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2006/08/10(木)
待った甲斐があった
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千住時代の友人、安藤昌益の研究家がやって来た。彼は原稿を書くという。 もう12年も前になるのだが、私が千住の「もっきりや」を閉めたのには私なりの理由があった。あんまり儲かる店ではなかったがいい仲間には恵まれていた。経営はなかなか大変でこのまま後何年続けられるかが大きな問題だった。よしんば続けられてもここで知り合った友人があと何年かするとひとり減りふたり減りして私だけが残ってランチやらコーヒーを作っていることに寂しさを感じた。儲かりもしないもっきりやで帰ってこない仲のよい客を待っていられないと思った。店の隣にあったAOTSという法人に遠くから通ってくる仲間のような客が定年を迎えて散らばって去る前に私が定年を迎えてみんなが集まれる場所を作ろうと考えたのだ。それも、元気のあるうちに。そして12年経った今日友人が本を抱えて帰ってきてくれた。それも自分の仕事を持って。待った甲斐があった。 畑を見ると6日に蒔いた蕎麦が目を出していた。ただ山鳥の家族が5.6羽、畑の中で蕎麦を食べているのだ。彼らにしては待った甲斐があったのか。そういえば今日来ると予約をくれたお客は何の連絡もなく到着していない。これにしては待った甲斐はなかった。
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