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2005/04/28(木) お花見気分
今日はガソリン買うついでに、栄村まで降りました。すっかり初夏の気分で、桜と遠くに雪は格別なものです。
「山の暮らし」のプリントを担当してくれるSYさんの所で、無い知恵を絞ってまとめて来ました。この「山の暮らし」はその内ここでも紹介させてもらいますが、雄川閣(切明)で手にすることが出来ます。来ることがあったら是非ご覧下さい。近くの友人TTさんの萱屋根の葺き替えが出来たというので見に行ってきました。まだ、全部終わったというのではないのですが、なかなかきれいに出来ておりました。大きな萱屋根で、彼は十年計画だと笑いますが、着実に進んで行くのは、嬉しいものです。
さて、東京の友人I氏のおふくろさんへ山のものを届けたくて、あっちこっち歩き回って、こごみ少々、フキノトウなどを送りました。たまに下界に下りると忙しいものでガソリン、灯油などを買い求めて漸く仁成館に帰り着きます。湯のご主人からもうこごみが出ているぞ、とお小言を頂戴しながら帰宅しました。
鉄索のワイヤーが緩んで、乗り場のテラスにあたるもので、ワイヤーを締めます。買ってきたガソリンにオイルを入れて25分の1の混合ガスを作ります。風呂を沸かしてさっぱりしてビールなんかで春をもてあそんでいます。そこに、Fさんから明日こごみ採りに行くか?と。行ってきます。

2005/04/26(火) やるべきことは やっておきたい
 朝から寒い雨が降って、こういう時は骨休みを決め込みたいものです。
ゆっくり起き出して、洗濯物を構っていると、再び降り出す。まあー、明日があるさと腹を決めてノンビリしていると、昨日見てきた道に覆いかぶさっている樹木が気になる。ほんとは早く切っておかなくては、重機が入ったときに邪魔になって、作業がスムースに進まないので終えておきたいのです。
午後1時になると小降りになる。じゃあ行くかと身支度。チェーンソにオイルとガソリンを入れて、担いで出かける。斜面を這い登りチェーンソを回す。足場が悪く、まだ枝先が雪のなかなので、切すすむと木が撥ねようとする。これは怖いです。バリバリと音を立て、耳元を枝先が撥ねていく。一本二本と切り進み、十本も切り終えると、どうにか格好がついて、ホッとした。いつもそうなのだが、予定を終えるとほんとに嬉しくなるのです。ことに機械を使った作業では感じるのです。
4時になって、昼を食べてボーとしていると、体の節々が痛い。まだまだ体は冬の動き方を覚えていて、春バージョンに移行してないようです。

2005/04/25(月) お風呂 復活
 すっかり春めいて、津南では梅、桃、桜が始まりました。
友人宅から戻って、TVを点けると大きな事故で驚き、明日は我が身と感じます。で、道の具合を確かめにブラブラとスコップ肩に歩き出します。案の定、道には雪解け水が流れてあんまり宜しくない状況であります。いつもそうなのです。この時期の道というのは、惨憺たるものです。それが重機が入って整備すると、どうにかなるのです。
見上げる崖の上にはイワウチハが咲き出していました。なかなかいい感じで暫く眺めています。ふきのとうを探しながら、道なんか構うことかと、ブラブラと帰り着き水の出ない風呂を直しに掛かります。給水口にあるフィルターに泥が詰まっていまして、それを洗うとお湯が出ます。しめしめ、です。ところが今度は水が出ません。はて?と悩んで、蛇口を外すとここにもゴミが詰まっておるではありませんか。でも、原因さえ解れば直ったも同じ。直ぐにゴミを取り除きます。それから、ゆっくり風呂に浸かるのです。
援軍氏が帰って、一人になるとナンだか気が抜けてしまって、力が入らなかったのですが、一つ自力で問題を片付けるとどうにか落ち着くのでした。こうしてまた長い日々が続きます。

2005/04/24(日) 畑に行って驚いて
  五日ぶりに畑に行くと、雪はほんのわずか。早くしないと皮を剥いた杉が出せなくなってしまいそうである。一人ではどっちみち出来ないので、蟻地獄をきめこんで通りすがりの客を待つのである。さて、蟻さんは来るだろうか。
 友人が55メガのメールを送ってくれて、こちは大騒ぎ。何時間受信していても一向に終わらず、壊れたと思い津南に来て友達のお手を煩わすことに相成る。ADSLの回線の友はいとも簡単に受信して終へり。
 山葵畑ももうすぐ始まりそうで、こごみも土が出た所では始まって、忙しくなるぞ!です。きょうは友のとこでHPの改修をやってみます。
 できるかなー?

2005/04/18(月) たまった生きるための仕事を
  いろいろイベントがあって、やらなくてはいけない仕事が溜まっています。今日は、是が非でも片付けないといけません。
 橋にする杉の皮を剥かなくてはいけません。径で80cm長さで7m、それが2本。まあー一本に1時間。それから、榛の木の枝打ちしたボヤ(小枝)の片付け。水場の調整。雪解け水で水量が増え、ゴミがパイプに詰まっているようで見に行きます。トイレに溜まった汚物を出さなくてはなりません。ゴミを燃やします。と、生活の滓を手当てします。その前に、一昨日採ったフキノトウを作らなければいけませんでした。
 昼前、イチロウの試合を見て、おっとり刀で向かいます。チェーンソウを担いで、鉈をぶら下げて、作業が始まります。これといって、面白い仕事ではありませんが、こういったことが重要なことなのです。ひとつひとつ仕事を終えて、水場に入る水の内、あんまり多いので一つを止めます。それでも、タンクは呑み込めません。この時期水の心配は、ゴミ詰まりです。
 さて、トイレが大切で、開けてみると左程の量ではありませんが、とにかくポンプでくみあげます。
 ここまでやって、日は暮れ始めました。背中にかいた汗がまだ乾かないうちに、家のなかの仕事も終えて、「どうだ!」と自分を褒めました。

2005/04/17(日) 早稲田第二校歌と総会
 昨日の興奮はなかなかのもので、ほんとにいい経験をしました。
まだ7時だというのに電話で起こされます。寝ぼけているので、F1さんだというのは判るのですけど、何を言っているのかよく解りません。とにかく早く来いということなのですけれども、援軍1氏は大の苦手の朝7時でありまして、起こすに起こせず、そのまま布団に潜り込みます。トイレに起き出す音をいいことに、彼を起こして9時にYTさんのところに向かいました。YTさんは猟師スタイルで待ち構えてくれて、雑魚川のコミゾまで熊探しに行くというので、再び同行を願って出かけます。二日連ちゃんの猟で、すっかり猟師気分。
でも、そんなに簡単ではないので、熊は見つけられないのですけれど、今年はの花芽のふくらみが多くて、熊は木の上に上がっているという。春、熊は木の上を探すという。
呑気にブラブラ山を歩きながら、日に照らされて景色を楽しむのは、山でのおご馳走だと感じました。
私の住む、屋敷の新年度総会が開かれ、出席。30戸近い住民が集まって、議事進行をして、後、懇親会と相成りました。いい頃合になって、区長から「なんか歌え」とご指名を頂くと、小生「早稲田第二校歌」人生劇場台詞入り、楽しく笑って帰りました。
気分もいいので「秋刀魚の味」を見て、漸くHPに向かいました。写真は昨日熊を待ちながら、蓑虫になっていた姿です。

2005/04/16(土) 熊という奴はソ 寒いものだ
 前夜、2時半まで飲んでいてはいけませんが、とにかく念願の熊猟に同行を許されて、朝6時起きとなりました。お弁当を作ります。前日、鳥釜飯を作って置いたのです。ギュウギュウにご飯を詰めて、お茶やパンなんかを持って、早々に6時半の待ち合わせに向かいます。YTさんの所へ行くと、お上さんが「とうちゃん、もう行ったで」「うわあー」とホンダの軽トラを追いかけます。前夜の祟りかスピードを出すと、体が後ろに残ってしまいそうで困りました。栃川で追いつき、そのまま、五宝木まで一目散。親方の家に集まってくる猟師の表情には、これから行われる猟の期待と緊張が、肩に担いだ銃の重さと共に伝わってきます。私と写真のY氏は、猟というよりか銃を担った面々に頭を下げて「よろしく、よろしく」とお願いすることに腐心するのです。
やがて、出発の時が訪れ、七人の野武士はそれぞれの軽トラに乗り込んで、山へと向かいます。車を置いて山に入っていく猟師は長い一本の隊列を組んで、大きな歩幅で一歩一歩確かめるように斜面を上ります。時より吹く風が、皆の期待を包み込んで山へ向かいます。雲が切れて、陽光が肩に担がれた銃を照らします。猟師は黙りこくって順々と熊の巻き場へと着きます。我らはその少し前で、邪魔にならないように歩みを止めて、杉の葉をしいてYTさんと共に腰を下ろします。七人の野武士は車座になって軍議の後、二手に分かれて歩き出します。
用事のあるYTさんはこれで帰ってゆき、残された私たちは、興奮を秘めながら時計を眺めます。1時間、2時間、刻々と過ぎてゆくなか、ただ、待ちを決め込んだ私たちはお弁当を使います。杉の葉をもっと集めて、横になれるベッドを作って、やがて熊引き歌と共に下ろされてくる大きな獲物を待つのです。
気がつくと前夜の崇りで睡魔に襲われて、いびきを掻いて眠っている私の耳に「ほー、ほー」と熊の巻き狩りが始まった声が届きます。時計は10時をさしています。いよいよ始まったのです。
矢場(熊の逃げてくる所で銃を構える所)に人が立ったのです。時よりピーピーと笛の音がするきりで、熊も猟師の姿も探せませんでした。そして、時間だけが過ぎていきます。それから、4時間寝たり起きたりしながら待ちわびる私たちの上に、降り注いでいた日の光が、厚い雲に隠れると、途端に雪の冷たさ、風の怖さがおそってきます。体の芯まで凍ることはなかったのですが、結構な寒さでありました。
猟師の人たちがいつもこの寒さのなかで、ひとり獰猛な熊と対峙することは、生やさしいことではありません。何時間も好きなタバコも吸わないで、トイレも我慢しながら、汗で濡れた体を、冷たい風にさらしてする猟は、こんな形で参加した私にも十分感じられるものでした。これからも、チャンスがあれば、万難を排して参加させてもらい、是非、猟師の喜ぶ姿を見てみたいものです。
今回の猟は、熊が獲れませんでしたが、私たちの初めての熊猟は「熊って奴はソ 寒いものだて」

2005/04/15(金) 熊猟に 行くかい?
 大家さんが朝やってきて、来年の橋作り用に杉を切るというので、起きだして付いていくことになりました。先日、板屋楓を倒した所の杉を返します。杉は密集して生えているので、引っ掛かってしまって、上手く倒れません。「杉はこれがあるから嫌なんだよ」と話す大家さんのテコとして、ロープを何回も投げて3人で引き倒しました。皮を剥いて、雪のあるうちに引っ張り出しなさいと、お父さんのように教えてくれます。
こんどは、大家さんが先日倒して引っ掛っかてしまったハンノキをチェーンソで切るのですが、これがまた大変なのです。杉と違って重量感があります。太さも違います。勿論怖さが大違いです。わたくしはどちらかと言えば、遠くで見ている方なのですけれど、80歳を過ぎた大家さんは、八面六臂の活躍で、ほとんど一人で仕事を終えました。
さアー大家さんが帰ると、フキノトウを探しに出かけます。まだまだ多い雪のなかから、土が出ている所にはきれいなフキノトウ(ホウキント)が顔を出しています。フキノトウでも黄色い花と白ぽい花があるのです。味が違います。白いものは苦いといいます。でも、まだまだこれからです。
きょうは本村の友人SY氏が来てくれました。高橋おでんということにして、準備していると、YTさんから電話がありました。
「長谷川さん、熊猟に行くかい?あした五宝木の衆が熊猟に行くけれども。行けば、朝5時半頃から、弁当持ちだよ。危険なとこは駄目だよ。邪魔になってもいけないから、それでいいなら、聞いてあげるよ。」「お願いします。是非」
さて、今、電話を待っているのです。

2005/04/13(水) どうも 猿の惑星だそうです
 今日は朝から、きのうの続き。天気も悪いし、ちょうどいいと思って頑張ります。
午後2時になって、あんまり肩が凝るので湯に行くも不在のようで、切明の雄川閣まで行ってお風呂に入る。ジンジンするくらい、いいお湯で温まりました。そこで聞くと今年の志賀高原までの除雪は志賀側から始まったばかりで、多すぎてどうも6月1日になるようです。秋山の若手有望株のFKさんと話して、そこを出ました。車のワイパーには、雨が霙になって流れていきます。
援軍1氏は猿の写真が欲しいらしくキョロキョロと外を伺うのですけれども、今はどうも小赤沢辺りで遊んでいるらしく、ここでは見つけられませんでした。
雨が降ると村は静かです。誰にも行き会わず、死んだようにコップの底に沈んでいました。鉄索を降りて我が家側の雪を払って、小さな橋を出しまして、帰って、チゲ雑炊で昼、夜の飯を取りました。
落ち着いたので、これから続きを続けます。少しですが歯が痛くて、よく噛めません。

2005/04/11(月) 松代、十日町、ふきのとう
 朝起きだすと外は深い霧に包まれて、まるで何か劇的な事象が私に起きそうな、そんな予感がありました。
が、起きませんでしたけれども、仁成館さんからお誘いがあって松代にお蕎麦を食べに連れて行ってもらいました。「善屋」というお蕎麦屋さんで大盛り天ぷら蕎麦、ご馳走さまでした。十日町では、久し振りにSHさんご夫婦にも偶然出会えましたし、帰りがけにふきのとうも採って気分は最高でした。
松代あたりは随分と雪が多く、ここ秋山より多いと思います。冬の間中、今年は里雪型の降りようだと思っていたのですが、それは間違いではありませんでした。この分だと、山菜は秋山と同じ頃になるように思われます。
帰りがてらに採ったふきのとうは、佃煮にしようと思います。
まず、洗って、塩を入れてサッと湯がき、食べやすいように刻んで、水に放ちます。あくを抜いてから、水を絞って生醤油で煮ます。煮切る前に、たまり醤油を入れ、乾煎りした花かつぶしを砕いて煮ると春の常備食になるはずです。ご飯には大変合います。
明日は少し気を入れて「山の暮らし」に向かわなくてはなりません。このところ秋山では亡くなる方が多く、一応に皆さんが寂しそうにしているように感じるのです。何か皆がワハハと笑えるようなことを探したいものだと感じるのです。皆が元気だった頃のことを話しながら若返って貰うためには、他所者の何にも知らない私が笑われるのが一番だと感じます。その為にも今までいろいろ伺ったお話を早くまとめなければなりません。推敲を重ねておりますので、今しばらくお待ちください。

4月絵日記の続き


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