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2005/06/06(月)
よしよし…
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今日のレッスン 中学3年生のちあきちゃん。 お姉ちゃんも中3のときに「お母さんがやめろというのでピアノをやめます」そう言っていた経緯があったので ちあきちゃんも時間の問題だろうとは思っていた.
そしたら今日「先生…今の曲が終わって、次の曲ができたときピアノをやめます.」 「あら、また急に??」私がそういうと 「お母さんから少し前から言われつづけていて…」 「仕方ないじゃん、勉強しろってことだよ」そう私が言うと 「でも先生、ずっと前先生じゃないときにピアノやめたいっていったら だめって、習い事を続けることは大切だとか言ったくせに、やりたいって言ってるのにやめろって言うなんてひどいと思うでしょ?」 私は返答に困った. 「家の中や塾じゃ息が詰まりそうで、ここへ来る時間だけが色んなものから離れられるのに・・その時間さえなくなる…」 紅潮した顔で今にも泣き出しそう. そっかそっか…ちあきちゃんにとってせめてもの息抜きの時間がココだったなんて 私はそれだけでうれしいよ…ほんまに。(涙)と、心の中でつぶやく.
「今の曲が仕上がって(ほぼ終わりそうなので)次の曲で終わり・・ってなんか半端じゃない?」と聞くと 「いや、そこが妥協地点なんです.その代わりどうしても弾きたい曲を最後にするって。それならいいよって。だから私の好きな曲をさせてください」 「その最後にしたい曲って?」 「月光!!ずっと前に発表会の候補曲でもらっていたときからやりたかったけど、レッスンに来なくなったら進められないから」
なんとも涙ぐましい話で、少しジーンとした. ベートーベンの月光2楽章だけだが。 「わかった。そのかわり勉強の方もきちんとすること.‘ピアノ弾いてる暇があったら勉強しなさい!’そういわれないようにね」 「うん。わかってます。でも私としてはゆっくり譜読みをしてレッスンできる期間を長引かせようと思っているんだー」 「はらま(笑)」
親御さんの気持ちもわかるし、子どもの気持ちももちろん分かる. 親にしてみりゃ、そんな時間配分できるような子ならとっくに文句などいってるはずがない.できないから不必要な時間を削除してあげるのだと.」 前にもそのお母さんにはお姉ちゃんがやはり同じようなケースだったので きっぱりやめるといわずに・・と説得したことがあったのだが。 そこから先は立ち入れなかった.
とにかく、ちあきちゃんが高校、大学と進みある日「音楽やってみようかな」そう思い、今度は自力でどこかへ習いに行ったり、独学したりなってくれれば私の本望. …といい聞かせながら。
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