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2006/02/26(日) この雨で川が濁ってきた
 雨と風が雪を消しながら中津川の水を濁らせていく。あんまり気持ちのいいものではないし折角直した橋が持っていかれるかもしれない。このまま雪解けが一気に進むとは思えないけれどもまだやることは残っていてここを出ることは出来ない。
今日は一日申告のための帳簿を整理するのだが、なんとほとんど工事やら備品の占める割合が多いのには驚く。口に入る物への出費はほんの僅かだ。ジェニ係数だとどうなるのか分らないが収入の何倍も出費に係っていたのではしょうがないものだ。それはそれとして今年だって似たようなものだろうし、それでも面白がってやっていくしかないだろうなー。毎年この時期は気分が凹むのはこの申告によるところも多いようだ。
外に出て屋根を見ると雪はほとんど消えて、まだ2月の内にこの暖かさが来ていいのだろうかと変な感じになった。

2006/02/24(金) 雪の重さと、体の痛さ
 家の周りは2mの硬い雪に囲まれているのですが、雨と風がそれを融かしていきます。これから暖かい日には一日で30cmも融けることがあります。雪堀りしたくても雪がなくなるのです。まだひと月はまず消えませんが。
昨日の鉄索修理ではまだ右岸のテラスに籠が入ってこないのでワイヤーを30cm上げる第二期修理までの間、丸木橋をもう少し安全にしなければなりません。そこで左岸側の5mの橋を直しました。橋は十二月の降雪で、積もりに積もった雪が何かの拍子でバランスを崩して横倒しになったままです。掘り進むうちに横倒しになった橋は真ん中でくの字に折れて今年の雪の多さ重さを現しています。これから雪解けの大水が出るまでの約ひと月の間使えるように補強してもう止めました。このところの作業が力仕事だったせいか体があっちこっち痛くてしょうがありません。主のいない湯で盗み風呂を頂いて帰ってビール、ウイスキーなんかを飲んだらすっかり寝込んで、フュギユアスケートを見損なってしまいました。いや、それは朝に見ているのですが、何度でも見たかったのです。

2006/02/23(木) 前へ、前へ!
 冬がひと月早く来て、春もひと月早く来たようなものだ。中津川右岸の鉄索に下りる道はすっかり雪が腐って歩くのに往生することしきりだった。
鉄索は霧雨の降るなかT雄さんの力を借りて応急であるが復旧を行えた。ワイヤーが下がって完全ではないがそれは後のこととして、これで救助隊の要請はしなくて済むだろう。
鉄索はまず、ワイヤーを樹木に固定しているので、それに食い込んでいて木の中で腐っているという可能性が大きくそれは左岸も右岸も同じで大家さんがここに住み着いてから50年近く経つ現在、これ以上の維持は無理かもしれない。勿論今日明日ということはないのだけれどここで大丈夫だなんて思ってしまうと、直ぐ3・4年が過ぎてしまう。ここは一番付け替えるのが大切だろう。
雪解けを待って測量して設計図を作って、見積もりを取って、やれることは全て自分でやってとにかく夏も冬も安全なものを作らなければならない。
この大雪がなければ新設は考えなかったが、この雪のお陰でまた進化するチャンスを貰ったのかもしれない。雪は人間に何かを残して消えて行くのだと考えた。
何かを思いつくとつながっていくもので今日は夜、洗濯用の水が何故細いのか直してみた。小さなゴミが蛇口に詰っていたせいでこれも直した。

2006/02/22(水) 掘って掘って掘り出せ鉄索
 僕が言うのではありませんが、山田風太郎氏は「人生は無意味である、その人生を生き抜くことに人間の尊厳がある。」と話しました。「ウム―」と唸ります。
昨日トリノでは女子フィギュアスケートが行われて、コーエン、スルツカヤ、荒川等の演技は日々の修練を連想して感服させられました。メダルがどうのと言うより真摯に生き抜いて努力する姿にある尊厳に僕は感動するのです。
ここ秋山で生きてきた人々が大雪だとか、夏の寒さのなかで淡々と生き抜いてきた姿には人間としての尊厳があると僕も感じます。僕は中途半端な人生しか生きてこなかったからあんまり尊厳はありませんが。
そこで僕は泣きながらぶち壊れた鉄索を掘り出します。掘って掘って掘りつくすのです。ワイヤーは掘り出すにつれて重しが取れてビーンビーンと立ち上がってきます。まだ人生が無意味であると実感出来ない僕はその都度ワイヤーが外れて首が飛ぶような気がします。そのうち疲れ果てて首が飛んでもいいやと「人生は無意味である」ということを実感するのです。でもまだ尊厳はありませんが。

2006/02/20(月) 湯治に向かう。
 左程寒い訳ではないのですがあまりの雪の硬さに負けてチョッと雪構いをして引っ込みましょう。 
昨日痛めた膝の筋を温泉で直そうと考えました。いいアイデアなので3時すぎに長靴だけで川を渡ります。今年初めてカンジキを脱いで渡る橋は充分安全な橋です。ただ気になるのは鉄索の傷みっぷりです。雪で受けたダメージは相当なものです。とにかく応急には直しますが、本格的に直すために明日は栄村にあるもうひとつの鉄索を見物に行こうと思っています。
まぁーあんまりお金をかけないで直す訳ですが生きたお金なら幾らでもかけたく思います。

2006/02/19(日) 昨日と同じ。
 昨日の続きを細々と続けます。池にも雪をぶち込んでスロープの高さを20cm下げます。
台所の裏といい、池の横のスロープは踏み固めているせいか、硬いのなんのって頭に来てしまいます。唐鍬や剣スコップを持ち出して雪面を割って行くのですが、でこぼこになった面に足が取られて膝を捻るは尻餅を付くはサンザンです。
こういう時はぼちぼちやるしかありません。まー暗くなるまでやって久しぶりにきのこスパゲッテイでも作って映画でも見ます。

2006/02/17(金) 寒いことは寒いけれど・・・
 昨日の放水のお陰で、橋の向こう側の雪が流されているのを見るにつけ雪解けが早くも始まったかと気持ちが焦ります。そんなこんなで、まだ2月の中旬なのに鉄索のもっきりや側を掘り出します。掘っていくと、雪の重さは大したもので杉の支柱がワイヤーの重さで20cmほど裂けているではありませんか。支柱の支えの丸太の番線にひっかっかている有様。この大雪が消えてからでないと工事が出来ないかもわかりません。そうなったら雪解けのころはひとつ、旅行にでも出てみるかと考えながら今日の作業を終えるのです。
 昨日の津南相吉の友人宅は除雪機で雪を飛ばしているのですが、あまりの高さにもう飛ばす所がないということで今日機械で雪の山を崩すそうです。僕のところばかりでなくこの雪国の状況は多分他所の人には想像が出来ないだろうから写真を添えましょう。

2006/02/16(木) 川の様子がすっかり変わって
 相吉のお婆ちゃんの家の雪をバックフォーで除けるということで手伝いに向かいます。津南からあれで100mも高いのかな、相吉の雪は相当なものでした。機械の仕事は百人力でスコップ片手に手伝っているのか邪魔しているのか分らない僕の仕事です。手伝いながら自分の毎日の雪構いが寂しく思われるのですがそれは致し方ないと諦めます。
 帰って午後5時に放水が終わるということで待っていたのですが、暗くなってきたので川を渡りにかかります。川原に降りて見ると様子が違っていて、橋までの雪が流されてすっかり岩が露出しています。膝までの水を泳いで橋に取り付くのですがカンジキをつけた僕の長靴は水浸しになってしまいました。東電に聞いて見ると5時に終了する予定が延びたと言われてそれはないでしょ、東電さん!と大企業の気の使い方に驚きました。

2006/02/15(水) 気分を変えましょう!
 気分を変えようと放水前に川を渡りました。水は橋の下面からスコップ一本分下を流れていました。放水後の水量を見ようと鉄索のワイヤーを掘り出しながら待つのですが、一向に放水は始まりませんでした。ワイヤーを掘り出す間、2時間水かさは上がらず僕は津南へ向かい友人の家の雪下ろしを手伝って、風呂に入ってからジャングルバーで気分晴らしの飲み会をするわけです。
 津南の町はこのところの暖かさと雨のせいか随分と雪も落ち着いてきたように感じられます。友人の家の屋根もザラメの雪で重いことは重いのですが左程時間もかからず、この分ではもう上がらなくてもいいもかも等と呑気に終えましたが、なーにまだ2月の半分でそう上手くは行かないでしょう。そう云えば先だって大家さんが言うには「前倒しで雪が早く来たのかも知れない。この分だと・・・・」とはっきり言った訳ではないのですけれども、希望的な感じで話していたのです。

2006/02/14(火) いやー疲れます。
 今日は晴れ渡りまして日向ぼっこにはいい日和になりました。だけれど雪構いには最悪です。雪が融けてスノーダンプにへばりつくのです。重いのなんのって。30分動くともう嫌になってへばります。こんな気候だと、構わなくても雪は融けてなくなるのだから家に逃げ込みたくなるのです。そんな訳で三角小屋から剣スコップ、唐くわ、つるはしを出すとブラリ散策とシャレこみました。カモシカが木の皮を食べていて近づいても一向に逃げません。そこで写真を一枚。写真は掲示板に!
あんまりお腹がすいたので食事を取ってから、台所の明かりをもう少しとガンバルのですがさして変わりません。こんな時は何をやっても疲れるだけだと引きこもりました。
夕方東電から電話で明日発電所の保守の為放水するという連絡。これには驚きました。
橋が流される可能性があって、鉄索もまだ雪の中だし僕の生活は風前の灯となりますし、明日は一応水量の増加を確認してから避難でもしようかと考えています。それともここで篭城するのもいいのかも。
 疲れたところになんだか嫌な放水の情報でクタクタになりました。勘弁してよ、東電さん!といったところです。

2月絵日記の続き


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