☆みさ日記☆
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2006/11/03(金) おじいちゃん。。
11/1、広島に住むおじいちゃんが亡くなった。

父と母はお通夜があった昨日から先に広島に行ってて、私と二人の兄は今日車で日帰りで行くことになった。

昨日の朝、先に出発した母からメールが届く。
「お父さんが洗面所に入れ歯忘れたらしいから、明日持って来て〜」

こけそうになった。

父は喪主だ。
このままでは歯抜けの喪主だ。
ちなみに父の名誉のために説明すると、父のは入れ歯といっても、ないとフガフガ言うような総入れ歯ではなくて、隣の歯にハリガネみたいのでひっかけてはめる「部分入れ歯」なので、たびたび忘れることがあります。

続いて上の兄ちゃんからメールが届く。
「明日、朝6:00すぎに迎えに行くから」
上の兄は結婚してて子どももおります。
なので私は「叔母さん」です。
奥さんは今2人目がお腹にいててしんどい時期なので、今回は欠席です。
「わかった〜!お願いしま〜す!」と返事をする。

続いて下の兄からメール。「おとんの入れ歯と式場の地図ははオレが持ったから!」
一日に2回も入れ歯についてのメールを受信するとは思わなかった。
下の兄は守口の方に住んでいるが、礼服をとりに家に来ていたらしい。
母は「入れ歯メール」を兄にも送っていたようだ。
「わかった〜!じゃあ入れ歯よろしく〜!」
と、返事をする。


朝6時すぎ、上の兄が迎えにきた。私を拾って、次は守口に住むの下の兄を迎えに行く。
こんな風に3人でどっかに行くなんて久しぶり、か、初めてかもしれない。

昔は、父の実家広島には、お盆とかお正月によく家族5人で帰ったものだ。
日産ブルーバード(5人乗り)に5人。
後ろに兄弟3人乗るのだが、私は否応なしに真ん中だった。。
兄2人は私の4つ上と3つ上で年子だ。
3人とも小さかった時はきっと問題なかった後ろの席も、兄が小学校高学年…中学生…と体が大きくなるにつれ、真ん中の席はどんどん窮屈になった。
そんな状態で広島まで約4〜5時間。。
私は、「もう〜!!真ん中きつい〜!!」とよく文句を言っていた。


今日は兄のでっかい車に私は後ろ座席に悠々一人。
運転もできるけど、きっとしなくていい。っていうか、させてくれなさそうなので、ゆっくり乗っているだけでよさそうだ。

ところが…3連休の頭という事もあり、高速はいきなりの渋滞。。
「告別式間に合うかな…」って感じやったけど、宝塚をすぎたあたりからスイスイで、無事時間にも間に合って到着。


着替えて、兄たちとおじいちゃんの顔を見に行った。

お盆やお正月に私たちが遊びに行くと、いつも外まで出てきて、
「よぅ来たの〜、よぅ来たの〜」と言って出迎えてくれたおじいちゃん。
夏はいつも、広島代表校を応援しながらテレビで高校野球を見ていた姿が印象的だ。
そのおじいちゃんが、目を閉じて眠っていた。
涙が出た。


告別式が始まり、お坊さんが3人も来てお経を読みはじめた。
1人ずつお焼香をし、最後は喪主の挨拶だ。
マイクに向かう父。
あ、入れ歯はちゃんと受け取っただろうか…。

「前日の晩はいつも通り家族と食事をとり、床についたんですが、夜中にトイレに起きて、トイレの前でバタンと倒れたそうで、それに2階で寝ていた孫が気付き、すぐに救急車で運ばれたんですが、そのまま息を引き取りました。」
亡くなった経緯を簡単に説明した。

「私の父は私が2歳の時に沖縄で戦死しまして…ちょうど7歳の時に今の父が来ました。それで、下に5人の兄弟ができたんですが、父は、私の事も、他の兄弟と同じように、分け隔てなく愛情をもって育ててくれました。」

そう、父は6人兄弟の長男だが、亡くなったおじいちゃんとは、唯一血の繋がりがないのだ。

涙を流す父の姿を初めて見たかもしれない。。

私もいっぱい涙が出た。


それから火葬場に行って、また式場に戻り、みんなで食事をして、終了した。

父と母はまだ残るので、私はまた兄たちと車で帰ってきた。


昔は「後ろ3人きつい〜!!」と文句ばっかり言ってたけど、今日は兄ちゃんたちがおってよかったと思った。
こうしてみんな揃って広島に行ったのって、何年ぶりやろう。。

でも、どうせ揃って行くなら、おじいちゃんが生きてる間に行けてたら、おじいちゃんも喜んだやろうなぁ…って思う。


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