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2006/04/28(金)
毎日、重労働
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薪の片付けをしないと、アッという間に雪が消えて作業が出来なくなります。くぼ地に積もった雪が重いブナの運搬を助けてくれます。F1さんは3尺2寸のブナを何日もかけて運びやすい大きさに玉切って橇で軽トラに積むのですが、切ったばかりで、水を吸い始めたブナの重いこと何のって。今日はブナでしたが板屋楓などはこの時期に切ると吸い上げた水が噴出すように流れそれで喉を潤したといいます。 粗方玉切った後の枝の部分を道端に僕は積み上げます。昔の橇と違ってプラの橇は引く力より滑る速度が勝って何度も転びます。雪解けの頃になると昨日と今日では雪の状況が日々変わるので今日中に片をつけなくてはならないのです。疲れたとは言えません。ここがつらいとこです。ひとりの仕事ならダラダラと気分で何日も掛けてやるところですが、それでも雪の減り具合との競争なのです。F1さんがチェーンソを使ってブナの柴に乗ってブンブン切ります。僕はひたすら薪を運び出しました。 朝の内にキーン、キーンと鳴くトラツグミの声を聞きました。「鵺」と言われて気味悪がられたこの鳥は、もう少し遅い時期になると夜明け近くに鳴くのです。歯が浮くような声に知らない時には何度も飛び起きたものでした。
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