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2006/07/20(木)
古山高麗雄を理解する
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草刈り機を担いで山道を上ったり下りたりするのは、なかなか苦しいものです。でも今日は30分程のものでしたが。 ビルマ戦線の兵隊やベトナム解放戦線の兵士はどんな苦労をして重い荷と銃器を担いだのだろうと、流れる汗のなかで考えます。私の場合は仕事で労賃という代償があるので、それも一日中の行軍ではないのですが、一銭五厘のハガキ一枚で持って行かれた先での命のやりとり以上にそこまでの行軍に泣くだろうと弱虫の私は思いました。 古山高麗雄の戦争文学三部作「龍陵会戦」「断作戦」「フーコン戦記」のなかでビルマの山中で弱兵古山一等兵の苦渋を身体で理解できました。私が今までどことなくすり抜けていた仕事に対峙して初めて戦争と個人、災害と個人が分るように感じるのです。今働いて得る賃金はとても大事に使わなければなりません。 今日の草刈り戦線のなかで古兵正宗殿が2匹の野ウサギをあわや刈り取る所であったと話しました。俗に云う民間人です。生まれて10日程のその兄弟はミツオとヒロコと密かに名づけて古兵殿の下で立派に育ってくれることを祈るものです。
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