|
2004/09/14(火)
前向き
|
|
|
フルートを始めて2年強経つであろうか・・・K子さんのレッスン. 娘達もそれぞれ嫁がれ、だんな様との二人暮し。 何か生きがいを見つけたかったということでフルートを始められたが 当初は不定期のレッスンで月に2回か1回か、持病のこともあってコンスタントには来られない。 忙しくなるとしばらくご無沙汰というペースだったのだがそのK子さんが思い立つ。 「母のいる老人ホームの敬老会でフルートを吹きたい!」 運指も半分も覚えていないが、しっかり練習するならばとの条件付で 月3回のレッスンにして猛特訓を始めたのが6月からだった・・と記憶する.
曲目は「ふるさと」と「荒城の月」 なるべく吹きやすい音域で. 始めはまったく歯が立たなかったのだが 本当に目の前に目標があると人は成長するものである. 低音域から中音域途中までしか覚えていないし、スラーだって出てきていないし・・・ なのに、K子さんは本当によく練習をされた.(驚) スラーだって吹きにくい中音域だってブレスだって長く続くようになった. 「よく頑張りましたね.本番の出来如何にとらわれないで今のこの時間を楽しみましょう」 そういうとK子さんは「先生、本番が終わったら少しゆっくり休んでからまたフルート再開します.」 「そうですね。このところフルートの練習が気になって他のことがおろそかになっていた といわれればそうかもしれません.それがK子さんのペースならそれもいいでしょう. でも休めばその分取り戻すのには時間がかかりますからね」
そして待望の本番がこの日曜だった. そして報告の電話が今朝あった.(昨日は私がつかまらなかったらしい) 「先生、私思い上がっておりました.今回の発表でものすごく緊張してガクガクになった自分を 客観的に見ていい勉強になりました.休むなんていわずにここで区切ってしまったら これまでの練習が無駄になると痛感したので来週からレッスンを再開してください.」 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
その人々の出す結論に間違いなどないし、それを指摘をする気もさらさらない. K子さんの話だって、少し休養をとってからだって全然構わない. 休養なんかとらないでいつものできたペースで続けるならそれでも構わない. 大切なのは自分でこうしよう!と決めること. そして私の役目はどんな答えでも受け止めること. どんな結論であろうと前向きでないはずがない.
|
|
|