぐそこで影響を与えます。 彼らは朝7時に釣に出発しました。食事を出して片付けて部屋の洗濯物を洗って、今度は普請組の準備に掛かります。忙しいのです。 今日は山廻りでスコップ担いで往復5時間の行軍でした。「普請組は歩くのを億劫がっていたら山廻りは勤まらない」「この分では脛毛ののびるひまがないだろう」と藤沢周平の一文を思い出して皆で笑いました。汗を拭き拭き見上げると対岸のはるか彼方に苗場の峰が浮かんでました。多分ここより歩いて7時間もすればあの頂にたどり着くだろうと感じます。
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