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2004/04/13(火)
三流か一流か
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今日読んだコラムに心が引っかかった。
演奏家からいわせると「いかに人よりうまく歌うか?」 そんな質問をされると「変な癖をつけず基本どおり歌いなさい」とか 「人と違う歌い方でないと個性を表せない。基本通りではつまらない」 ・・そんな相反する答えが返ってくる。 では、例えばアナウンサーにしてみれば「おっ!○○さん頑張っているなー」と感じさせる人と しゃべり手に注意をとられないほど自然な人. ふと気付いたときに「あれ?今日誰がアナウンサーだったっけ?」と忘れてしまうほど淡々とした仕事ぶりの人. 前者と後者ではどちらが本当にうまいアナウンサーでしょうか? また、これといった特徴もなく聞こえるアナウンサーのしゃべり方. 一方デパートの館内放送やバスガイドの独特のイントネーションのあるしゃべり方. どちらが鍛え抜かれたしゃべり方でしょうか? さらに一生懸命走り回って注文をさばくウエイトレスと存在を感じさせないほど要領よく働くウエイトレスとでは?
以上の話から「頑張っている」というアピール度と仕事ができるのは別の次元の話であるということ. そして「慣れているのか上手いのか」「三流か一流か」という違いが見えてきます. 一流の共通点は基本に忠実であるということ. しっかりとした基礎があってこそ、その上に個性という花が咲きます. 基礎力なしの個性はただの癖に過ぎません. ビジネスの世界では、本当に実力があれば臨機応変に対応できどんなに条件が変わろうとも 結果を出すことができます. それをひとは「一流」と呼び、「プロ」といいます。 結果を出して利益を得るのがビジネスでありプロの仕事です. 例え「コピー取り」でもプロの領域はあります.「慣れ」だけでこなすのは仕事ではなく作業です. プロを目指し仕事として高めていくことができなければ今の時代、組織にいすわることは難しいでしょう. 一流を目指すのか三流で終わるのか、今厳しい時代が見つめています.
私は個性があればいいのかと思っていた. 師匠にも「ア、あれは○○さんのフルートの音だ」そういわれれば本望だ・・なんて話を聞いていたし. でもそれは個性という前にきちんとした土台があってのことなんだよね. 世の中には私みたいにそれを個性だと履き違えている人って・・・沢山いるんじゃないかなー 早く気がつけてよかった・・・(苦笑)
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